長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

押上で流行しているもの・・

2014-12-29 21:18:18 | Weblog

今朝は朝から冷たい雨。

今年最後の「卵かけごはん」。

近くに住んでいながら、朝8時から10時という時間帯が厳しい

若者3人が早朝7時にきて「年越し蕎麦」を自分で打った。そしてその後

待望の卵かけごはんを食べていかれた。昨日の3時ころ蕎麦を手繰りにきた女子が

「蕎麦打ちをしたい」というので、そのまま蕎麦打ちをした。今朝の3人の中の一人の女子も

初めての蕎麦打ち。夕方の女子も「インヨガ」の日に、「ばあちゃんが蕎麦打ちをしていたので、

私も隔世遺伝式にやてみたい」ということで、ガバイばあちゃんよろしく、元気な蕎麦を打っていかれた。

潜在意識まで到達するように明確な「おもい」を持つと、そのおもいが実現する、と思うけど、最近は

女子のそれが男子に比べて10倍くらい強いような気がする。

明日の午後も蕎麦打ち初体験の女子がくる。

2月は「手前味噌をつくる会」みたいに、毎日味噌作りをやる。

自分の命を紡いでいく「食」に、責任を持つには、なるべく自分で料理したり、自分で

野菜や味噌などをつくるにかぎる。

この界隈には、50人くらいの住民がいて、10人が蕎麦を打つ。

またのべ10人くらいの人が、自分で味噌を作り、毎日朝は味噌汁を飲む。

10人が週末に土いじりをし自分で野菜を作り、10人が土をこねて、料理の器をつくる。

残りの10人が、花やお茶や、ピアノやギターなどをやる芸術家。

それがこの国の縮図、みたいになったりすると、この国はまだ大丈夫なような気がする。

 

 

 


大みそかは新宿がおもしろい!

2014-12-28 08:44:46 | Weblog

昨日は荒武裕一朗くんが、久しぶりにピアノでジャズを奏でてくれた。

2007年の4月に押上に天真庵を結び、一周年記念にワカが、「お祝いにジャズマンを

プレゼントする」といって、彼を連れてきた。まだお店にピアノがなかったので、車に電子ピアノ

をのせてきてくれた。みんなノリノリで「みんなでカンパをして天真庵にピアノを」とかいうことになり、

その声を聞いた近所のお客さんが「母が弾いていたピアノを使ってもらえませんか」ということになり、

昭和35年生まれのカイザーがやってきた。それを名うての調律師がいろいろやってくれて、いい音

がなる様になり、ジャズやクラシックの音楽家たちが、まるで映画の「フィールド・オブ・ドリームズ」

みたいにぞくぞくとやってくるようになり、今に至る。ほんとうに無駄のない縁で繋がれていると出会う

ことはすばらしい。

荒武くんは毎年の大みそかは新宿ピットインで、彼の「荒武裕一朗トリオ」で出演している。その日は

昨年天真庵で演奏してくれた鈴木昭男さんも出演するらしい。アナラポスという不思議な楽器奏者で世界的

なアーティスト。

京都から東京にでてきた年の暮れは、新宿の安い居酒屋で大みそかを迎えたことがある。

まだなじみのお店もすくなかったけど、♪知らぬどうしが、お皿たたいて ちゃんちきおけさ・・・

みたいでとても楽しかった。今は大昔。

荒武くんもまた「年に一度は天真庵」の約束の握手をした。これからが楽しみなジャズマン。

梶原まり子さんは、「東京のおかあさん」と彼はよんでいるらしいが、いきいきとハリのある唄声と

艶冶な所作がとても素敵だった。

今日は日曜日で16時まで営業。それからは、蕎麦打ち。

明日は今年最後の「卵かけごはん」

かたわらで「自分で年越し蕎麦を打つ会」を一日やっています。

30日は「自分で年越し蕎麦を打つ会」と、年越し蕎麦の受け渡し。


今日はジャズ祭り

2014-12-27 08:51:39 | Weblog

世間は年末モード。

こちらも、年越し蕎麦を打つ体力さへあれば、仕事治めになりそうだ。

今日は、天真庵にジャズやクラシックの人たちが集まるきっかけに

なった荒武くんが久しぶりに、ピアノを弾いてくれる。ので16時で閉店。

27日(土) 荒武裕一朗&梶原まり子ジャズライブ

演奏:ピアノ 荒武裕一朗、ヴォーカル 梶原まり子

19時開場 19時半開演  4000円(蕎麦会付き)


易でクリスマス

2014-12-26 08:19:39 | Weblog

「駅でクリスマス」となると、かなり変だけど、易の勉強会を

昨日やった。年末の「年越しそば」や「年越し珈琲」の準備をしていると、奥が

「はやすぎる」という。そんなことを昔から「年越し苦労」といった。取り越し苦労か?

