長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

目に青葉 山ほととぎす 忠七飯

2015-04-30 09:13:31 | Weblog

「順受の会」、わかりやすくいうと「論語の会」が20周年を迎え、昨日その記念式典が

埼玉の小川町の「二葉」という老舗旅館であった。午後一時半からだったけど、たま

ちゃんの幇間芸の出前もあり、三味線の調弦などの時間と、連休の渋滞を考えて

8時に押上をスタート。思ったより渋滞はなく、新緑の美しい秩父の山の稜線が見える

まで2時間かからなかった。少し旅行気分になってたまちゃんと和紙などを飾ってある伝統文化

会館などを見学したり、小川の有機野菜などの買い物をした後に旅館に到着。

二葉江戸の「三舟」のひとり山岡鉄舟ゆかりの宿で、看板の寺も彼の書で、五大名飯の「忠七飯」

の命名も鉄舟らしい。ぼくの知り合いで、鉄舟にほれ込んで「真男児」という本を著した人もいる。

あの昭和の哲人・中村天風先生もよく逗留しにきたらしい。

順受の会の先生は「松田先生」で、今はこの旅館の会長としてがんばっておられる。

20年の間の大半の学び場として「天真庵」が使われてきた。ぼくはただ厨房の中で勉強会の後

の飲み会の準備をする典座(てんぞ)よろしく、ただなんとなく話を聞いているだけだったけど、

志を同じくする人たちの生きざまも垣間見られたりして、たいへん貴重な勉強もさせていただいた。

「文花的な寺子屋」の中では一番古くて、くさびのようにどんと中心になっている会である。

少しほろ酔い気分になって庭を眺めていると、天風先生の声が聞こえてきた。

「今日一日 怒らず おごらず 悲しまず 正直 親切 愉快に 力と勇気と信念とを持って 

自己の人生に対する責務を果たし 常に平和と愛とを失わざる 立派な人間として活きることを厳かに誓います。」

 


卵かけごはんの前 そば前 ゴールデンウィーク前

2015-04-28 08:12:40 | Weblog

昨日は卵かけごはん。

最近8時から始まるそれの前に「蕎麦打ち」というのが少し流行ってきた。

早朝の街が目覚めて活動を始める時に、蕎麦を打つ、というのはなんとも

気持ちがいい。昨日のくんは「グッド モーニング、という気持ちですね」と

何度も口にしながら、蕎麦を打った。気持ちのいいグッドモーニング蕎麦が

できて、卵かけごはんを喰らって、元気に踵をかえして帰っていった。

ために昨日はブログを書く時間をなくしたけど、なんとなくグッドな朝から

夜は順受の会まで、充実した一日だった。朝のスタートは大事やね。

順受の会は、明日埼玉の小川町で20周年の記念式がある。たまちゃんと

三味線を車にのせて明日の朝出発。

鬼山先生の尺八とたまさんの幇間芸が、260年の伝統を誇る「二葉」

で初お目見え。芸術というのはいいね。一瞬にして、人の気持ちを

パーッと華やかにしてくれる。なにごとも「お金」に換算して評価するけど、

お金では買えない付加価値、真善美がある。わかるひとにはわかる、わからない

ひとには永遠にわからない。   感謝。


日本五大名飯とは?

2015-04-26 08:42:45 | Weblog

 深川飯(東京)、忠七めし(埼玉県)、さよりめし(岐阜県の山岳地方)、かやくめし(大阪)、うずめ飯(島根県)

が、そうらしい。

今週の水曜日に、そのひとつの忠七めしで有名な、埼玉県小川町の「二葉」という山岡鉄舟ゆかりの宿で、

「順受の会(論語の会)の20周年パーティー」をやることになり、悠玄亭玉さんと三味線を車に積んで、でかける

ことにあいなっておりまする。

天真庵は、南條観山先生の寒山拾得のギャラリーとして1996年にスタートした。先生は小川和紙に、元気(故・看板犬のチワワ)

