長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

キザン オールスターズ

2013-10-31 08:37:51 | Weblog

少し奇妙なバンド名だけど、そんなグループがある。

アバンギャルドな尺八奏者の鬼山さんがやっているジャズ?のグループ。

昨日は銀座の骨董屋の骨董屋の前で、古本カフェ準備中のMくんとばったり

あって、京橋のギャラリー川船でやっている角居康宏くんの個展を見にいき、その後mくんが企画

するあるお寺の奉納舞いの打ち合わせに同席した。地歌舞の「ゆーほー」さん(関西では、地唄ではなく、地歌)

と鬼山さんのセッション。ゆーほーさんの舞いも、古典的なものを踏襲しながらも、

自由で融通無碍の世界を優美に遊ぶ、みたいな舞いやし、世界のいろいろなミュージシャン

やアーティストとコラボをやってきた鬼山さんの尺八の妙味に、神様もびっくりするに

違いない。一流に「超」がつくような人はみな抜け出していて、違う分野に生きていても共通の言葉や同じ

感覚を共有していて、すぐにわかりあえるのがすごい。30分くらい珈琲をいっしょに飲んだだけだけど、

ものすごいエネルギーをいただいた。感謝。

今日はお休みだけど夜に「ねっと31 ジャズライブ」がある。19時から(4000円 蕎麦会付・歌ピアノ 国貞雅子)

林シェフの料理にあう野菜をこれから田舎へいって調達。素敵な夜になりそうだ。

明日は「ねんど」

 

 


街中がカフェみたいな京都

2013-10-30 07:58:00 | Weblog

友達の輪・・・の長寿番組が終わるらしい。

フジテレビには友達がたくさんいて、代々木に事務所

が在るころ(昭和と平成の変わるころ)、アルタに誘われた

ことがあり、義理の弟くんをひきつれて遊びにいった。

受付で、弟が高校生だったのがひっかかった。

今は昔、その弟くんも二児の父で、新聞を少し遠くにして

読むようになった。よる年波、たださらさらと時が流れて

いくようだけど、もとの水にあらず、千変万化しながら無常に

流れていく。

昨日は近くの古民家を改装して住み始めたわかものが、京都の

女子大学の美人先生をつれて蕎麦を手繰りにやってきた。

東京には、平成昭和くらいまでの話ができる人しか住んでいないが、

京都の人は、1200年くらいの時間塾を、珈琲を飲みながらさらさら話せる

人が多い。街中がカフェみたいな街だし、1200年の歴史カプセルに包まれた曼荼羅

みたいな空間だからだろう。そばがのびたり、珈琲がさめたりする心配どこゆく風で

四方山話に花が咲く。友の遠方より来るもうれしいけど、新しい無駄のない縁で、いろいろな

友達ができていくのも、またうれしからずや。


65歳の新人

2013-10-29 08:52:00 | Weblog

来年は20周年を迎える順受の会(論語の会)に、65歳になる「よかにせどん」(鹿児島弁)が入門された。

鹿児島産の松田先生も還暦を過ぎ、生徒のぼくたちも20年年を取り、それぞれが「よる年波」

というものを体感しながら、机を並べて勉強らしきものを続けている。

鹿児島では、いい男のことを「よかにせどん」という。女子は「よかおごじょ」。

いろいろな習い事があるけど、「はじめる時」がその人にとって、大切な「旬」であり、

はやいとかおそいとかいうことはない。人と人が出会う時も、はやいとかおそいとか

ではなく、ちょうどいい加減の時に、出会うようになっているように思う。年を

とると、そのあたりの「必然」とか、好奇心が生まれる時の恋する時みたいな「ときめき」

などが、自分の人生にどうゆう方向性を与えてくれるのかが、予知できたりするようになる。

アラカンの年になると、合うと「健康」の話になる。たぶんその次は「孫」の話に花咲き、

その後は、「あいつが死んだ」とか「葬式」の話になるのだろう。

明後日31日は「ねっと31の会」 ジャズライブ(国貞雅子)をやります。

みそかは、京都では「きらず」(おから料理)を食べる習慣がある。人と人

の縁が、来月もまた続きますように、という縁起だ。どうも鹿児島でもあるらしいし、

そのほかの土地でも残っているらしい。縁を大切にしていると、円になり、この世

とあの世が同じ世界であり、人は死んでも、死なない、ということが理解できるらしい。

昨日の順受の会では、「陰徳を積む」というのがでてきた。人知れず、いいことを

行うことを「陰徳」という。この世で稼いだお金はあの世では使えないけど、「陰徳」

という財産は、あの世でもいき、また次のこの世でも貯まっていて、いつでも引き出せる

そうだ。天恩感謝や。

 