♪越~すに、越されぬ 田原坂 シャカホイ シャカホイ

人生には、上り坂と下り坂とまさかの坂がある。

前のふたつは、どうにか努力すれば越せるけど、「まさかの坂」

は、そうはいかない。その人の「日常の所作」とか「人間力」しだいらしい。

今はまさに「まさかの坂」の時代やと思う。

昨日の「易」で今年の勉強会は千秋楽。

明日は「ジャズ祭り」があるので16時閉店。

明後日も「蕎麦打ち」があるので16時閉店。

29日は最後の「卵かけごはん」

営業は通常通り。傍らで一生懸命、「年越しそばを自分でなんとか打つ会」をやっているので、

カウンターだけでやります。感謝。


すしライブ

2014-12-25 09:22:05 | Weblog

昨日は朝から走りまわった。

大掃除の時期だというのに、あいかわらず、骨董屋みたいに、茶道具やら絵やらなんやら・・・

縁のあるやつがどんどん集まってくる。本もだいぶ整理したけど、貸してあったものが年末なので

どかっともどってきたり、昨日も骨董通りのお店で用をすました後に、古本屋のおやじと目があって

しまって「・・・が入ってますよ」と、迷わず「買う」といってしまう本があって、それも押上につれて

くることになった。将来読む予定の本は実家におくってきたけど、両親も家の床も悲鳴をあげているみたいで、

考えなくてはいけない。

昨日の夜は「bunkan」で岩城さんのアコーディオンのライブ。あまりに気持ちがいいのと、ワイン

の飲みすぎで、途中こっくりさんになった。やはりライブはいい。彼女の笑顔もいい。尾

いつも近況をいいわうと、共通するものがある。「やさと」の暮らしの実験室の話をしたら、

「八豊祭」で演奏したという。根っこに、同じ根粒を持つような縁を感じる。粒々皆辛苦のいい縁。

ライブといえば、「気骨の鮨会」もまさにすしのライブ。3月まで満席で、ブーイングの声が

夢にでてくるような状況。じいちゃんの体調と相談しながら、春くらいから2回やろうかしらん?

そして、天真庵のライブのきっかけを作ってくれた荒武くんのライブが週末ある。

こんなすばらしいライブで、今年の緞帳を下げられるのは、ほんとうに幸せなことだ。感謝。

27日(土) 荒武裕一朗&梶原まり子ジャズライブ

演奏:ピアノ 荒武裕一朗、ヴォーカル 梶原まり子

19時開場 19時半開演  4000円(蕎麦会付き)


仕事って、命がけよね、みんな。

2014-12-23 08:17:34 | Weblog

土曜・日曜は、85歳の悠玄亭玉さんが浅草の東洋館ってとこで、

出番だった。毎週月曜日の卵かけごはんにくるのに、昨日はこなかった。

人を笑わしたりする仕事は、神経のすみずみまで張りつめているし、いわゆる

「目から鼻に抜ける」ような繊細な神経を持っていないとやれるものではない。

夕方に「ああ、腹減った!蕎麦食べさせて」といつもの顔でやってきて、ズルッと蕎麦

を手繰っていったけど、仕事はどんな仕事でも「命がけ」だとつくづく思う。

明日は「ぶんかん」で岩城さんのアコーディオンのライブがある。

歯の治療にいって、青山の骨董通りで野暮用をすませ、銀座の骨董屋に

年末の支払いにいった後に、ぶんかん。師走らしい休日になりそうだ。

明後日の木曜日は、その日しかなかったので「易の教室」。

空いてないといえば、3月まで「気骨の鮨会」が満席状態。4月はまだいつか

決めてないけど、ひょっとしたら、3月か4月くらいから月に二度やるようになるかもなんばん。

あくまで「じいちゃん」の体調しだいやけど・・・

スーパーシェフの「味楽会」も来年やれたら、天真庵の羊年はおもろい年になる。

昨日の「タイムドメイン」で「うさぎ」を食べた。なかなか淡泊でおいしい肉。

季節限定で「熱々鴨そば」をやっている。これを酒肴に飲むと、3合はかるい?かもなんばん。

 


