長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

般若君の最終日

2007-05-31 06:30:10 | Weblog
今日は、般若君の最終日。
だから、ほんとうは「定休日」だけど、これからお店にいって、蕎麦を
打ち、珈琲を焙煎する。昨日は東向島珈琲店のオーナー夫婦が遊びにこられた。
先週初めてお店にいった。「一杯の珈琲から始まる出会い」を大切にしている人、
というのをひしひしと感じた。ぼくより一回り以上若いけど「もてなすこころ」
が、みなぎっていて、とても素晴らしい。

「あの人がいる街」というだけで、その街がとても輝くように、「あのお店がある」だけで、街がキラキラ輝いてくる。そんな気持ちの人が増えてくると、「町おこし」なんて、肩肘はらなくても、いい街が増えてくると思う。

般若君の座椅子が完売した。この椅子に座ると、こころから「姿勢がよくなる」。

今日は英語で蕎麦会

2007-05-29 06:41:23 | Weblog
今日は英語で蕎麦会。
よくお客さんに質問をうける。
「ちょっと勇気をつけるために、お酒を飲みながら、英会話」。


昨日友達が「鹿肉」を持ってきてくれた。
山仲間の1人が鉄砲で、しとめてくれたエゾシカ。
ルイベ風にして、にんにく醤油で食べると、「自然の神さまの命」みたい
なものが体中をかけめぐる。
食物連鎖というのは、こんな神聖なものが繋がっていることなんだと、
つくづく思う。

一流の舌を持った料理人になると、「その魚がなにを好んで食べてきた」
ことがわかるという。
この魚は、えさが豊富な海で育ってきたのいで、野生味が足らない・・・
とか、この魚は甲殻類が好きだ・・・みたいに。

どの道にも「神」みたいな人がいる。
「自然は芸術だし、神さま」だと思う。
休みがとれるようになったら真っ先に四国の「海癒」にいきたい。

頭に青葉 山ホトトギズ 初鰹

2007-05-28 06:23:40 | Weblog
新緑が美しい。
「八月のパリ」(この不思議な人形の仮称・・・升さんがそう名づけた!)
の頭の上にあるハゼもきれいになった。
お客さんにも「写真よりも実物のほうがいい」なんて、褒められたりしている。
昨日も「向島珈琲」の方から、植物をプレゼントされ、昨日も近くのラブガーデンさんから、花をプレゼントされた。墨田区は花を愛する人が多い。

昨日は、2時に蕎麦が売り切れた。しかも夜の部の分まで・・・
幸いに夕方にテーブルがあいたので、追い打ちをした。ら、その姿を
見て、またお客さんがきたり、テンヤワンヤの1日。

海斗君は、蕎麦猪口ではなく「筆」をとった。昔から文房四宝なんていわれる。
将来は、書家か画家か文人になるのだろう。

今日は夕方「順受の会」がある。論語や東洋思想の勉強会を10年やっている。
今年は「橋本左内」の啓発録(講談社学術文庫・880)を勉強中。一時間勉強して、それから蕎麦会。
勉強して、酒飲んで、蕎麦喰って3000円。
飛び入り参加も歓迎。

もちふみ

2007-05-27 06:19:30 | Weblog
長屋の改装中に、押上デビューした海斗くん。
この街がすっかり気にいって、家族ごと引っ越してきた。
そして、この街の銭湯の人気ものになり、一歳の誕生日を
迎え、本日天真庵のこの部屋にて「もちふみ」のお祝いをやる。

地方によって、多少やり方が違うが、紅白の「御餅」を用意する。
それを風呂敷につつんで背負わせるところもあるらしいし、言葉どおり
足で踏ませるところもあるらしい。そして、子供の前に、そろばん、筆、大工道具
・・・などを置いて、一番興味をしめしたものが、彼の職業になる・・・
ということ。
「蕎麦猪口」を握って笑ってくれないかな・・・?

「ぼくは将来、蕎麦打ちになる」なんていう顔して。そしたら、ぼくがしこんで
あげる。

昼間はそんなおめでたい蕎麦会があり、夜はまた、友達が結婚のために両家顔合わせの蕎麦会がある。人生の「晴れ」の日に、天真庵を選んでくれて、感謝。

今日はこれから鹿児島産の蕎麦を打つ。


オープニング

2007-05-26 06:47:22 | Weblog
外国では「オープニングあらし」という言葉がある。
個展のオープニングパーティーに「ただ酒」を目当てにくるお客のこと。
2000年にニューヨークのソーホーのギャラリーで、南條さんの個展をやったことがある。地元紙が載せてくれたけど、ほとんど宣伝もしなかった、が、オープニングには、人が押し寄せた・・?