 

 

 

 


芸術の秋 食欲の秋 読書週間

2013-10-28 07:44:53 | Weblog

昨日は一昨日とはうってかわって「秋のいい日」だった。

少し寒くなってきたので、新そばを鳥そばにして食べる人が多く、

一日中漆のお椀が大活躍。長野は今日は氷点下らしいが、漆は長野の巣山さん

がつくってくれたものだ。使い込めば使いこむだけよくなる。こんな器に出会える

ことがうれしい。

5時から始まった発表会。一年ぶりの子どもさんの成長もすごいけど、みんなの「腕前」が

3オクターブくらいあがって、酒がうまく(実際、みんなが蕎麦を食べたり、そばがきを食べたりするので、

酒を飲む余裕はなく、てんてこしているのだが)なる芸術の秋の最高の夜だった。

今日はこれから卵かけごはん。

夜は「論語の会」  

先日は「友の遠方より」があり、とてもうれしい一日やった。

友人たちの近況に、創業期に第一号のわが社のプログラマーだったMくん

が元気にしていることがわかって、とびあがるほどうれしかった。彼は東京の水

か空気にあわず、結核になり、ぼくにうつるのを心配してくれて田舎にもどって

療養した。30年ぶりに消息を知る、またうれしからずや。いつかいっしょに酒でも

飲みたいもんだ。そのころから彼は菜食主義で、歌舞伎町あたりで「おこのみ焼き」

あたりを酒肴に飲みながら夢を語ったもんだ。


宗像から海賊の末裔みたいな友達がやってきた!

2013-10-27 08:29:17 | Weblog

「むなかた」と呼ぶ。玄界灘の「神湊」と書いて「こうのみなと」

とよばれる場所と、沖合の筑前大島、そして沖ノ島の三か所に

アマテラスさまの三女神が祀られているて、昔から遣唐使、遣隋使

などが海を往復する時に、守ってくれた神であり、日本海戦の勝利も

そのおかげということで、東郷元帥が戦艦三笠の羅針盤をお礼におさめた

話は有名。仏教や思想、お茶やいろいろな芸術もこの海を渡ってきたので

「海のシルクロード」と呼ばれる。出光興産の創始者佐三翁もここの出身で、

亡くなるまで宗像神社を大事におまつりされた方である。

先週40年ぶりに消息をつかまれたぼくにメールをくれた宗像高校の友達

が、突然蕎麦を手繰りにやってきた。彼の親父が出光のガソリンスタンドを経営してい

たので、彼のそれを受け継ぎ、名刺には「代表取締」の肩書がある。

博多弁より九州訛りのはげしい「宗像弁」で、40年の空白を埋めながら酒を飲む。

友の遠方より来る、というのは孔子先生でなくても、うれしからずや、だ。

絞めの蕎麦を手繰って、スカイツリーにのぼりに、いきんしゃった。

まさに、よか「おのぼりさん」。

さて、スカイツリーの場所は、牛嶋神社の神域になる。

今日は10時から神社の境内で「ものコト市」というのを開催する。5回目になる。

界隈の「ものつくり」に精魂をかてむけている匠たちの生きざまを垣間見にきてほしい。

天真庵では、かよちゃん門下生の「ピアノとオーボエの発表会」がある。

芸術の秋も佳境になってきた。芸術の真・善・美にふれていると、「生きていること」

の天真が見えてくる。理屈ではなく、瞬間的に五感でつかむものだけど。

 

 


秋の晦日は、もの思うジャズがいい!