三輪福さん、天真庵初ライブ

2014-12-22 07:32:39 | Weblog

昨日は、朝と夕方ダブルで、「蕎麦打ち教室」。

家族や親せきや友達に「年越しそば」を食べてもらいたいと、仕上げのような

蕎麦打ちをばんばん打った。いや、各自が打った。

蕎麦打ちは、地味な作業だけど最初に蕎麦粉と水をあわせる「水まわし」という作業

が一番大切。菊練りというこねたり、猫手というびん棒の使い方や、あの人切り包丁みたいでっかい包丁を

使うのが最初は抵抗があるけど、なあに、何度も繰り返すうちに、それらはなんとかなるものだ。

それよりも一気呵成に、というか、川の水がさらさらとたださらさらと流れるように、こね鉢の中で蕎麦粉と水を

一如にしていく工程は神秘的でおもしろくもあり、一番難しい。

この自然界には「簡素ほどホンモノ」という法則がある。お茶にお湯を注ぐ、珈琲にお湯を注ぐ、

というのも誰でもできるし、機会でもできるけど、100人いれば100人の個性の味がでる。摩訶不思議。

日曜日は4時に閉店して、蕎麦打ちをやるので、3時以降は準備のため、カウンターに座ってもらっている。

ちょうど昨日は関西からやってきた若者たちが真ん中に座った。ちょうどそこには賽銭箱みたいな木でつくった

珈琲スタンド?があり、そこに久保さんの黄瀬戸のドリッパーが鎮座してあり、そのスタンドの前に、売茶翁

よろしく、「天真を愛す」の意味がぼくのへたくその字で書いてある。ときどき、「いい言葉やな」とかいう声が

聞こえると、合掌して「ここにお賽銭をどうぞ」みたいな冗談をいったり、バカなお茶坊主みたいなことをやっている。

旅用のお茶道具入れ、珈琲道具入れも、茶箱でつくった。この冬は、各地の友達んちによって、お茶や珈琲

をともに楽しめる。托鉢奇僧の旅みたいなのができそうだ。

今日はこれから「卵かけごはん」昼は二階で「金継ぎ教室」

ぼくの蕎麦の弟子で、三輪福さん、という不思議な女性がいる。各地の由緒ある神社などに奉納舞い

をしているような人だ。来年1月24日に天真庵で、おめでたい舞と、演奏会をやってもらうことに、あいなった。

時代の分水嶺みたいな年の始まりにぴったりな企画かと思う。

本日の夜は「タイムドメイン」  明日でこの星が終わる、という時がきたら、こんな宴を

やりたいものだ、というようなヒントがつまった会。参加は国籍も性別も年齢も不問。

もちろんドレスコードもなし。好きなCD、飲みたい酒、つまみを各自が持ち寄り、

「今」を語り合うだけの会。

 


自分で年越しそばを打つ

2014-12-21 08:10:49 | Weblog

そんな企画を何年か前からやっている。

昨年あたりから、眉若き青年たちが参加し、ワイワイ茶ろんよろしく

楽しい蕎麦会をやっている。今年はもっと若返って、20代のファッション関係

の若者たちが加わり、ぼうさんとか異業種のシェフとか多士済々の人たちだ。

昨日のインヨガにきた若い女性も、「蕎麦打ちを始めたい」と宣言して年末に打ち

にくる。この街は50人くらいしか住んでいないような感覚があるけど、半分以上

が蕎麦打ちができる。そんな街になりそうだ。

明日は「卵かけごはん」夜は「タイムドメイン」好きなお酒・つまみ・CDの持ち込みパーティー(19時くらいから参加費ゼロ)

これから、近所の蕎麦打ち職人でもうかれこれ蕎麦打ち歴5年の社長が蕎麦を打ちにくる。

27日(土) 荒武裕一朗&梶原まり子ジャズライブ

演奏:ピアノ 荒武裕一朗、ヴォーカル 梶原まり子

19時開場 19時半開演  4000円(蕎麦会付き)

 


♪色は白ても うどんはきらい 私しゃ 殿様(とんさま)のそばがいい

2014-12-20 08:14:21 | Weblog

信州信濃のそばよりも 私しゃ あなたのそばがいい!