のしっぽでつくった筆で、寒山拾得をよく描いた。そのため、小川町にはちょくちょくでかけ、関さんという和紙の匠のじいちゃんところに

通ったものだ。その後、「小川和紙マラソン」にも二三度参加したことがある。論語の会の先生が、その老舗旅館の会長をやって

いる関係で、今回の記念パーティーの場所になった。なんやら、今から楽しみな会。

今日は、日曜日なので、16時で閉店。それから「日曜・遊び人の蕎麦打ち教室」

水曜日にも出席するらしい深谷ネギをつくっている友人で、ぼくの蕎麦の「お弟子さん」のひとりが、

今日蕎麦の種まきをする。そこに、また違う「お弟子さん」が参加するらしい。蕎麦打ちというのも

「びんぼう」という棒を振り回しながら、そばを作っていく大変苦労のいる作業だが、蕎麦の味

のきめては、なんといっても蕎麦粉の一粒一粒の味であり命である。それを土に蒔くところから

やるとは、すばらしいことだ。まさに粒々皆辛苦の土味だ。自然にふれる、土を喰らう。日々是好日。

明日は「卵かけごはん」夜は、「順受の会」21年目になるこの会は、「持続可能な生き方・在り方」を

学ぶこと多し会。山岡鉄舟は剣士であったが禅の人であり、その精神で江戸の無血開城に尽力された。

禅に「大道無門」という言葉がある。人生を学ぶ道、大道には、門はいらない。学びたい人は、老若男女を問わず

いつでもどうぞ、というような意味か。感謝。

 

 


珈琲をより美味くする音楽

2015-04-25 08:48:51 | Weblog

いつもオープニングの音楽にサントゥールなど弦楽器のものが多い。

朝いっぱいの珈琲を飲みながら、ゆっくりと一日の始まりをいい気分にさせるには、

ゆっくりとした音楽がいい。静かなボサノバと濃いめのモカを飲むなんて最高だ。

今日はボサノバのコンサートがあるので、16時で閉店。おかげさんで超満員。

ブラジルで産まれ中級階級の人たちに広がったボサノバは、ジャズと同じように

日本で人気がある。一億人が中流意識を持った時代に、広く浸透したことが大きい?

冬から春を迎え、虫も動き動物も冬眠から覚め、花たちもいっぱい咲き乱れる陽気に

なったころ聴くには最高だと思う。本日の歌姫・布上智子さんは、北陸から渡り鳥がやってくるように、

春を告げるような澄んだ囀りのようなボサノバを聴かせてくれる。

ボサノバといえば、ギター。ジンジンさんこと長澤紀仁さんのギターは、ボサノバによく似合う。

ハーモノカのまつもにかさんとのユニット・「モニジン」は、毎年墨川花火大会の日に、

前座のように、素敵なコンサートをやってくれる。今年は7月25日(土)。

7月20日(海の日)は、今年も大石学さんがジャズピアノを奏でてくれる予定。

5月は「やまね組クラシックコンサート」があり、三輪福さんのクリスタルボールの第二弾もある。

いろいろ目白押上の天真庵長屋ライブ。

25日(土) ぶらじりあん らいぶ (ブラジル音楽)

演奏:布上智子(ヴォーカル)・長澤紀仁(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)階

 


鮨を美味く喰うコツ

2015-04-24 08:43:39 | Weblog

なんやらいうミシラン国のおすみつきがついた鮨屋

などが人気らしいけど、鮨を美味く喰うコツは

「おごられること」だと、その道の先輩に聞いたことがある。

酒もそうだが、おごられたり、接待を受けたり、領有書を切って

飲む、いわゆる「ただ酒」は、あまり美味いものではない。

たぶん、「おごられること」というのは、鮨を食べている間に、

ここの勘定はいくら?とか、わりかん?とか、そんな余計なことを

考えながら喰うのはマズイ、ということだろう。

バブルのころ、池袋あたりのホテルのカフェで、いろいろ怪しい

連中が、「これでウン億くらい稼げる・・・」みたいな話をしながら、威勢の

いい話をしていて、お金を払う段階になって誰もレシートをとらない、

みたいな光景をよく見た。「お金の払い方(使い方)」には、その

人の人生がよくあらわれる。

昨日は「気骨の鮨会」だった。月に一度、76歳の鮨の匠さまが、8人

限定で鮨を握ってくれる。8000円ぽっきり、酒はそれぞれ持ち込み。

7時から9時。ガンと闘病中でもあり、話が盛り上がっても、9時になったら

蛍の光で、車で匠さまを渋谷まで送っていく、そんな流れで昨年1月から

やってきた。ありがたいことに常連さんが、止まり木を満席にしてくれる。

「一度食べてみたい」「また久しぶりに食べてみたい」と「喰う席」を待つ人も増えて

きたので、来月から常連さんもできるだけ、「各月でお願いします」ということになった。

「喰う席」の8つの椅子は、木曽の般若くんが作ってくれた。

その般若くんが今日・明日・明後日と、違う意味でホットスポットの

代官山のT-SITEで個展をやることになった。ぜひのぞいてほしい」

今日は「お花のお稽古」  春はどこみても花がいっぱいで気持ちがいい。

お部屋に気にいった作家の花器をおくだけで、空気が変わる。そこに季節

の花を投げ入れると、そこが天守閣になる。

明日は「ボサノバのライブ」(満席御免)16時閉店。


5月病?