2013-10-26 08:39:26 | Weblog

夜中にグラリときた。台風が接近していて、雨の被害が心配な時に

地震、しかも夜中というのは、なんとも身が縮む思いがする。

一寸先は光、だと信じたいが、暗闇の中で立ち止まる時もある。

5時から蕎麦を打つ。夏の蕎麦打ちは、まず窓を開けて、風通しを

よくしてから打つ。反対に秋から冬にかけては、お湯を沸かしたり、

鳥ガラスープ作りをしたり、部屋の温度を温かくするのを優先する。

冬になると、炭おこしが朝一番の仕事になる。炭の焼ける瞬間

というのは、見た目にも、香りもいいし、パチパチという音や、なんといってもこころの底から

あたたかくなるようなやさしいぬくもりがいい。眠っている五感を静かに

目覚めさせてくれる一瞬一瞬に、永遠の命みたいなものを感じる。「生きている」

って、そんな刹那な中のひとこまに棲んでいるのかもしれない。

今日の夜は「スケッチの会」  大型新人が参加する予定。

明日は日曜日。16時で閉店になるけど、夕方はかよちゃん門下生たちの「ピアノの発表会」

がある。ゆりかごから墓場まで、ではないけど、お孫さんのピアノの発表会を聴きながら

幸せそうに蕎麦焼酎を飲んでいるおじいちゃん、おばあちゃん、みたいな光景がなんとも

「家族」みたいでほほえましい。

仙崖和尚の「親死ね 子死ね 孫死ね」の世界。自然に順番にいくがよろし。感謝。

28日(月)は、論語の会(順受の会」

31日(木)は、ねっと31 ジャズライブ 国負雅子がピアノを弾き語りで歌う。

彼女は、大石学さんと吉祥寺の「サムタイム」でも歌った。ますます充実したジャズ人生

を一歩一歩すすんでいる感じがいい。ジャズは「思索」する時間を演出してくれるのがいい。

とくに彼女の弾き語りは、いい。秋にこそいい。


玉露に嫉妬?

2013-10-25 08:28:50 | Weblog

昨日は自分の「お茶のお稽古」

表参道の「ヒルズ」の裏に、表札もない不思議な建物がある。

ピンポンとボタンを鳴らし、「のーむらで~す」と叫ぶと、ドアが

あく仕組みになっている。もちろん「すーみだです」でも「たーなかです」

でもかまわない。休みの日というのはけっこう疲れていて、

半蔵門線の押上からのり、本を読み始めると、永田町あたりから無精に

睡魔が襲ってきて、気がついたら「渋谷」という場合が、ままある。

昨日もそうだった。そんな時は、青山通りをてくてく歩きながら一駅ぶんもどる。

歩くだけなら20分もあれば歩ける距離だけど、途中に骨董屋だの古本屋だの

誘惑が多い。昨日も古本屋に立ち寄る。「あんつる」さんこと、安藤鶴夫さんの「落語鑑賞」

を見つけた。さっそく読みたくなったので、いきつけないカフェにいき、読みはじめる。おもしろくて、

時間がどんどん過ぎる。中にセピア色した古い新聞の記事。昭和44年の著者の訃報

の記事。糖尿病で60歳で旅立ったことを知る。大好きな氷あずきを食べたら、具合が

悪くなって、そのままいかれたらしい。素敵な文章をいっぱい残した人だけど、かき氷みたいに

命を削りながら書いたことがわかった。

ちょっといつもより遅れて茶室に入ると、後輩で骨董屋の女将が、福岡の一ノ瀬焼きの茶器

で玉露を入れている最中だった。大好きな山田屋まんじゅうと玉露をいただく。

夏目漱石の草枕の世界。

「茶碗をしたへおかないでそのまま口へつけた。濃く甘く、湯加減にでた重い露を、舌の先へ一滴

ずつ落として味わってみるのは閑人敵意の韻事である」

今日は「タイムドメイン」

明日の夜が「スケッチの会」 台風の被害があまり大きくないことを願いたい。

 

 


