長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

JAZZ十間橋

2011-10-31 08:13:58 | Weblog
天気もなんとかもって、JAZZ十間橋も盛り上がり、
十間橋通りが、ニューオーリンズみたいな雰囲気に包まれた。
フィナーレは町会の倉庫でやった。ドラムの音を聴いていたら、
やはり8月に旅立ったセシル・モンローさんを思い出した。
でも、彼が仲間たちに「ア・ハッピー・デイ」でおくられた
ように、悲しいことやつらいことがあっても、「今日一日は
二度とこないハッピーデー」なのだ。
人間の悲しみや根源的な寂しさを歌ったものが多いが、
JAZZは、その根源の底の「何か」が感じられていい。

今日も、すばらしいジャズがある。
歌姫こと国貞雅子と、今注目のピアニスト・ゲルシー
がやってくる。7時~4000円(蕎麦会つき)
31日(月)は朝は「卵かけごはん。

11月1日(火)は赤松林太郎くんと、東桂子の連弾。
クラシック寺子屋など、クラシック音楽の啓蒙や、
音楽活動に油がのってきた彼らの愉しみなコンサートだ。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


ちょっと間があいて、11月5日(土)は平木かよさんがンミューヨークから
やってきて、ベースの関口宗之さんと、ライブ。
彼女は、ニューヨークシティーマラソンの時、特設会場で3万人の
ランナーズたちに、ピアノでエールをおくった、という伝説のジャズ
ピアニスト。もちろん、NYのブルーノートでのライブの経験もある。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

9日(水) ピアノとチェロの調べ
演奏:野代 奈緒(ピアノ)・竹本 聖子(チェロ)
19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)
女子大生みたいなふたりが、定期的に天真庵でやってくれている。
固定ファンが多く、ほぼ満席に近い。

12月3日は、グリンピース」のはつらつコンビの定期コンサート。
東京音大出身のふたりが、先輩が始めた「押上文庫」で三日続けて
コンサートを企画した。とても楽しみだ。

12月の28日には、ベルギーからあのピアニストが来日して、
やまねさんとコンサート。プラス、ドイツから帰ってきた
あの人も参加して、豪華な年末コンサートが決定した。
今年はいろいろなことがあったけど、これで締められる。









行李柳をいける

2011-10-30 08:16:54 | Weblog
昨日は、行李柳を生けた。
寸胴に水をはり、柳の木で「くばり」をつくる。
もっとも集中する時間。なにごとも「土台つくり」が肝心肝心。
そこに、真(しん)になる柳をきめる。床の間の掛軸を中心としたら、
左に置くのを本勝手、右を逆勝手という。日本人の美意識の黄金則みたいな
ものだ。無駄な枝を切り落とし、「副」(そえ)をつくる。真が男で副が女。
あまりべたべたとすっついていても気持ちが悪いし、適当な距離感・間が肝要。
真の前に「あしらい」をおき、りんどうの花を、前にいける。枯れている柳
とのコントラストが絶妙だ。胡蝶蘭みたいなでしゃばりな女を前におくと、
品格が地に落ちる。ほどほど、ひかえめ、中庸、みたいなものを学ぶ。


今日は「JAZZ十間橋」
うらぶれたシャッター通りにジャズマンたちが遊ぶ日。
予想に反して天気もよさそうだし、最高の気分。
残念ながらチケットはすでに完売。


31日(月)は朝は「卵かけごはん」夜は「ねっと31」国貞雅子とゲルシーで、JAZZがある。
若手のジャズピアニストとして頭角をあらわし、内外のトップ
ジャズマンたちとセッションしているゲルシーの二度目の
天真庵ジャズ。前回は、案内する前に満席だった。
今回は、その筋にまだ発表していないので、なるべく新しい
お客さんにきていただき、天才・国貞とのコラボを楽しんで
もらいたい。4000円(蕎麦会つき)

11月1日(火)は赤松林太郎くんと、東桂子の連弾。
クラシック寺子屋など、クラシック音楽の啓蒙や、
音楽活動に油がのってきた彼らの愉しみなコンサートだ。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


ちょっと間があいて、11月5日(土)は平木かよさんがンミューヨークから
やってきて、ベースの関口宗之さんと、ライブ。
彼女は、ニューヨークシティーマラソンの時、特設会場で3万人の
ランナーズたちに、ピアノでエールをおくった、という伝説のジャズ
ピアニスト。もちろん、NYのブルーノートでのライブの経験もある。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

