長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

風呂吹き大根

2010-12-15 08:15:31 | Weblog
昨日は「英語で蕎麦会」だった。朝から冷たい雨が降っていた。
そんな冬の日は、石油ストーブの上で、大根を煮る、と幸せになる。
前日、茨城の石岡で「まんまや」という蕎麦屋を営む主人が、有機栽培の
大根をもってきてくれた。ので、さっそく「風呂吹き大根」をつくった。
大根の皮をむき、ええかげんな(大根といってなめてはいけない)大きさに
切り、沸騰した湯に少しお米を投げ入れ、そこに大根を入浴させる。
(別に、だから風呂吹き大根になった、というわけではない。)

「熱い!」という叫びを感じるけど、このあく抜きの「ひとてま」が、
美味いといわせる大事なひとてま。次に新しい湯をわかし、そこに昆布を
ひとかけら入れて、大根を入れる。こんどは「いい湯だ」という声が聞こえて
くる。雪平鍋に、味噌とお酒、砂糖、このみによってはみりんを入れ、混ぜ合わせる。
いい感じの味噌ができあがる。後は、少し深めの器(できたら絵志野あたらいの器
がいい)に大根を入れて、味噌をかけて食べる。もっと寒くなるとくずなんかをいれてもいい)。精進料理にもよく根菜の王様の大根が使われるけど、不老富貴の縁起から
「ふろふき」になったという説もあるらしい。よく禅寺にいくと、不老の門、なんかが
ある。どこにも不老の世界はないのではあるが・・・

昨日はこれを酒肴に、あごの骨酒を久保さんの絵唐津の片口で飲んだ。
フィンランド人のヨーコ(男子)が、熱燗と風呂吹き大根が大好物なので、
グビグビ飲んでいた。それにつられて、岩本先生もグビグビ飲んでいたけど、
かなり酔ったのか、自転車をおいて帰った。さきほど、蕎麦を打ちにお店に
いった時も、そのまま自転車がおいてあった。

今日は「かっぽれ」
2年以上も、相方とふたりでやってきた孤高な芸に、
新人2人が加わり、がぜんにぎやかになってきた。
二階の間を、鏡の間にするのもいいな?とか考えて
いる今日このごろ。月いちの会ばかりなので、次回は
みな来年、ということになる。今年もいよいよ終わり
になろうとしているんだ。