長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

千秋楽

2007-09-30 06:59:25 | Weblog
今日で9月も終わる。
昨日10月のスケジュールをホワイトボードに書いた。
その時、9を10に書き換えた瞬間に、「今年ももう残りわずか」
という実感が沸いてきた。
10月は27日、28日に京都から「ろうけつ染め」の野村さん
を招いて「染めもん展」をやる。4度目になる。
ぼくは、ろうけつ染めのネクタイが大好きで、「ここ」という場所には、
〆ていく。

京都といえば、昨日の「お花」は、京都で修行したH先生がはじめて
天真庵にきて、やってくれた。流派を超えた「花の宇宙」みたいなものが
垣間見られて、とても感動的な時間だった。
久保さんの傑作の伊賀の花器に、先生が投げ入れた花が、まるで炎の中に
投じられた一瞬の命、みたいに輝いていた。
まだまだ日本には、こんなすごい日本人がいるんだ、と思って、一日中
うきうきしていた。

犀川の河川敷

2007-09-29 06:23:44 | Weblog
昨日のライブは、すごくよかった。
「100冊の本より、ひとりの人物に会うほうが勉強になる」
というように、100枚のCDより、一回のライブ・・
そんな気がした。
ボクシングも野球も歌舞伎も・・どんなにハイビジョンで、映像が
きれいになっても、ライブにはかなわない。
おなじように、ネットでいろいろな知識とかが入っても、現実に体験する
ものの何割程度しか価値がない、と思う。

2011年に、押上に東京タワーができて、人類が未曾有のデジタル社会が構築
されていくと思うけど、自然とか人間は、みなアナログなのだ。

先日、金沢の犀川の河川敷で遊ぶ元気。やはり自然の気にふれると、
人間も犬も、虫も鳥も、みんな、元気の気をもらえる。
そんなことを「天地自然の理」という。

今日は「一滴の会」が始まる。山口からお花の先生をおよびして、
天真庵の2階でお稽古。

金沢のイケミ

2007-09-28 06:13:44 | Weblog
金沢にいくと、必ずイケミにいく。
金沢一おいしい、イタリアン。
内装は、床、ドア、窓、トイレ、イス、テーブル、カウンター・・・
すべての木工は般若君がやった。

般若君とぼくは、ワインを飲まないので、いつも特別な日本酒を
用意してもらって、白ワインを飲んでいるみたいに、こんな具合に
して飲むのがならわし。今回は奈良の「睡竜」。
どんな高級な白ワインでもかなわないくらい美味かった。
なぜだか、ぼくたちだけ、いつもお箸をつかって食べている。

空気が違うのか、お月様も格別きれいだった。

今日はケーナのライブをやります。
だから7時からは貸切。あと2人くらいはいれそう。
スペシャルチーズケーキと珈琲で2000円。
ライブは8時からだから、あまっていれば、蕎麦もその間に食べれます。



根来の鉄砲隊

2007-09-25 05:58:23 | Weblog
白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり(牧水)

お酒のおいしい季節になってきた。むかしから酒飲みのあこがれなんだけど、
「根来(ねごろ)の折敷(おしき)に、備前の徳利、斑唐津(まだらからつ)のぐいのみで、酒を飲む」というのがある。
ぼくも、ゆっくりと酒を楽しむときは、久保さんの斑唐津で飲む。

最近、「死神」とか「帰山」に続いて、大好評なお酒に「鉄砲隊」がある。
和歌山の根来でつくられた個性的なお酒。そば前に、玉子焼きとか、焼味噌で
飲むと、のどがグビグビと鳴ったり、しゃっくりがとまらなくなるくらい、美味い。

残念ながら、天真庵には根来の盆はないが、般若君がつくってくれた「木曾ねずこの盆」で酒を出す。
その般若君の個展が金沢でやっているので、明日、明後日の休みは金沢で、遊んで
きます。

