長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

美少年

2008-12-31 06:39:21 | Weblog
昨日は、美少年がきた。
正確にいうと、熊本の美少年酒造の人たちが
蕎麦会をしにきてくれた。
九州の老舗の酒造会社。今回は例の事故米のあおりを
うけて、大変な目にあっている。
故意に事故米を流通させたほうの社長たちは、無責任な態度で
釈明の記者会見をやっていたが、そのあおりを受けたほうは、
ある意味「善意の第三者」だけど、まじめにお客さまと接しているので、
ほんとうにこころからお詫びしている様子が伝わってくる。

今は六本木ヒルズになっている場所に、昔「てっぽう」
という居酒屋があった。東映のお姫様女優の方が、女将を
やっていた。そこには美少年がおいてあって、よく飲んだ。

今日は大晦日。ただひたすら、これから「年越し蕎麦」を打つ。
営業は12時から19時まで。



年越し蕎麦

2008-12-30 07:02:18 | Weblog
自分で蕎麦を打つようになる前、年越し蕎麦は
池袋の「一栄」という蕎麦屋を御用達にしていた。
ぼくの師匠、高橋さんと同じく一茶庵で修行した
店主が、毎日いろいろな蕎麦をうつ。
いなか、せいろ、変りそばが並ぶ「三色」をいつも
頼み、そば前に燗酒を飲み、帰りに「年越し蕎麦」を
持って帰る、というのが慣わしだった。

明日は、大晦日。いろいろなことがあった今年が暮れていく。
昨日の順受の会も、懐かしい顔や、新しい顔が参加されて
とてもにぎやかだった。
「人生いろいろなことがある」けど。「もともといろいろなことが
あるのが人生」だから、来年の「いろいろ」も、楽しみながら通って
いこうと思う。

今年の師匠からの賀状が「今年も元気に蕎麦を打ちましょう」
という内容だった。
なにはともあれ、毎日蕎麦を元気にうってきた。
明日は打ちおさめ。

順受の会

2008-12-29 07:02:55 | Weblog
今日は「順受の会」。
論語などを勉強して、あとは「飲むだけ」。
さながら、寺小屋&儒学バー、みたいな会だけど、
もう10年以上続いている。

これからの時代は、「何があってもおかしくない時代」。
ぼくみたいなちっぽけな「こーひー屋のおやじ」も、
豆腐屋も、サラリーマンや主婦やフリーター・・・
みんなが「世界の中心で愛を叫ぶ」みたいに、世界と
繋がって、ものを考えないと、まわっていかない世界。

先人たちが、論語を読んだり、写経をしたり、禅をしたり
、お茶をしたりしたのは、単なる「たしなみ」ではなくて、
自分と宇宙との「つながり」みたいなものを大切にしたのだと
思う。

この1年で「書」「かっぽれ」「お花」「ねんど」「スケッチ」
など、習い事が増えたけど、それらもみんな、つながっている。

衣食たりて、礼節を知る、というけど、今は、
何かを始めるときだと思う。

何かをほどこされて感謝するのではなく、まず感謝する。
すると、道が開かれてくる。不思議だけど、宇宙というか
世の中は、そんなふうになっているみたいだ。
感謝。


はんだち

2008-12-28 07:01:58 | Weblog
昨日は、お酒の匂いを嗅ぎつけた人たちが、寒いなか
あまたやってきた。
いつも、四つ木の「杉浦さん」におまかせで、いろいろな
地酒を用意してもらっている。毎回「サプライズ」があって、
お酒の好きな人たちも、新鮮に出会いを楽しんだり、勉強したり
している。まるで「杉浦さんの酒の寺小屋」みたいな状況だ。
昨日はぼくの大学の後輩で、今はぼう経済誌の副編集長で、
日本酒の博識にかけては、右にでるものがない、くらいの人が
その中の「ひとろまん」に、目を丸めた。
ひさしぶりに、「何も足さない、何もひかない」山崎みたいな
日本酒だ。一口、飲んだ瞬間に体中が玉露を飲んだように、ろまん、に
つつまれる。そんな酒だ。

