長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

元気つくし

2016-02-29 07:22:03 | Weblog

昨日は、近くのシェアハウス「旧邸」に住む女子ふたりが、味噌をつくりにきた。

ふだんから共同の台所で、料理をやっている子たちなので、初めてだったけど、

なかなか手つきがよくスムーズに味噌つくりができた。途中、曹洞宗の坊さまが見学

にきた。曹洞宗というと道元さんを祖とし、典座教訓などを大切にしている禅宗だ。

「典座」と書いて、「てんぞ」という。寒山拾得(かんざんじゅっとく)の拾得が典座(お寺の台所かかり)で、

いつも絵の中で、箒をもっている。掃除をすることと、料理をすることの大切さを物語っている。

若い人たちが、今年はいっぱい味噌作りにきてくれた。新しい世代の命が繋がっていくようで、とても気持ちがいい。

昨日の最終組は、一歳と二歳の子供を連れてこられたベテラン組み。その子らが生まれる前からお店にきて、

妊娠中に味噌作りをし、家族がふえたら味噌作りの数をひとつ増やす。口から入っていくものが「命」になって

いくこと、そのもの。

これから「卵かけごはん」(8-10)

お寺のごはんは、一汁一菜を基本にしている。簡単にいうと、ごはんとみそ汁。

そこがちゃんとしていると、体の土台がしっかりしてくる。「くそみそ」とは、ごちゃまぜ

みたいな意味だけど、しっかりした味噌を喰った後のくそと、そうでないものとは、

似て非なるものだし、屁のにおいも違う。

「元気シール」も来月できあがるし、今日の卵かけごはんも「元気つくし」という福岡のお米。

 

 


最後の青木食堂

2016-02-28 08:23:28 | Weblog

昨日はbunkanの青木食堂の最後の日。

bunkanは、日替わり店長制で、土曜日はタケチャン夫婦が

「青木食堂」を請け負っていた。タケチャンは、天真庵の電気担当。

古い建物だったので、漏電がないよう、古いものをうまく残しながら孤軍奮闘

してくらた。玄関のランプや、トイレのシェードなどは、フランスの古いもので、

電球を調達したりするのに苦労したけど、がんばってくれた戦友のひとり。

昨日は味噌の仕込みが終わって、かけつけた。すると赤い顔した「山田くん」

がいた。TQ技術の先駆者で、彼のお父さんの代からつきあっているので、

やまだやまだのおつきあい。やまんごと(やまのように いっぱい、という意味の九州弁)

いろいろなエピソードがある。天真庵で「元気シールの謎解き会」という講座をやっていた。

その時のメンバーが、すみだ珈琲、押上文庫、bunkan、青木食堂・・・

で、有名な雑誌に取り上げられたこともある。

今朝天真庵のHPを見たら、「元気シール」がアップされていた。

取り扱い店に、彼らのお店をのせた。発売は3月20日あたりを予定している。

宣伝文句は、説教くさい。「蕎麦や珈琲やお茶のお弟子様」も、代理店資格が

あるように?勝手にそうさせてもらった。売るも勝手、売らないも勝手・・・

無手勝手流の元気シールプロジェクト。

「おいしい珈琲」のまわりで、楽しくなるようなそんな思いで作ったので、取り扱い店に

いく時は、「いっぱいの珈琲」を頼むなり、お茶を飲むながらして談論風発してほしいと思う。

 

 

 

 

 


いろいろな場所に「ゆずりは」が・・・

2016-02-27 08:53:21 | Weblog

正月のかがみおもちなどを飾るときに、しく葉っぱを「ゆずりは」という。

新しい葉っぱがでる時に、古い葉っぱが枯れおちるところから、新旧の交代

の縁起をはかり、新年になると飾ってきたらしい。日本人てほんとうはすごかった、

と思う。古いものが、新しいものにうまく継承されていけばいいけど、と最近いろいろな

ものを見るにつけ思う。

先日bunkanにいったら、素敵な音楽がかかっていた。3月から新しく店長になるぼっちゃんの

みたてらしい。ここも新旧交代。すぐにネットで注文したら昨日きた。奇しくもうちで毎年ボサノバのライブをやって

くれるアーティストとときどきいっしょにユニットをくんで活動していた人らしい。一昨年若くして

旅だたれたけど、澄んだ歌声は天使みたいでいい。昨日はインヨガの後、全員と黒豆茶(

この日は蕎麦の後に珈琲か黒豆茶がでる。昨日は全員黒豆茶。ほぼぶらじるホール負け)

を飲みながら聴いた。ヨガでこころがからっぽになると、五感がさえわたり、音楽もアーティストの息使い

までもが感じ取れるようなかんじ。

二階の畳も新しくなった。そこで煎茶を入れ、床の間の花器に季節の花を投げ入れる。

それだけで、新しい空気に満たされる。

「喫茶去」な毎日毎日が一生。昨日は煎茶先輩が藪つばきを持参してくれて、凛然とした空気に

今朝もつつまれている。

申年って、なんとなく空気が違うような気がする。うまいこと新旧交代ができていくのかもなんばん。

 