羊頭狗肉なホテルのメニュー

2013-10-24 08:03:47 | Weblog

「ようとうくにく」そんな言葉がある。看板に偽りあり、のたとえ。

昔よくいったホテルのそんな事件が話題?になっている。苦肉の策?にしてはおそまつ。

珈琲の業界も、昔から「ブルーマウンテン」という高級な豆が、全国津々浦々の喫茶店

でも供されていて、「こんなに輸入しているの?」という疑惑になっていたことがある。

でも「ブルマンミックス」にして、一粒でも入れていると、偽りではない?のか。

「手捏ねハンバーグ」が「冷凍のハンバーグ」だったらしいけど、その冷凍もんが

「手捏ねしたもんを冷凍した」というくらいの屁理屈がまかり通りそうな時代。

そばの世界でも「?」というのはあまたある。秋、といっても夏にかぎりなく近い季節に

「新そば」なる紙を張り出す店の多いこと。世界中から蕎麦粉を輸入しているので、その粉

の産地では「新そば」であることに、違いはないけど・・・

地産地消、という掛け声とは裏腹に、「◎◎産のワイン・・・ボリボリ」みたいなことで喜んで

いる人が多いのも確かだけど。

そういう意味からいうと、「ほぼぶらじる」という名前は、名前からして「あやしげ」である。

ボボブラジルという名の悪役レスラーが、悪役でありながら、多くの日本人の心を

つかんだ昭和という時代があったので、成り立つような名前。「ほぼブルマン」では、

洒落にならない。また反対にごはんもんに「ほぼ豚汁」という名前をつけたら、今回の

事件くらい、「臭い」話になりそうだ。「看板」を大事にしていかなくちゃ。他山の石にしなくては!・・・くわばらくわばら。

 

 

 


懐かしい未来

2013-10-23 12:32:37 | Weblog

昨日、妙な名字の人からメールをいただいた。

めったにない名字だけど、「ひょんなところから、のむらくんのHPにたどりついた。ぼくわかりますか?」

と書いてある。高校一年の時の同級生(40年ちょっと前)と、京都時代の部下に

その名前の男がいた。どちらも時代が古いけど、ボケて、昔の上司を「くん」付けする

ほどの年でもないし・・・と思っていたら、ピンポンで、宗像高校時代の同級生だった。

昨日の「声ヨガ」の中村さんも、ぼくの京都時代の友人たちと無駄のない縁で繋がっている不思議な女性。

人の縁も妙なもので、「ねっこ」まで繋がっているような人とときどき出会う。

昨日新蕎麦をいっしょに手繰りながら古い話をしをしていると、人生がらせん状にぐるぐる回っているのを感じた。

と同時にお酒もまわってきて、頭の中がぐるぐるまわっていた。

今日も「インヨガ」。朝から未完成の「詩」を書いていたら昼を過ぎた。ちょっとどこかの蕎麦屋でもいって、

酒でも飲みながら完成させたいと思う。

 

 


魔法のフライパンで、くるみ割り

2013-10-22 08:47:49 | Weblog

この夏、長野でくるみを買ってきて、「りすそば」をやっていらい、はまっている。

その時、「くるみわり」のペンチみたいな道具と、それを掘り出す道具もいっしょに

買った。その道具屋のおっちゃんが「りすもこのとがったとこをうまく噛む」

と教えてくれた。カウンターの中でやってみたけど、簡単ではない。ときどき

強く割れすぎて、珈琲を静かに飲んでいるお客さんの顔に飛んでいったりした。

「どうぞ、珈琲の友に・・・」なんていっても洒落にならない。

先週、秩父の山奥の地のものを販売しているお店にいったら、くるみが

売っていたので、お店のおばあちゃんに「割り方のコツ」を教えてもらった。

「3晩水に漬け、鉄のフライパンで煎ってら簡単に割れる」とのこと。

原理原則というのは、簡素なものだと感心しながら、その通りにやったら、

簡単に割れた。もちろん、フライパンは「魔法のフライパン」

これをネットで検索して手元に届くのに7年前は3年かかった。

青物野菜のお浸しに、くるみ味噌をあえて食べた。普通の日本酒の

燗酒がはらわたに染みる。近頃のきれいな味したポン酒では、こうにはいかない。

これから寒い季節。京都にいたころは、荒神口のシャンクレールのそばにあった

「安兵衛」というおでんやで、コロやうすあげを酒肴に、伏見の「名誉冠」を飲んだ。

女酒といわれ、少し甘い酒ではあったが、比叡下ろしが吹く寒い夜の京都では最高の味がした。