長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

お茶屋さん

2007-08-31 06:32:24 | Weblog
近くにあったお茶やさんが閉店した。
珈琲のミルと、陶器の火鉢を譲りうけた。ミシンのテーブル
の足のところにかり置き。
お礼に南條先生の「寒山拾得」の絵をさしあげたら、
たいへんよろこばれた。

火鉢の中の五徳を見つけに、昨日は骨董やをまわる。
五徳は、2000円くらいで、いい感じのものがあった。
けど、いつものように、いろいろなほかの青果物が・・
お茶席にでも使える銀びんがなかなかよかった。
ちょっと贅沢だけど、今日の夜に、のんべえの女性たちが
予約されているので、これで熱燗をつけてみよう?

若手作家の徳利も調達。
「五徳」は、その上にヤカンをのせたり、網をのせて餅をやいたり、たばこに日をつけたり、手をあぶったり、部屋をあたためたり・・・と、五つの徳があるから、そう銘銘されたものだと思う。最近は見なくなった。その分だけ、「徳」がへって、
ひとのこころもささくれだってきた。

徳利も同じく。酒飲みのことを「左利き」という。大工が「のみ」を左手に持つからそういった。お金があるなしに関係なく、「徳のあるひと」が酒席にいることが多い。そして、その人たちが、くびれた首をつまんで、酒を飲むところから、「徳利」という。

いろいろ買い物して、財布の中はからっぽになったけど、なんだか、こころあたたまるものが、また集まってきた。

今日は「カキ氷」の最終日。
3時のおやつに、「白桃練乳16個」の注文をもらった。
桃もそろそろおわりなので、うまく調達できたかな?

横丁

2007-08-30 09:10:41 | Weblog
天真庵のある裏の横丁。路地裏みたいなところで、いつも元気が散歩するとこ。
最初は自分のにおいがないので、歩きにくそうだったけど、最近はわが道をいく、
みたいな感じになってきた。下町の路地裏には、ねこが多くいて、元気よりも大きいものもいて、ときどきびびったり、しながら散歩している。

昨日はあいちゃんたちと、ハチ公のところで待ち合わせをして、のんべえ横丁で飲んだ。一軒目のバー「ビストロ・ダルブル」は、沖さんの酒器が並んでいて、びっっくりした。二件目は、誰にも教えたくないお店。人肌の加茂鶴が、こころまで染みた。

最後はあいちゃんのパパがやっている六本木の隠れ家みたいなバーで、ナイトキャップ。茶室のように凛然としている空間で飲むマッカランは最高だった。
この道30年のマスターも茶人のように、無駄のない所作で大変勉強になった。





クラシックなミル

2007-08-29 07:01:31 | Weblog
昨日、業務用のクラシックな珈琲ミルを近所のお茶やさんから、
いただいた。クラシックなカキ氷機と同様、ふんいきがある。
80年も続いた老舗のお茶屋さんだけど、閉店するらしい。
せっかく近所づきあいもできるようになり、週末のカキ氷「抹茶と和三盆」のお抹茶
も、そのお店から調達していたのに・・
出会いがあれば、別れもある。この街のお店から引き継いだカウンターや、ミシン
などと同じように、天真庵の中で、受け継いでいきたい、と思う。

おむすび

2007-08-28 05:58:11 | Weblog
昨日は順受の会だった。「大学」は、2回目だけど、少し年を重ねた分、
前回よりも、少し味わい深くなった気がする。年をとるのもあながち、
悪いものではない。

カウンターの中にたつのも30年ぶりくらだけど、20歳のころは、「人」まで見る余裕などなかったが、今は「人」がよく見える。
お酒も年を重ねるほど、だんぜん美味い。女性の神秘性だって、ますます、
深層の闇の部分にまで旅する、みたいな感じがする。

夕方、ひさしぶりにみゆきさんがきて、おにぎりをにぎってくれた。
日本人は、むかしから「おむすび」といった。
おめでたいときには、紐を結ぶ。縁結びの神さまにお参りして、
男と女が結ばれる。生まれてくる男は、「むすべれたこ」で「むすこ」
といい、おんなは「むすめ」と読んだ。君が代は、こけがむす・・と歌う。

今日は「英語で蕎麦会」
朝一番に、テレビの取材があるので、これから出陣。
テレ朝の「やじうまプラス?」とかいう番組らしい。
また不思議な縁が、結ばれていく・・・

順受の会

2007-08-27 05:34:03 | Weblog
昨日の「カキ氷」は、記録的な暑さの中、記録的にでた。
ぼくも食べたかったけど、トイレにいけないくらい、忙しかった。
あとは、31日だけ。てるてる坊主をしなくては・・・

今日は「順受の会」
10年くらい続いてる勉強会。お店のホワートボードの下手な文字を読んで
「ジュンアイの会って、何するんですか?」と聞かれることが、ままある。
「ジュンジュの会」が正式なよびかた。
むかしの寺小屋のように、論語とか、朱子学なんか、人間の根本の根本を
学びあう(共育)場。
今は「大学」を勉強している。
7時から一時間勉強して、後は10時まで飲み会。蕎麦もでて、全部で3000円。先生も3000円払ってくれるのがすごい。しかも前は鹿児島から自腹でこられていた。まさに「学びあう会」「磨きあう会」なのだ。
この会とか、「和」の勉強会ができる・・・天真庵のやりたいことの9割はそこにある。



文花的ゴールデン梯子

2007-08-26 05:59:54 | Weblog
天真庵のあるところは、墨田区文花1丁目。
なんとなく文化的(分花?)なにおいがする場所。
同じ町内に、全国区な有名店SPICE CAFEがある。
今本屋に並んでいる「一個人」にも大きく紹介されている。