9日(水) ピアノとチェロの調べ
演奏:野代 奈緒(ピアノ)・竹本 聖子(チェロ)
19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)
女子大生みたいなふたりが、定期的に天真庵でやってくれている。
固定ファンが多く、ほぼ満席に近い。

12月3日は、グリンピース」のはつらつコンビの定期コンサート。
東京音大出身のふたりが、先輩が始めた「押上文庫」で三日続けて
コンサートを企画した。とても楽しみだ。

12月の28日には、ベルギーからあのピアニストが来日して、
やまねさんとコンサート。プラス、ドイツから帰ってきた
あの人も参加して、豪華な年末コンサートが決定した。
今年はいろいろなことがあったけど、これで締められる。



明日は「JAZZ十間橋

2011-10-29 08:35:05 | Weblog
昨日か一昨日?の読売新聞に偉大なジャズドラマー「セシル・モンロー」の記事が
のったらしい。読売新聞の記者に電話をもらって知った。
九州にいたので「こっちの新聞にのってますか?」と聞くと「関東だけ」
とのこと。

今日から通常営業。
明日は、そのモンローさんも楽しみにしていた「JAZZ十間橋」
チケットもすでに完売して、意気揚々で本番を迎える。
すこし天気が悪いらしいが、「晴れてよし、くもりてよし、富士の山」だ。
小さいことで右往左往していたら、この混乱の世を生きぬいてはいけない。
明日は、蕎麦はありません。ジャズ一色。

今日は「花のお稽古」

先月生けた「葉蘭」が、緑緑していて、すがすがしい。
PCを置いてある部屋の床の間には、池玉蘭(池大雅の奥さん)
の、野生の蘭の絵が飾ってある。庭に設楽の「やぶれ壺」が描いて
ある。貧しいけれど、楽しい日常が表現されていて、いい。
この家にきて3年毎日眺めているけど、飽きない絵だ。池大雅も
玉蘭も、煎茶を楽しみながら生き暮らした人たちだ。


31日(月)は朝は「卵かけごはん」夜は「ねっと31」国貞雅子とゲルシーで、JAZZがある。
若手のジャズピアニストとして頭角をあらわし、内外のトップ
ジャズマンたちとセッションしているゲルシーの二度目の
天真庵ジャズ。前回は、案内する前に満席だった。
今回は、その筋にまだ発表していないので、なるべく新しい
お客さんにきていただき、天才・国貞とのコラボを楽しんで
もらいたい。4000円(蕎麦会つき)

11月1日(火)は赤松林太郎くんと、東桂子の連弾。
クラシック寺子屋など、クラシック音楽の啓蒙や、
音楽活動に油がのってきた彼らの愉しみなコンサートだ。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


ちょっと間があいて、11月5日(土)は平木かよさんがンミューヨークから
やってきて、ベースの関口宗之さんと、ライブ。
彼女は、ニューヨークシティーマラソンの時、特設会場で3万人の
ランナーズたちに、ピアノでエールをおくった、という伝説のジャズ
ピアニスト。もちろん、NYのブルーノートでのライブの経験もある。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

9日(水) ピアノとチェロの調べ
演奏:野代 奈緒(ピアノ)・竹本 聖子(チェロ)
19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)
女子大生みたいなふたりが、定期的に天真庵でやってくれている。
固定ファンが多く、ほぼ満席に近い。

12月3日は、グリンピース」のはつらつコンビの定期コンサート。
東京音大出身のふたりが、先輩が始めた「押上文庫」で三日続けて
コンサートを企画した。とても楽しみだ。

12月の28日には、ベルギーからあのピアニストが来日して、
やまねさんとコンサート。プラス、ドイツから帰ってきた
あの人も参加して、豪華な年末コンサートが決定した。
今年はいろいろなことがあったけど、これで締められる。