 


玉ノ井の素敵なイタリアン

2016-02-26 08:25:57 | Weblog

休みの水曜日。味噌作りが終わった後に、「玉ノ井」のイタリアンにいく。

玉ノ井は永井荷風がこよなく愛した花街だ。震災や戦争の影響があまりないのか

どうかは知らないけれど、路地裏が網の目のようになっていて、昼間しらふで歩いても

迷子になるようなとこだ。しかも生まれつき極度の方向音痴なので、お店を始めたころ、

界隈に買い物にいくと、自分のお店にまっつぐたどりつかないことしばしばあった。

何年か前に50肩で悩んでいた時、界隈に「自彊術」(じきょうじつ)の達人のじいちゃんがいて、

なんどか通っただけで、治ったことがある。仙人みたいなじいちゃんだった。そのじいちゃんの家

の前を通ったら、「ながいこと・・・」みたいな張り紙があった。引退されたのだろう。

引退といえば、その日で「bunkan」の水曜日の「カレー」を担当するNさんが最後の

カレーの日だった。50人近くの人がきて、最後のカレーを堪能したらしい。

bunkanのなつきくんも今月末で、bunkanを卒業する。春は「わかれ」の季節でもある。

今日は「インヨガ」。2月もあと3日で「去る」。申年もまたたく間に過ぎていく。

 


恋わずらい 江戸わずらい

2016-02-25 09:22:32 | Weblog

取材を受けた蕎麦の雑誌の最新号を読んでいたら「江戸わずらいにそばが効く」

みたいな記事があった。江戸時代に玄米を精米するようになって、「江戸わずらい」

といわれた「かっけ」が大流行したらしい。ちょうどそのころ「寺方そば」といって、精進料理

の延長みたいな形で、大豆の茹で汁(ちょうど今毎日やっている味噌作りの原点)に醤油を

入れて汁にし、そこにそば切りしたそばをつけて食べる蕎麦ができ、それがまたかっけを予防

する効能があったことで、江戸で蕎麦を食べるのが流行したらしい。

「風が吹いたら桶屋がもうかる」以上に説得力がある話だ。

味噌、醤油、酢、酒、みりん・・・そばやで使う調味料はみな「発酵食品」なので、かっけ

を予防するのは、朝そば前だったのかもしれない。

東北地方では「そばかっけ」という郷土料理がある。普通の蕎麦よりも厚めにのし、たたんで

「三角形」の形にして、囲炉裏の鍋などに入れて食べた。「そばのかけら」という言霊から由来するらしい。

「蕎麦屋の二階」というのは、時代をつくってきた。男と女がひそひそ話をする場所であり、打ち入りの前

に立ち寄ったりした場所である。だからそばやで飲む人は「かっけー(かっこいい)」と言われてきたのかもなんばん?

明日は「そばやの二階でインヨガ」の日。


息するままに生きる

2016-02-24 09:02:52 | Weblog

昨日は書の会だった。

天真庵の看板の字を書いてくれた貞本さんが、昨日

はそんな文字を書いた。福岡に星野村という玉露で有名な山紫水明どころがあり、

そこに星野焼きという古くからある陶芸で、途中で途絶えたものを再興した仙人

みたいな陶芸家がよく書く言葉らしい。自然体で飄々としていていい言葉を、貞本

流にやわらかく表現されていい。今朝、味噌の準備にお店にいって一晩干した字

をみて「たいへんけっこうな字で・・」と再敬礼した。

昨日は書の会の時に、知りお合いから「銀座で飲んでいる・・・」と電話があり、

とん挫して、店の前からタクを拾って、いった。給料前なのか、車がすいすいと

走っていくし、まだこれから時間なのに、道すがらのお店ががらがらなのにびっくりした。

アベノミクスもそろそろ風前の灯。「株価内閣」といわれて久しいけど、

そろそろ「幽霊の正体みたり枯れ尾花」かもなんばん。

今日も元気な女子たちがやってきて味噌をつくる。毎年岐阜からわざわざ味噌作りやってくる美女もくる。

明日も味噌作りの日。だいぶ残り少なくなってきた。

 

 


白井晟一さんの書の展覧会

2016-02-23 08:58:30 | Weblog

今日は「書をしよう会」19時から

これから取材があるので、今日は時間がない。

すごく大好きな「蕎麦専門」の雑誌が「珈琲の取材」にくる。

創業からずっと「珈琲と蕎麦」の店でやってきたけど、蕎麦の雑誌

が「珈琲」の取材にくるのははじめて。これから、そんな時代になるのかしらん?