写真は金沢一のイタリアン「イケミ」。カウンター、棚、イス、テーブル・・・みな般若君がつくった。どことなく天真庵に似ている。
彼とはここでだけ、ワインを飲む。

仙崖和尚

2007-09-24 06:31:09 | Weblog
江戸時代の博多の奇僧、仙崖和尚の展覧会が出光美術館で開催されている。

出光興産の創始者、出光佐三は、福岡県宗像市の出身。私の出身校、宗像高校も
彼の援助を受けていたせいもあって、公立高校と思えないくらいいい環境で勉強ができた。
出光は、北九州の門司で創業した。もちろんいろいろな苦節をかさねながら、大きくなっていった。そんな創業の時に、仙崖和尚の絵や書に励まされながら、禅的な
境地を楽しまれていたようだ。
彼はまた、焼き物、とくに古唐津のコレクターとしても有名。

気にいらぬ風もあろうに柳かな
と揮毫した柳の絵は有名。最後に「堪忍」と力強く書かれて
いる。

南條先生の寒山拾得も、よく仙崖さんに似てるといわれる。

升たか展

2007-09-23 06:19:38 | Weblog
秋なのでいろんなところで、友達が個展をやっている。
もうすぐ、田園調布の「いちょう」でチョンさんがやる。
ここのオーナーは上品で、ざます言葉が自然で気持ちがいい。
今は若女将ががんばっているようだ。ここは、久保さんの
器を最初にあつかってくれたお店。


柏では、升さんの個展が始まる。今回は絵もだいぶ書いたのいで、
新しい世界が展開される。

食欲の秋、芸術の秋、いろいろ楽しめる秋。
火曜日は「英語でそば会」


ガレットの皿

2007-09-22 06:54:45 | Weblog
昨日、ガレットの皿が、届いた。
もちろん、久保忠廣さんからだ。
10年くらい前に初めて、天真庵で陶展をやった時、
白と黒の器が中心だった。白は、今でも、珈琲カップやビアカップに
使っているけど、「黒」をどこかに使いたかった。

「黒七味」も人気があるし、トイレットペーパーも黒が登場する時代。

大事なことを忘れていた。
「ガレット」とは?
女性の9割は知っていて、男性の9割は知らない。不思議なフード。
フランスではシードルを飲みながら食すのがならわしだけど、
日本酒にあわせると美味い、のが天真庵風。

男性も勇気を出して注文してほしい。
昨日は常連のMちゃんが、さっそく食べてくれた。




2007-09-21 05:36:41 | Weblog
下関ではふぐのことは、「ふく」という。
「福」という縁起からきたのだろう。

もともと、この時は、示編・・・つまり神棚に、
田んぼで採れた穀物をささげる、という象形文字から
できたものだ。人間は古来より、そんなささやかなことを
「福」だと感じながら、いき暮らしてきた。

昨日の友人がつくったトマトを、順受の会で、仲間で食べた。
沖縄と、友達の汗の味がしみた。
気のおけない仲間たちと、食事をする、くらい美味いものはない。

28日のライブの予約が残り数名になってしまった。
素敵な秋の夜になりそうだ。

11月20日は、マリオネットが天真庵でライブをする。



立ちかた

2007-09-19 05:56:22 | Weblog
なんでも「たちかた」というのが大切だと思う。
ゴルフなんて、たちかたで9割きまるような気がする。
肩の力を抜いて、自然にたつ、ことができると、かなり完成されてくる。

昨日の「書」の時間、貞本先生のそれ、を見ていて、そう思った。
実に、自然体で、呼吸が整っていて、リズムがある。
「天真庵」の字に続いて、近くの「張福」さんの字も完成させた。

毎日、元気がお店にいる。彼も「立ち位置」(寝位置)がばつぐん。
お客さんの気配を玄関でこのように感じながら寝てまっていたり、
こられたら、微妙な位置に座っていたり、もちろん帰るときは、
後からついていって、「またきてね」と見送っている。

人間・・・・間が大切なんだけど、間とか、空気感がわからない人が
多い。