芸術の秋

2011-10-25 08:32:54 | Weblog
晩秋とは思えないくらいに、なま暖かい朝だ。
庭には、四十雀がきて、自慢の声で歌っている。
いつもなら冬支度で池のメダカたちが、冬眠の準備で
すこし動きがにぶくなるのだが、活発にエサを食べている。
3月に大震災があったり、猛暑や台風・・・きっとこのまま
うかうかと、長い眠りにつくのは、心配なんだろう。
人も鳥もメダカやカエルも、この星に同居する仲間たち。
この浮雲急を告げるようなごじせいに、同じように不安な気持ちで
いるのだろう。あまり神経質になってもよくないが、
「人生二度なし、今日も二度なし」の気概で生きていくしかない。

「おんぷ」の兄弟で、「きゅうふ」と名づけたネコが3日ぶりに、
天真庵のオープンエアーなスペースに顔を出した。のらねこ
たちも、放射能の高染度のところで生活しているので、きがきではなさそうだ。
出汁をとったアゴを一匹あげたら、よろこんでいた。みんな食べるのにやっとこさ
の時代だ。

今日の夜から出発して、金曜日の夜まで、旅の空。
金曜日は勝手ながら、臨時休業。あしからず。


29日(土)は「お花のお稽古」
先月生けた「葉蘭」が、緑緑していて、すがすがしい。
PCを置いてある部屋の床の間には、池玉蘭(池大雅の奥さん)
の、野生の蘭の絵が飾ってある。庭に設楽の「やぶれ壺」が描いて
ある。貧しいけれど、楽しい日常が表現されていて、いい。
この家にきて3年毎日眺めているけど、飽きない絵だ。池大雅も
玉蘭も、煎茶を楽しみながら生き暮らした人たちだ。

30日(日)は「JAZZ十間橋」
きゅうふが休憩している天真庵のオープンエアーな場所、もなか屋が
あったところが本部。時代にあわせて「省エネ」な音楽祭。でも150人の
チケットがすぐに完売した。
「ともに楽しむ」という意味では、最高の音楽祭。
十間橋通りが、ニューオリンズやブルックリンみたいに感じられる日。

31日(月)は「ねっと31」国貞雅子とゲルシーで、JAZZがある。
若手のジャズピアニストとして頭角をあらわし、内外のトップ
ジャズマンたちとセッションしているゲルシーの二度目の
天真庵ジャズ。前回は、案内する前に満席だった。
今回は、その筋にまだ発表していないので、なるべく新しい
お客さんにきていただき、天才・国貞とのコラボを楽しんで
もらいたい。4000円(蕎麦会つき)

11月1日(火)は赤松林太郎くんと、東桂子の連弾。
クラシック寺子屋など、クラシック音楽の啓蒙や、
音楽活動に油がのってきた彼らの愉しみなコンサートだ。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


ちょっと間があいて、11月5日(土)は平木かよさんがンミューヨークから
やってきて、ベースの関口宗之さんと、ライブ。
彼女は、ニューヨークシティーマラソンの時、特設会場で3万人の
ランナーズたちに、ピアノでエールをおくった、という伝説のジャズ
ピアニスト。もちろん、NYのブルーノートでのライブの経験もある。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

9日(水) ピアノとチェロの調べ
演奏:野代 奈緒(ピアノ)・竹本 聖子(チェロ)
19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)
女子大生みたいなふたりが、定期的に天真庵でやってくれている。
固定ファンが多く、ほぼ満席に近い。

12月3日は、グリンピース」のはつらつコンビの定期コンサート。
東京音大出身のふたりが、先輩が始めた「押上文庫」で三日続けて
コンサートを企画した。とても楽しみだ。

12月の28日には、ベルギーからあのピアニストが来日して、
やまねさんとコンサート。プラス、ドイツから帰ってきた
あの人も参加して、豪華な年末コンサートが決定した。
今年はいろいろなことがあったけど、これで締められる。



よかった。よかった。

2011-10-24 11:20:00 | Weblog
トムさん、こと野村富造さんの追悼展が、無事終わった。
昨日は、河野さん、トムさんジュニアとカウンターで、
カボスサングリアで乾杯。なかなか濃い二日間だった。
しばらく西陣や京都とは縁がきれるかな、と思っていたら、
おもわず河野さんの口から「来年から、ぼくの展覧会をやらせてください」
とのこと。また、新しい「京都展」をやることになった。

来月は、木曾の漆の展覧会がある。明日くらいHPにアップしようと思う。
今週は水・木・金と3連休。かっぽれと、タイムドメインがあったのだが、
野暮用ができたので中止。