でもギャラリー側もこころえていて、ふるまうお酒は安いワインと、フルーツの
盛り合わせ(ニューヨークは安い)くらい。

昨日は、般若君の大好きな「常きげん」などを飲んだ。みんな「じょうきげん」になった。

「木」のこころにふれながら、酒を飲む・・・なんともいいものだ。
会期中は、お酒が抜けそうにない。

王様の椅子

2007-05-25 06:17:27 | Weblog
今日から天真庵で、般若君の個展がはじまり、はじまり・・

昨日はいつものように、表参道ヒルズの裏の茶室で煎茶のお稽古。
新人の尼さんとお稽古をした。彼女はお抹茶(有楽流・・織田有楽が祖)を10年くらいやっている。私たちの流派も有楽を祖とする「織田流煎茶道」。

それがおわって、表参道ヒルズの向かいにある有名?な中国茶のお店から、入っていく「北川画廊」にいった。同じく般若君が今日から3人展覧会。
そこに新しい「王様の椅子」が飾られている。天真庵のカウンターのイスと同じように「籐」で編んであります。値段は一客47万円(477000円)。
高いか安いかは、それぞれの考え方だけど、なかなかすわり心地がいい。

表参道と押上は、半蔵門線で繋がっている。両方の街と、展覧会を対比してみるのも一考だ。五感を研ぎ澄ましてみると、これからの「未来」が見えてくる。




イケミ

2007-05-24 06:07:44 | Weblog
今日から般若君がくる。
日本酒びたりの毎日になりそうだ!

これは金沢の「イケミ」の店内。イタリアンのお店。
カウンターも中の棚も、イス、テーブル、床、窓、トイレ、玄関・・・
木工の仕事はぜんぶ般若君がやった。

料理もワインもとてもおいしいお店だけど、ぼくらが行くと、いつも
なぜだか「日本酒」。金沢の「常きげん」を飲むことが多い。
でもこないだ飲んだ「上喜元」の「せめ」も、一生忘れられないくらい
いい酒だった。

般若君がやってくる。

2007-05-23 09:12:47 | Weblog
25日(金)の夕方7時から、般若君を囲んでオープニングをやります。(会費3000円) 一期一会・・・縁ある人は、おいでください。おいしい蕎麦、日本酒と
木曾の名工の夜話を楽しむ日。

天真庵のドア、カウンターの椅子、折敷、蕎麦のまな板、文人机・・・
みん般若君につくってもらった。彼は金沢出身。北陸のある一部には「般若」という姓が残っている。山岳宗教の発生の地で、阿弥陀、高天原・・・などいう不思議な名前の付いた山がたくさんあるところ。そんな山の木々には、木の精霊がやどり、その声を聞ける木工家たちが、あまた生きている。

ぼくは毎朝焙煎をしている。最近はアイスがよくでるので、隠し味になるイエメン産の「モカマタリ」を少し深く焙煎する。
「寸止め」みたいに「ここ」というタイミングがなかなか拾得できない。
(あまり。意識していないけど・・なるようにしかならない)

最近は、焙煎をやる20分間・・・般若心経を唱えている。鼻歌みたいに、フンフン
いっているだけだけど)
でもそうしていると、なるようにしかならない縁、とか、我や力を抜かないと、何事もならないような、「空」な領域を、少し体感できる、気がする。

とかいいながら、今日の夜は「何を食う?」とか、そんなことを考えている自分もいる。

今日は休みだけど、朝から会報つくったり、メルマガ書いたりしている。



道が分かれていたら

2007-05-22 06:22:22 | Weblog
道が右と左に分かれていたら、いつもどうやって歩む道を選んでいるのだろうか?

昨日は、素敵な女性が珍しい漂流をしてきた。天真庵のショーウィンドウを見て、また十間橋のほうに向かって歩き出した。なかなか「最初の1歩」が勇気がいるので、
毎日そんな人はあまたいる。

でもその若いきらいな女性は、オープンエアーなテラスから颯爽と入ってこられた。そして「酸味の多いキリマンジャロは苦手なんですが・・・」というので、
「ほぼブラジル」をすすめた。

少しして「今日休職願いをだした」ということだった。大手町で下りる予定だったのが、終点まで寝過ごし、「これからどうやって生きていこう」などと思索しながら、ブラブラして、天真庵に辿りついた、らしい。

一杯のコーヒーが、「人生の大事な句読点」になる場合がある。
迷ったり、悩んだりした時に、おいしいコーヒーが飲める・・・
けっこう幸せなことだと思う。