押上駅から、SPICE CAFEさんにいく場合、幸か不幸か
うちの店の前を通る。初めての人は、うちがSPICEさんか、と
思ったり、「二号店?」と勘違いしたりする。

そして、カレーを食べたあとにたと、うちに珈琲を飲みにきたり、
健啖家の人は、蕎麦を食べたりする。
そんな人たちを「文花的ゴールデン梯子」と賞賛している。

昨日は、SPICEさんの休憩時間に「白桃練乳」の出前があった。
あの素敵なスペースで、氷を食べる・・・・また新しい感覚だ。

夕方にお花の打ち合わせにTさんがこられた。焙煎したての「ほぼブラジル」
を飲みながら、来月の第4週の金曜日、木曜日あたりからスタートすることに、
「ほぼきまった」。
文花の隣に「立花」という地名の場所がある。「文人の花が咲くような場所で、お茶やお花や書や論語などを学ぶ」
・・・・なかなかおもしろくなってきた。
「日本人にもどる場所」にしたい、と、思っている。

文人の書の最高峰といわれる「白井晟一」先生の観音。
天真庵の二階にも先生の「生」という書が飾ってある。
花を生かす、それぞれの人生という花を、生かしてほしい、と思う。

最後の土曜日

2007-08-25 06:27:38 | Weblog
カキ氷が、31日の金曜日でおしまいになる。

だから、今日が最後の土曜日。明日が最後の日曜日。
で、昨日、カキ氷の予約がふたつはいった。
「明日のお昼ころいくので、白桃練乳をとっていてほしい」とのこと。

また埼玉の小川町にすむ友達から、「今日の夕方6時過ぎに、カキ氷を食べに
いきたいのですが・・・」との電話。
「5時で閉店です」と答えたら、「明日いこうかな・・・どうしようか?
でないと、来年に持ち越しになる・・・」
気持ちはわかるけど、「お店の電話で、あんたの迷っている時間を共有する時間
がない」と受話器をおいた。

こちらも食べ収めになるので、「抹茶と和三盆」を本日食べようかしらん。
お茶の時に供される和三盆、この上品な味わいと、氷の組合せは、絶妙。
あいちゃんのセンスがキラリ・・・と輝いている。

秋からの週末メニューも、昨日だいぶかたまってきた。今回のテーマは
「イタリアの屋台」・・???

白い恋人が咲くかな

2007-08-24 06:25:41 | Weblog
昨日、自分のHPには載せたけど、「蕎麦の芽」がでた。
春開店したときに千葉からきたお客様にいただいたもの。

蕎麦も、仏教とかお茶とかと同じように大陸から、対馬を通じて、九州に伝わってきたもの。食が豊富で温暖な北九州には、根付かずに、長野とか群馬とか、寒い
ところで根付いた。
でも対馬には、蕎麦の原種みたいなものがまだ残っているし、九州でも「平家落人伝説」があるところなんかに、静かに根付いている。

わずか数日で芽を出し、75日で収穫できる、といわれている蕎麦の生長が楽しみ
だ。「白い恋人」には、おそまつなウソがあったけど、自然はウソをつかないので、きっと白い恋人みたいな花を咲かせてくれるに違いない。

カキ氷もラストまで、今日から3日、プラス1日。

下町の酒場にて

2007-08-23 09:00:41 | Weblog
昨日はひさしぶりに、板橋にいった。(銀行の手続きの関係。)
おなかが空いたので、野菜のおいしいイタリアンの「オルト」で食事。
するとたまたま、ワイナリー和泉屋のはるさんが、つねちゃんと食事を
していた。ので、ひさびさにワイン談義。タコブツと野菜の相性がバツグンで、とても美味かった。このお店は、東京一、野菜が美味いイタリアンのお店。ちょうど帰り際に熊本の清和村から野菜が届いていた。この「こだわり」がいい。

それから骨董やを覗き、伊万里のこぶりの蕎麦猪口を買って押上へもどる。
京成立石で下りて、「宇ち田」で、一献。(もどっていない)下町を代表するような、モツ焼酒場で、ぼくの友達にもファンが多い。3時半だというのに、店内はほぼ満席。煮込みや、ればたれ、しろしお、などを食べながら、ビールを飲む。よせばいいのを、ビールの後は、「電気ブラン」を飲んだ。常連になることは、ないと思うけど、十条の「齊藤酒場」といっしょで、ときどき、きたくなるようなお店。

今日はお茶のお稽古に「おもさん」にいく。「おもさん」(表参道)と押上が
半蔵門線で繋がっている、不思議さ、がまだ慣れない。









お酒が美味い季節

2007-08-22 09:44:24 | Weblog
さらっとしたお酒なので、さらっと聞き流してほしいけど、
昨日の書の後に飲んだ「天寶一」のせめは、最高に美味かった。
広島の酒なので、同郷の貞本先生も、嬉しそうに飲んでいた。
まだまだ、知らない銘酒がたくさんある。
肝臓を大事にしながら、楽しい酒の旅を続けたいと思う。

今日はメルマガを出したので、自分的には「さけかす」みたいになって、
何もしたくない状態。

そういえば、昨日福島の酒蔵から、「酒粕」が届いた。
腐っても鯛・・・ではないけど、粕になっても銘酒。
鯛なんかつけたら、最高の酒肴になる。
うちのチーズケーキの隠し味にも、この酒を使っている。

もうすぐ秋。
魚も酒も蕎麦も美味くなる季節。