31日も国貞雅子とゲルシーで、JAZZがある。
若手のジャズピアニストとして頭角をあらわし、内外のトップ
ジャズマンたちとセッションしているゲルシーの二度目の
天真庵ジャズ。前回は、案内する前に満席だった。
今回は、その筋にまだ発表していないので、なるべく新しい
お客さんにきていただき、天才・国貞とのコラボを楽しんで
もらいたい。4000円(蕎麦会つき)

11月1日(火)は赤松林太郎くんと、東桂子の連弾。
クラシック寺子屋など、クラシック音楽の啓蒙や、
音楽活動に油がのってきた彼らの愉しみなコンサートだ。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


ちょっと間があいて、11月5日(土)は平木かよさんがンミューヨークから
やってきて、ベースの関口宗之さんと、ライブ。
彼女は、ニューヨークシティーマラソンの時、特設会場で3万人の
ランナーズたちに、ピアノでエールをおくった、という伝説のジャズ
ピアニスト。もちろん、NYのブルーノートでのライブの経験もある。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

9日(水) ピアノとチェロの調べ
演奏:野代 奈緒(ピアノ)・竹本 聖子(チェロ)
19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)
女子大生みたいなふたりが、定期的に天真庵でやってくれている。
固定ファンが多く、ほぼ満席に近い。







JAZZ JAZZ PIANO JAZZ PIANO

2011-10-23 08:44:11 | Weblog
10月30日は「JAZZ十間橋」が開催される。
これから新聞などで紹介される予定だけど、チケットが
もう完売で、キャンセル待ち状態だ。世のなかが混沌とし、
黒人たちが、JAZZをやらなくてはしかたなかった、みたいに
人間が窮してくると、「音楽」が生まれる。芸術もしかりで、
こんな時代こそ、萌芽しているに違いない。

31日も国貞雅子とゲルシーで、JAZZがある。
若手のジャズピアニストとして頭角をあらわし、内外のトップ
ジャズマンたちとセッションしているゲルシーの二度目の
天真庵ジャズ。前回は、案内する前に満席だった。
今回は、その筋にまだ発表していないので、なるべく新しい
お客さんにきていただき、天才・国貞とのコラボを楽しんで
もらいたい。4000円(蕎麦会つき)

11月1日(火)は赤松林太郎くんと、東桂子の連弾。
クラシック寺子屋など、クラシック音楽の啓蒙や、
音楽活動に油がのってきた彼らの愉しみなコンサートだ。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


ちょっと間があいて、11月5日(土)は平木かよさんがンミューヨークから
やってきて、ベースの関口宗之さんと、ライブ。
彼女は、ニューヨークシティーマラソンの時、特設会場で3万人の
ランナーズたちに、ピアノでエールをおくった、という伝説のジャズ
ピアニスト。もちろん、NYのブルーノートでのライブの経験もある。
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

9日(水) ピアノとチェロの調べ
演奏:野代 奈緒(ピアノ)・竹本 聖子(チェロ)
19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)
女子大生みたいなふたりが、定期的に天真庵でやってくれている。
固定ファンが多く、ほぼ満席に近い。

なお、野村富造さんの「追悼展」は今日まで。
昨日は故人を偲んで、日本酒を飲みながらワイワイやった。
世の中におしまるる時 死にてこそ 花も花なれ 色もありけり

ほんまにいろっぽいおっちゃんやったな。いちびりやけど、そこに
花が咲いてた。

トムさんの追悼展

2011-10-22 08:15:07 | Weblog
今日と明日、やる。

昨日は前夜祭。ろうけつ染めの作家、野村富造さんが、3月19日に
昇華された。生前から「死ぬまでやらせてな」といわれ、「ええよ」
と約束していた。3月のはじめに、念願のギャラリーをアトリエに併設し、
昔よく京都のジャズ喫茶においてあったJBLのごっつ大きなスピーカで、
大好きなジャズを聴いていたらしいけど、わずか20日間で、天国へ引っ越された。
「いらち」な人でもあった。

池袋の天真庵で、南條先生の寒山拾得をやっている時、京都の陶芸家が
野村さんをつれてきはった。陶芸家も代々絵かきの家系で、自然や草木などを
さらさらと気負いなく描いたけど、野村さんの絵も、ひとをにこっと、させるような
絵だった。そんな縁でそれから毎年秋に天真庵で「染めもん展」をやることになった。

