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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

文房四宝

2010-12-19 08:39:01 | Weblog
昨日は「書をしよう会」だった。
風狂な貞本さんが、颯爽とやってきて、多士済々な文人さん
たちと、書を楽しみ、お酒を酌み交わし、談論風発する会だ。
彼とは、大塚の「江戸一」でよく飲んだ。江戸一のメニューの中で
ぼくは、「湯豆腐」が好きだ。四角い鎌倉彫の折敷にのせるので、土鍋
ではなく、器に湯豆腐がでてきる。なぜだか知らないが、その中に一本の
蕎麦が泳いでいるのが、江戸一風。それを酒肴に、白鷹をぬるかんにして
飲むと、幸せな気持ちになる。
昨日は、メニューにはないけど、隠れ人気メニューの「天真庵風湯豆腐」
をやってみた。片口風の土鍋に、蕎麦湯を張り、そこに木綿豆腐を入れる。
中に蕎麦猪口にたれ(あまじる・かぼす・魔法のかつおずし・ねぎ)をいれ、
混浴のように、ぬくぬくした雰囲気を醸し出す。ちょうど、豆腐の中が
60度(はかったことないけど)くらいになったら、たべごろ。

話がはずんで「文房四宝」の話になった。書の道具の筆・墨・硯・紙の四つを
昔からそう読んで珍重した。陶器などでできた小さな結界みたいな硯屏(けんびょう)
も、入る場合がある。

和紙といえば、今読んでいる「よき人を語る」の著者・寿岳文章は和紙の研究家
でもあった。奥さんのしずさんと、共著の作品は、両性具有のバランスのいい
料理を食べているようでここちいい。ふたりの子どもで文学者の寿岳章子さんは
生前よく京都丸太町の「シーシーズ」という喫茶店に通っておられた。先週は、
そのシーシーズにいってきた。(300mくらいのところに、友だちのトムさん
のアトリエがある。)

今日は「竹細工」で夜は、「押上文庫」の開店日。文庫くんの本名は、やはり文庫。
彼の弟は文章。今年旅立ったワカの弟くんは文教だ。

ここは「文花一丁目」・・・奇人よりの人が多いけど、無駄のない縁で
根っこがつながっている人たちがやってくる。