2015-04-22 17:50:30 | Weblog

昨日は書の会だった。

貞本さんと前世が兄弟みたいな素敵な青年が新登場。

酒の飲み方、雰囲気もそっくりで、「兄弟出会えてよかった」

よろしく盛り上がり、少し酒のメートルがあがった。

文人墨客ではないけど、志を同じにする人を友にするほど

うらしいことはない。

その前に「やまねさん」がきて、5月のコンサートが決まった。

五月病ではないけど、カレンダーがお店に置いてあるので、はっきり

しないけど、5月26日(火)。すごいコンサートになる。

メンバーなどは近々紹介します。

明日は「気骨の鮨会」


墨だで♪書 書 しょじょ寺

2015-04-21 08:14:06 | Weblog

昨日は「福の会」だった。その前に、青年がそば前と蕎麦を手繰りにきた。

昨年の八郷の蕎麦会を企画してくれた青年たち。今年も「蕎麦打ち」を

頼まれた。秋の収穫時が楽しみだ。また元気に蕎麦を打ち、蕎麦上人の

墓にそばを手向けにいく予定がたった。近所に住んでいて、八郷(やさと)

で繋がった縁だけど、来月大塚に引っ越すらしい。

大塚といえば「江戸一」。天真庵の看板を書いてくれた書家の貞本さん

とは、そこで出会った。「江戸一」「串駒」「なべ家」など大塚には美味い店

が多い。「三業地」なる花街で栄えた街のなごりがあちらこちらにある。

まだまだこれからの青年たちに、きれいなおねーちゃんがいるお店などを

こそっと伝授してあげた。書の会の新年会は、江戸一と評判のカレーの

「カッチャルバッカル」(変な名前だけど、一度聞いたら、まちがえていたとしても

なんとなく口からでてくる不思議なことだまだ)にいった。

今日は@書をしよう会だ。

天真庵のHPに「天真庵のご案内」みたいな部屋がある。

そこに今回つくったわら半紙のチラシがある。今日の書

の会にもくる足立さん。彼女がいつもうちのチラシをデザインしてくれる。

「ながや」という筆文字も彼女が「ながや」にいってイメージを固めて書いて

くれ、店主もお気にめされたようだ。これから彼のお店とともに、世界に

羽ばたいていくに違いない。

木曜日が「気骨の鮨会」(しばらく満席)

金曜日が「お花のお稽古」

土曜日が「ボサノバライブ」(おけげさんで満席御免)


幸福になる方法は

2015-04-20 07:33:49 | Weblog

そんなハウツーはないだろうが、どんな環境におかれても、

「いまある偶然は必然」だと受け入れ、笑ってすごせることだと思う。

今日は「福の会」。原宿で長いこと駅長ではなく易をやっていた先生

がやってきて「易の勉強会」をやっていたのが、昨年から「福の会」

に名前を変更した。「幸福の科学」ではないけど、少し怪しげな名前

が、そそられる?でもなかなか楽しくて勉強になる会だ。

今日は記録的な雨になるところもあるらしい。天気も異常、政治も

経済も混沌としているけど、毎日が一生、だと思って一生懸命に笑い

ながら生きていくことだと思う。読んでないけど、昨年お医者さんが書いた

本に、人はみな安らかに死んでいく、ような内容のものがあった。どんな「最後」

を迎えても、それも受け入れながら穏やかにあの世に旅立ちたいものだ。

明日は「書の会」

唯一無二の、自分だけの芸術。こんなにシンプルに自分を表現できるものはほかにない。

白い和紙にわしの筆で黒をのせ、そのコントラストを楽しむ芸術。

まさに「墨だ!」 墨といえば、天真庵の天井にざぶとんみたいな「炭」を置いてある。

出雲の友人が作ったものだ。昔は、畳や漆喰の壁や障子やふすまが、湿度の調整を

してくれていたが、今の建物は、それらが絶滅危惧種になり、まるで病院みたいにエヤコン

みたいな機会で人の命まで調整させられているような状態。「家が呼吸している」

なんていうようなことを五感で感じるような家がまるで「絶滅危惧種」のごとくではなかろうか?