京都がいやになって東京に移り住み、しばらく上洛してなかったけど、ひょんなことから、毎年何度も京都にいくようになった。
西陣界隈を散策するおもろさを教えてもらったのも、トムさんのお陰だ。

遺作が二階に並んだ。彼のろうけつ染めのネクタイは、ぼくの戦闘モード
の時によく結んだ。紺色のスーツに、よく似合う。普段はすこし派手かな、
と遠慮しがちな気分になるが、「よし」と気合がはった時は、いつもそれを
身につけて武装した。不思議なものだ。今の仕事になって、スーツもネクタイもそれを
入れていたタンスも処分したけど、そのネクタイは何枚か残している。
5年くらい前に、着物と袴をつくってもらった。「これは、ぼくが煎茶の
正教授になった時にきて、玉露をいれさせてもらうわ」と約束したものだ。
来年の春に、それを着て、家元の前で玉露を入れる予定にしている。一度
上洛して、「献茶」をさせていただこう。

昨日は、追悼コンサート。昨年と同様、かよちゃんがオーボエを演奏してくれた。
トムさんはジャズも好きだったけど、クラシック、なかでもとりわけオーボエが
好きだった。お母様がやっていたらしい。音楽は人間の悲しさを表現したものだが、
そこが琴線に触れるというか、生きている命と死んでいった命の波動を共鳴させる
ようなものがある。だからぜったいに、ライブがいい。
昨日は「天国の野村さんにささげる曲です」と、ニールセンのロマンスを
演奏してくれた。すこしさみしい秋雨が涙雨に感じられ、こころに染みた。
「ぼくが死んだ時は、シューマンの3つのロマンスにしてくれる」とかよちゃん
に頼んだ。

今日と明日、14時から20時まで、「追悼展」
時間が、池袋時代と変わっていないのが、とむさん流。
やはり「いらち」な性分なのだろう。気骨のある京都人が
またひとりいなくなった。鎮魂。



出光美術館

2011-10-21 08:24:43 | Weblog
昨日は、煎茶のお稽古の前に「出光美術館」にいってきた。
江戸時代の文人・蕪村・池大雅・玉堂らの「笑」をテーマにした
文人画の展覧会。それに、出光といったら、仙崖和尚の酒脱で
ユーモラスな禅画が、加えられ、とってもおもしろい展覧会
。江戸時代の文人といったら、彼らが代表選手みたいなもの。
そして3人とも煎茶の世界で命がけで遊んだ人たちだ。
みんな体制や権力におもねることなく、清貧を貫いたけど、堂々と
生き抜いた。わざわざ公職を捨ててまで、野にくだり文人になった
人もたくさんいたらしい。

これから復興と財政建て直しには、どうしても公務員の数を
減らさないといけないと思う。座して死をまつよりも、自分から
在野になって、新しい生き方を模索したほうが、賢明だと思う。
公務員のなれのはて、みたいな政治家の人たちから、模範を示して
もらいたいものだ。

22日~23日と浅草寺観音様の境内で
お借りして「福島復興祭」が開催されます。
ぜひみなさん、ふるってご参加ください!

天真庵では22日と23日は「故・野村富造さんの遺作展」
京都のろうけつ染めを楽しましてくれたトムさんを偲んで
今夜は、かよちゃんたちが「バロックコンサート」
をやってくれる。

演奏:大川香織(ピアノ)・渡辺佳代子(オーボエ)・古寺 由希子(ファゴット)
19時開場 19時半開演
¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

というわけで、本日は16時にて、閉店いたします。





事上磨練

2011-10-20 08:25:57 | Weblog
先週の日曜日にシャンソン歌手のえりさんが、蕎麦を食べにきた。
「今日は歩いてきた」というので、「錦糸町から?」と聞いたら
「大塚から」とのこと。一時間半できたというから、なかなかの「足」だ。
彼女が帰るときに、「Kさんは元気ですか?」ときくと、「肝臓ガンに
なったけど、退院して元気です」とのこと。
そこで昨日は、押上から大塚へ歩いていこうと思い、「論語の会」
の準備を終え、歩き始めた。体力には自信があるが、先天的な方向音痴
なので、途中で断念。
前の天真庵は、上池袋にあった。一番近い駅はJR板橋駅。池袋から
埼京線でひとつめ。でも便利なのは、山手線の大塚を利用したほうが
よかったので、界隈には「江戸一」をはじめとして、いきなれた店が
多い。