もうひとつ、東砂に「杉浦さん」がいる。ややこしいけど、
ここもマニアックなお酒やさん。「リカーショップすぎうら」。
このお店にいくと、お酒もワインとか、日本酒、梅酒・・・いろいろ
楽しめるけど、缶詰とか調味料とか、その他、がとてもおもしろい。
ぼくも時々、ワインが飲みたくなったら、自転車にのって調達にいくけど、
その時は「はんだち」があれば、それを買うようにしている。
別に前立腺が悪くなったわけでも、ストレスで役にたたなくなったわけでは
ない。その不思議な名前のものが、とても美味いのだ。
昨日、「新豆のはんだちが入荷しました」とのメールをいただいた。
さっそく3袋注文した。31日にもってきてもらう。
なにはともあれ、「たつ」というのは、縁起のいいもんだ。

感謝。

事納め

2008-12-27 06:44:00 | Weblog
昨日が事納めの人が多かったみたい。
「今年もお世話になりました。来年もよろしく」
という挨拶の中に、「大変な時代になりました」
という言葉を大半な人が発しているのではないかと思う。
昔から日本人は、大晦日に支払とか借金を返して、新しい
時代を迎えてきた。
国の借金や、会社の借金、住宅ローンの借金なんかは、いっぺん
に返せないけど、これまでのお金に対する考え方を変えて
いかないと、これからの時代は生きていけないと思う。

昨日は天真庵も、今年最後のライブ(もにじんさん)
をやった。天真庵をこの地に結んだからこそ、彼らと
出会い、彼らがライブを通じて知り合った人たちと、
また出会い、ぼくの昔からの旧友たちが、またそこで
彼らと出会う。ほんとうに素晴らしいことだし、お金では買えない。
音楽やアートを通じて出会う「人の輪」が、優美に広がり、
お金とか株とかよりも、友だちのほうがとても大事だと
いうことを痛感することが伝わっていけば、まだまだ大丈夫
だと思う。

31日までお店は元気にやっております。元気も元気です。






朝顔が満開?

2008-12-26 06:38:31 | Weblog
昨日浅草にいってきた。正確にいうと、歩いて浅草を通って、
カッパ橋にいってきた。年越し蕎麦の、出汁をいれる容器を調達に・・。
道すがら骨董屋があり、表に伊万里の染付けの「あさがお」(男の便所)
がおいてあった。ちょっと強面のおっちゃんに、「これ売り物?」だと
きくと、「足利銀行で使ったもんで、よかったらもっていきな」という。
「ただでいいの?」のというと、少し怒った声で、「ばかゆうな8万」
という答え。いろいろな人の「思い出」がつまった骨董というのは、
実におもしろいが、いろいろな人のちんこから放尿されたものを受けて
きたあさがおに少しひかれた。
お店の外に飾るといいと思ったけど、きっとせっかちなやからが、
そこに、放尿しそうだから、買うのをやめた。

容器を買ったあと、お店にもどって、2月にしこんでおいた「味噌」
を床下から取り出した。池袋時代も自家製味噌をつくっていたが、
押上げでは初めてのできあがり。
その家にあるいろいろな菌が作用するので、やはり池袋とは違った
味のものができた。ごぼうとささがきにして、鴨肉をきざんで、
お酒と砂糖で調節しなながら「鴨味噌」をつくってみた。
これを少し味見したら、やはりお酒が飲みたくなって、「水尾」
を飲む。
のどの奥から「うまい」という声が聞こえてきそうなくらい、うまい。

にわとり ぱーと2

2008-12-25 07:16:21 | Weblog
昨日に続いてにわとりの話。
一昨日は、国民的ボクサー内藤君の防衛戦だった。
きらきらたちばな商店街に、内藤選手の奥さんの実家が
ある。「とりや」さんを営んでいる。内藤君の試合が近づくと、
お店の前にポスターがはってある。一昨日は、ほかのお店が
ローストチキンなどをたくさん並べている日だったけど、その
お店には、「本日都合により、閉店させていただきます」
という張り紙がしてあった。家族一丸となって、闘っているのが
伝わってきた。ボクサーも大変だけど、ボクサーの奥さんも
大変なのだ。