この「ざぶとん」みたいなんをポンと部屋の片隅に置いているだけで、その部屋の空気感が

かなりかわると思う。新聞よりもスマホで情報をとったり、電子レンジでチンして食事をしたりする生活

に慣れた現代人には感じないかもなんばん。

木曜日は「気骨の鮨会」  ちゃんとした修行を積んで鮨を握る職人さんの「技」を

楽しむ会だ。「まわる・・」とは似て非なる世界。

どの分野も「わかる人にはわかる。わからん人にはわからない」


田舎暮らしの達人がいっぱい

2015-04-19 08:36:20 | Weblog

先月、「てんりゅう暮らしの見本帖」という冊子がおくられてきた。

わら半紙みたいな風合いの素朴な紙に、界隈に住み、こんにゃくをつくる人、

わさび田をつくる人、あまごの達人、そば職人などが紹介されている。

無作為に配送先をきめ、天真庵にも白羽の矢が飛んできたわけだが、内容が

宣伝っぽいのがなく、そこに生きている人たちの「素」がそのまんまのっていて気持ち

よかった。すぐにみんなにいきわったので、発行先の区役所に電話してまたおくって

もらった。ら、ウェブ版が二冊入っていて、それを読むと、またまた「てんりゅう」に行きたく

なるような内容だ。山々に囲まれ、山と谷ばかりの日本列島だけど、そのなかで生きて

いく、生かされていく縁ある場所のことを「そま」という。「杣」と書く。いい言葉だけど

あまり使われていない。「居」に繋がるようなものだ。生かされている「今」に感謝すること。

都会に生き暮らすぼくたちも、みな「杣人(そまびと)」である。

たまたまうちに時々蕎麦を手繰りにくる女性がそれを見ながら、「うちのおじが

この地域で、干しシイタケを作りながら、仙人みたいな生活をしている」という

話をした。その地名は、ぼくの生まれた北九州の街と同じ名前なので、なんとなく

親近感を感じ、こんど水木のなにもない日(今のとこそんな日はないけど・・)にいって

みようとウキウキしながらいる今日このごろ。

本日は日曜日なので16時に閉店。それから「いずれいく道 そば街道」

みたいな蕎麦打ち教室。

今日はベテラン女子にまじり、最近はちみつ作りにはまっている青年とその友達が

ひさしぶりに蕎麦をうちにくる。みんな素敵な杣人たち。

明日は「卵かけごはん」夜が「福の会」

火曜日が「書をしよう会」

木曜日が「気骨の鮨会」・・・あまりにいっぱいが続くので、入りきれない人の渋滞を

なんとかせにゃあかんばい、という状態。


東京で自給自足

2015-04-18 08:43:48 | Weblog

昨日は、「ダメから始める中国語」だった。

ちょうど夕方大阪からの出張族さんが、蕎麦会をやっていた。

京都ほどではないけど、大阪にもアジアからの観光客であふれているという話をしていた。

そのうち、タイガースが優勝したりすると、川に飛び込む観光客も増えたりするかもなんばん。

そんな話をしていたら陶芸家の愛子さんが、くぎ煮をもってきてくれた。女子たちとそれを

酒肴に酒を飲み談論風発。関西の春の名物。このいかなごのくぎ煮を食べると春がきた

感じがする。季節のものを食べると、話もはずむし、酒もすすむ。締めの蕎麦も春の香り

がした。友達から4月26日に蕎麦の種まきをする、というメールが届く。

今日の夜は「インヨガ」もあるし、今朝も早朝5時からばんばん蕎麦を打って家にもどる。

今朝のあさごはんは、みつばの卵とじと味噌汁。みつばは、庭で採れたものらしい。

「東京で自給自足の朝食気分」だ。みつばも元気だが、傍らに白い花がお花畑みたいに

可憐な花を咲かせている。二階の茶室の茶花としても活躍している。「白雪芥子」

狭いけど庭があると、「土を喰らう」暮らしができるし、季節の花を愛でながら、春夏秋冬を

過ごすことができる。四十雀や目白たちも遊びにくるし、自然とともに生きているを喜ぶことができる毎日は、

日々是好日。自給自足・・・・足るを知るに通じる道。