Kさんは、K不動産の社長だ。ぼくが主催していた「無門塾」という
勉強会によくこれれていた。また反対に彼の「なんとなく酒を飲む会」
という会にもよく参加した。大分の日田出身なので、秋には、大分の焼酎に
「かぼす」をしぼって飲む、のがならわしだった。
一度彼の故郷、大分日田の中津江村にお邪魔したことがある。
彼の幼馴染が釣ってきたアユを炭火で焼いて、ビールを飲んだ。
「トイレは?」ときくと、「男は前の畑でタッションするのが、ここの
おきてバイ」ときた。久しぶりにタッションしていると、不思議な幸福感が
ただよってきた。おいとまする時に見た夜空の星のまたたきは、半世紀
生きてきた中で一番きれいな星だった。

そして昨日、大塚について、Kさんの携帯に電話したら、「今、九州に
いる。かぼすをとったんで、飲みにこん?」とのこと。78歳になり、肝臓ガン
になったけど、毎月のように日田に帰り、田舎暮らしを楽しんでおられる。
人生の達人である。来年は、えりさんの歌をききながら、いっしょに酒を
飲みたいと思う。

夜の「論語の会」の時に、松田先生が、故・岡田武彦先生(元・九州大学
教授)の揮毫した「時上磨練」をくれた。
陽明学の王陽明の言葉。
「机上の空論ではダメだ」、ということだ。毎日毎日くりかえされる
「日常」の中に学びがあり、「哲」があるんだよ、ということだろう。
今の政治化たちに、聞かせたい言葉だ。
先生の晩年に、渋谷で酒を汲み返しながら、話た内容でもある。
ひとりの人物と出会うことは、百冊の本を読むよりも、有意義
なことだ。
月に一度の「順受の会」(論語の会) うちのお店以上に
入りにくい会だけど、基本的には「大道無門」。
こころざしさへあれば、門などどこにもない。ただ入って
くればいい。


22日~23日と浅草寺観音様の境内で
お借りして「福島復興祭」が開催されます。
ぜひみなさん、ふるってご参加ください!

天真庵では22日と23日は「故・野村富造さんの遺作展」
京都のろうけつ染めを楽しましてくれたトムさんを偲んで
21日の夜は、かよちゃんたちが「バロックコンサート」
をやってくれる。

演奏:大川香織(ピアノ)・渡辺佳代子(オーボエ)・古寺 由希子(ファゴット)
19時開場 19時半開演
¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

31日は、国貞雅子とゲルシーの「ねっと31 ジャズライブ」



論語の会

2011-10-19 08:27:51 | Weblog
今日は定休日だけど、夜に「論語の会」
があるので、いつもの時間にお店にいって、準備開始。

昨日は「書の会」だった。貞本さんの「書の展覧会」を12月に
やるので、作品がたまってきた。自然体だけど魂の籠ったもの
ばかりだ。昨日の夕方は銀座の骨董屋の主人が蕎麦を手繰りにきていて、
墨や硯の話で盛り上がった。昔から、文人たちは「文房四宝」といって、
書の使う道具などを「宝」にしていた。お茶の世界でも、取っ手のない
ものを「宝瓶」(ほうひん)といった。最近の骨董の市場では、中国人たちが
やってきて、いいものを金にいとめをつけず、がばっと買っていくらしい。
まるで「ねこそぎ軍団」だ。
日常茶飯には、かかさない「急須」や「茶碗」くらい、お気にいりのものを
使いたいものだ。

22日~23日と浅草寺観音様の境内で
お借りして「福島復興祭」が開催されます。
ぜひみなさん、ふるってご参加ください!

天真庵では22日と23日は「故・野村富造さんの遺作展」
京都のろうけつ染めを楽しましてくれたトムさんを偲んで
21日の夜は、かよちゃんたちが「バロックコンサート」
をやってくれる。

演奏:大川香織(ピアノ)・渡辺佳代子(オーボエ)・古寺 由希子(ファゴット)
19時開場 19時半開演
¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

31日は、国貞雅子とゲルシーの「ねっと31 ジャズライブ」