昨日は、元日本チャンピオンの岩本さんが経営する「いわもと」
という大山のすし屋にいってきた。
ヨネクラジムに所属したので、ガッツ石松や、ボクシングの
歴代チャンプなどが時々カウンターに座って、すしをつまみながら、
昔の歴戦の話などをしている。
カウンターの後には、「血止めの松本」
といわれた故・名トレーナーの写真が飾ってある。
彼にとっては、お店のカウンターの中は、リングなのだ。

大変な時代になってくると、昔からボクシングの人気があがる。
それは、裸ひとつで、死にものぐるいの戦いをしている姿に
自分を投影させるからだろう。



にわとり

2008-12-24 08:43:18 | Weblog
昨日はきらきら商店街の「とりやさん」にいったら、
「まるごとちきん」が10匹、いや10羽並んでいた。
一時間くらいかけて焼いていったらしい。目の前で
8匹があっという間に売り切れた。この店は、隅田川の花火大会の
日には、2000本以上焼き鳥がでるそうだ。
下町の人は、焼き鳥を食べながら花火を見たり、ローストチキンを
食べながら、メリークリスマスをするのが、格別好きらしい。
そんな流れに乗っているのか?昨日は、8割くらいの人が「ほっと鳥そば」
を所望された。とり肉の平均値がいいので、ほんとうに助かる。

夜の「英語で蕎麦会」は、ケーキのオンパレード。
クリスマスは、サンタとかケーキとかワインとか、が、よく似合う。
少し太った気がするので、今日は元気と長めの散歩。

今日明日はお店は休み。年賀状を書かなくては・・・
「今年は年内に投函するぞ」と思いながらはたせない年を重ねる。
昨日で「東京タワー」が50歳の誕生日を迎えたらしい。
新しい東京タワーは2011年にできる。

お茶

2008-12-23 06:50:06 | Weblog
昨日は夕方から雨だった。
雨が降ると、クラッシックな音楽が聞きたくなる。
よく雨がふると、升さんがひょこっとあらわれる。
昨日もひょこっときて、個展の話などをした。
天真庵でやった時につくってもらった玉露茶碗
の仲間たちは大好評で、みんな嫁いでいったらしい。
いろいろなところで、唐子の絵の玉露茶碗で
玉露を楽しむような人が増えると思うとうれしくなってくる。

昨日は野菜を自分でつくっている友達から野菜といっしょに
千両とろうばいが届いた。
それを久保さんの「うずくまる」に投げ入れて、飾ってみた。
それを眺めながら煎茶を飲む。暮れていく1年を思う。
そんなささいな楽しみを、味わうくらいの基本的人権を
日本人はだれでも持っていると思う。

雨の中、りんたろう君もぬれながらやってきた。
ヨーロッパで長く住んでいた習慣で、少々の雨
くらいでは傘をささない。
調律の終わったピアノを少しひいてくれた。

雨の日は、クラッシックがいい。
夜は月一の「タイムドメインの日」。いい音楽と
食べ物・飲み物を持ち寄る日。
昨日はワッフルを作る機械を友だちが持参して
「もっふる」をつくってくれた。
いい友・いい酒・いい音楽・・・それだけでいい。

今日は「英語で蕎麦会」



三都物語

2008-12-22 06:33:50 | Weblog
こないだカウンターに関西弁の女性がふたり座った。
正確にいうと、表で焙煎した豆のぎんぴをフーフー
して飛ばしていたら、その匂いに誘われて
「いいにおいやわ~」という京都弁の女性が、「はいろか」
と神戸弁の女性といっしょにカウンターにとまった。
ら、チャリンコにのった大阪生まれのかよちゃんがきた。
カウンターが「三都物語」になった。

昨日は閉店まじかに、奈良生まれで大阪育ちのボンがカウンターで
「南」「飛露喜」「鍋島」を二合づつ飲んでいたら、京都生まれで
神戸育ちの女性がコーヒーを飲みにきた。
これはひょっとして四都物語?

いよいよ今年もおしせまってきた。
今日はタイムドメイン。明日が英会話。
水木が休みで、金曜日は「天真庵の忘年会・もにじんライブ」だ。