hiromiyoshii ropponngiにて、白井晟一さんの展覧会をやっている。

日本を代表する建築家で、書は「文人の書」としては最高峰にある。

天真庵の二階のバンダチの上に「生」という白井さんの書が飾ってある。

「顧之書展」2月6日(土)〜3月5日 (土)。13時〜19時。ぜひいってもらいたい。

感謝。


卵かけごはんを10倍おいしく食べる

2016-02-22 07:54:31 | Weblog

昨日は2時ころ蕎麦が売り切れ、夕方から味噌つくりもあったんで、

今朝は朝からばんばん蕎麦を打って、今家に帰ってきたけど、卵かけごはんに

あと4分。

味噌がせっかく自家製になり、毎日、「遺伝子組み換え」なしの国産で、しかも薬品

の入ってない味噌汁が毎日飲めるようになるので、ごはん茶碗と味噌汁椀あたりを

「作家もの」にすると、毎日の人生の「ゆたかさ」がかわってくるので、おすすめ。

味噌もがんばるのは、一日。あとは菌さんたちががんばって発酵してくれ、待てば

おいしい味噌ができる。ものを買うのも一瞬の勇気と決断。100キンの

ちゃわんで、100回使うと、一回が一円。1万のものだと、使うごとに美人になって

いくし、欠けたら金継ぎしてまた美人になるし、使うごとに満足感が増えていくし、

残りの人生が10000日くらいあれば、一回やはり1円。どちらが「ゆたか?」

「ものの価値を知る」と汁も美味い!「器は料理の着物」と魯山人さんがのたまうた。けだし名言。

今日の夜は21年目の「論語の会」順受の会。

火曜日が「書をしよう会」 魯山人さんの書もいいけど、貞きち先生のもいい! 感謝。


The Zen に興味がある人 この指とーまれ!

2016-02-21 09:01:09 | Weblog

昨日は、小西畳店から畳が到着した。

昼はエステで、二階は「美人製造工場」になっていて、美人貯金が満額になったような

人たちでにぎわっていたので、夕方になり、味噌作りが一段落してから、荷物をほどいた。

「ほとく」から仏がきたように、プーンと新しい畳のにおいがする。幸せな瞬間だ。

二階に運び、坐りながら感触を味わっていたら、知り合いの「坊さん」から電話。

「天真庵の二階で坐禅をしたい」ということだ。シンクロニシティーというか、

おそくもはやくもなく、必要なときに、必要な人やものと出会うものだと痛感。

禅の世界ではそんな機を「卒啄(そったく)の機」とかいってきた。

かごんまのよかにせどん坊さんが来週やってきて、具体的に「坐禅教室」をやっていきたいと思う。

今日は日曜日なので16時閉店。それから「蕎麦打ち」&「なんとなく蕎麦を喰う会」&味噌作り。

昼は二階は「お花の教室」 煎茶仲間のA女史も坐禅に参加するというに違いない。

月曜日は21年目の「論語の会」順受の会。

論語の先生もかごんま(鹿児島)のよかにせどん(いい男)である。

またまたそんなわけで、線香くさい、寺小屋の教室がひとつふえそうだ。

火曜日が「書をしよう会」 読み書きそろばんヨガ座禅の天真庵(ごろがいい?)  感謝。


エステの二回目

2016-02-20 08:52:14 | Weblog

今日は二階で「エステ」の二回目。岐阜と押上の二股暮らしの

ゆみちゃんが、きれいな女性を心身ともによりきれいにしてくれる。

昨日は「ダメ中」だった。

名古屋から月に一度まいこ先生がやってきて、ちーちーぱっぱ、ちーぱっぱ

と中国語を楽しく勉強する会。昨日は押上のスカイツリーのとこにある「隕石屋」

で隕石を買った女子の話で盛りあがった。気とはもちようで、しかもおきどころ

によって人生がかわってくる。ひと月たらずだけど、ビジネスが上向いているようだ。

もちろん、「気」のおきどころで、恋愛運とか金運とかも上がってくる。

その隕石屋の主人が昼に、十間橋の名店「ながしま」のお菓子を持参して蕎麦を手繰りにきた。

先週「ぬかみそ」をさしあげたお礼だという。地産地消、身土不二、とかいうけど、やはり自分が

育ってきた地で採れるものを食べる、というのは、すこぶる自然なことだ。奇妙な縁だけど、

彼とは、同じ「宗像」という宗像大社の神域で育った。そのぬかは、ぼくの実家からもって

きて育ったものだ。神秘、不思議?なお店だけど、ホンモノと価値がわかる男でもある。

これからが楽しみだ。今日は福岡の畳屋の名店「小西畳店」から畳が届くことになっている。

100年続く老舗の主人は、ぼくの義理の弟で、下の名前が隕石やと同じところも奇妙な縁。

味噌作りも折り返し、大豆の残りも半分になり、なんとなく2月も残り少なくなったことをそれで知る。

明日は日曜。日曜日は16時閉店。それから「蕎麦打ち」&「なんとなく蕎麦を喰う会」&味噌作り。

月曜日は21年目の「論語の会」順受の会。

火曜日が「書をしよう会」