そんな唄があったけど、最近はあまりきかなくなった。

昨日はちょろっとだけど、テレビで「とんさま」が紹介された。

二階に飾ってある貞本さんの「空」という書や、南條先生の寒山拾得の絵

なども紹介されてよかった。

「とんさま」というネーミングは、豚からとったものだ。蘇東坡ではないけど、

「とんさま」というのは、いろいろな地方で「殿様」のことをいう。飲み屋にいくと、

社長でない人も「しゃちょう」と呼ばれるように、その人を持ち上げるのに、「とんさま」

は使われてきたのではなかろうか。言われ本人も悪い気がしない。

南條先生が10回くらい天真庵で「南條観山展」をやった。その間に「とんさま」の話を

20回くらい聞かせれて、その都度腹の底から笑わせられた。伊予弁で、身ぶり手ぶり

で「殿様(とんさま」と呼ばれた彼の知り合いの殿様の末裔の家に入った泥棒との顛末の

話なんだが、奇想天外でとてもいい話。山陰のある街にいくと、その街を長く治めた殿さまの歴史

が刻まれた寺がある。その殿様こそ、南條先生のお先祖さま。彼の知人の「とんさま」は、

ひょっとしたら、自伝ではなかろうか?とも思ったりしながら聞いている。

最初に先生と会ったのは、新宿を歩いていたら突然雨が降りだしたので、そのころあった

三越ギャラリーで雨宿りしたとき、たまたま寒山拾得の個展をやっていた。お客さんで

ごったがえしていたけど、一枚の絵にひかれて立ちすくんでいたら、先生に声をかけられた。

先生「どこかでお会いしましたね?」

ぼく「え?」

先生「京都であったんじゃないか?」

ぼく「京都時代は珈琲ばかりやっていて、絵とかは見たことがありませんが・・」

先生「そうじゃ、きっと前世やな」

ぼく「・・・・」

そんなきっかけから、寒山拾得の世界のギャラリーをやり、押上にもその世界を結ぶはめになる。

今日は午前中が「お花のお稽古」  立て花という、古典的な華道を勉強している。

先生は福岡生まれで京都で勉強して上京。なんとなく「根っこ」が繋がっているような素敵な女性。

夜は「インヨガ」  先生は介護関係の仕事をしているやさしくチャーミングな女性。

明日は朝は、ぼくの一番弟子が「蕎麦打ち」にくる。4時に閉店した後は、新人さんの蕎麦打ち教室。

 


今日はテレビにでたり、ダメ中があったり、あの人たちの誕生日だったり不思議な日

2014-12-19 08:27:26 | Weblog

今朝の朝刊のテレビ欄をみたら、4時からの「L4YOU」に、下町向島商店街散歩・・

熱々角煮そば・・とある。「とんさま」がひょっとしてテレビに初お目見えするかもなんばん。

角煮というのは、長崎のしっぽく料理の「東坡肉」(トンポーロー)からきたものだ。

来年の日本人の合言葉は「蘇」。それを頭につけて、号の東坡をつけたら「蘇東坡」。

中国の大詩人の名前で、彼がこの料理を発明したとか、とても好きだったからとかいう理由で

そう命名された。沖縄では「ラフテ」とか呼ばれていたり、アジアの各地で各地の味付け

と名前がついているようだ。

天真庵では鹿児島の黒豚の原種の「六白」という豚のバラ肉を、そばやの命である

「かえし」をひたひたまで入れ、そこににんにくや、玉ねぎを入れて、3時間くらい

ことことと煮る。それを冷やすと、きれいな脂が固まる。その色がほかの豚とは、

天と地ほど違う。まじめに飼育された豚の脂は美しいし、その脂肉が美味いのだ。

今日は奇しくも蘇東坡の誕生日。かの富岡鉄斎と同じ12月19日。

そんな日に、「とんさま」がテレビで紹介されるとは、摩訶不思議なことだ。

蘇東坡の詩でこんなのがある。月曜日に書家の貞本竜児先生に書いてもらった。

「客至汲泉烹茶」・・・客の至れば泉を汲んで茶を烹(に)る)

隠居するときは、山紫水明な場所に掘立小屋を立てて、彼の字を掛け軸にし、

煎茶を飲むような暮らしをしてみたいものだ。(来年早々のアビアントの書の展覧会に彼の作品が出店されるらしい。)

今日は「ダメ中」。今日はまいこ先生に蘇東坡の詩を朗々と読んでもらおうかしらん。

明日もいつものように「とんさま」は、10人分くらいしかしこめないので、

遠くからわざわざくることはないですよ。お茶とか珈琲は、泉ではないですが、

東京水を汲んでいれることは、やぶさかではありませんが・・・   感謝