長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

♪知らぬどうしが お皿たたいて・・

2014-08-31 08:32:53 | Weblog

チャンチキー オオケエサー・・・

ではないけど、沖縄の三線の曲を聴いていると愉快になってくる。

昨日はギターと共演で、うらぶれた十間橋通りの古色蒼然としたお店が騒然

となった?のがたてつけの悪い窓から表へ漏れ聞こえ、外に立ち止まるギャラリー

がたくさんいたように思う。中では佳境を迎えたお客さんたちが、沖縄のあのカチャーシー

(かちゃーしー)を踊ったり、三板(サンバ)を鳴らしたり、さながら沖縄民謡そばや状態だ。

圧巻は、我がかっぽれの師匠が、三線の前で踊った。

さすがサマーズの三村くんのおばさん。根っこから芸能人のDNAをもっている。

その隣で踊っていたお客さんが「ぼくもかっぽれをやりたい」とのこと。

大事に取っていた一席が埋まった。

今日は日曜日なのでお店は16時閉店。

明日は「卵かけごはん」

火曜日は「英語で蕎麦会」

水曜日が「男のかっぽれ」

昨日の「トウキョウ琉歌」(サンシン&ギター)  11月29日(土)にやります。3500円(蕎麦会付き)


酒が一番うまくなる音楽 今日はそんなライブのため16時閉店

2014-08-30 08:38:43 | Weblog

日本人の波動にあっているのか、三線を聴いていると酒がほしくなるし、

酒を飲んでいると体が動き出して、酒量が増えていく。

昨日はボクサーの聖地後楽園にいく。二か月前に蕎麦を手繰りにきたハリキリボーズ

たちが、10Kくらい減量して四角いジャングルで戦った。10kといっても、ぼーと暮らし、

食べたいものを食べ飲みたいものをの飲んでボリボリの体ではなく、普段でも体脂肪率

が限りなく10%に近い肉体を絞る。三迫ボクシングジムのHPに、彼らのことが紹介されている。

福本 雄基くん、鬼が島竜くん。ボクサーくんたちは、リングを降りるとみんなやさしく素直で

いい子が多い。宗像出身のボクサーのデビュー戦もあった。残念ながら惜敗。

裸ひとつで、自分の人生を切り開いていく。ある意味、みんな同じようなこと。

茨の道ではあるけど、そんな「道」を選んで進むか否か、それだけ。いつもの

ことだけど、後楽園ホールをでた後は、元気になった。青春とはこころの若さ・・だ。

ダメ中に間に合うかと思ったけど、お店に帰ったら、みんな帰っていた。残念。

ひとりでビールをキューと飲んで帰る。

今日は三線のライブ。

30日(土) 三線&ギター

演奏:片山恵理(三線)・吉田将幸(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


吾亦紅

2014-08-29 08:52:22 | Weblog

「われもこう」

可憐な花であり、そのままほっとくとドライフラワーになっても風雅な秋を永劫に

集約するような風情がある。昨日は午前中は「卒啄珈琲塾」。

昨日届いたボサノバのCDを聴きながらブラジルやコロンビアを焙煎して、

それを各自が石臼で挽いて、銅の手鍋で抽出する。いたって簡素なもの。

日本語で歌うタクシードライバーのなんやらさんのボサノバを聴きながら飲む

「ほぼぶらじる」は、恋人どうしみたいに息がピッタリとあう。

午後は、今月いっぱいで締める古本屋に走り、本をもてるだけ買う。

紙袋を二重にしてもらって両手に抱え、リュックにも入るだけいれ、表参道の

織田流煎茶道の茶室に向かう途中で雨が強くなった。♪だけれど問題は今日にお雨 傘がない

いや正確にいうと傘をさす手があいてない!

玉露手前のひとつ「ちゃぶ台手前」をお稽古が終わると、瞬間的に雨がやんだ。

みなが秋のお茶会の打ち合わせをしているのを横目に、「逃げるように失礼御免」といって

また本をかかえて押上天真庵へ・・・お店に入ると本の重さで、ばったん、と倒れそうだった。

それから夜のお茶会。昨日はお弟子でお花屋さんをやっている女性が 吾亦紅(われもこう)と日扇(ひおおぎ)をもって

きてくれたので、久保さんの古瀬戸風の花器に投げ入れ、星野村の煎茶を入れた。

日扇・・・葉が貴族のもっている扇に似ているのでそう命名された。

日といえば、夕日。星野村では昔「夕日ぐすりの器」といって茜色の器があり、新茶を

注ぐと砂金のように輝いた幻の陶器があった。それを再興させた陶芸家に源太さんこと、

山本源太さんがいる。この夏のお茶会でご一緒し、窯でもお茶をご馳走になった。

彼は詩人でもある。

 

彼は自分のことを「土泥棒」という。恋泥棒、花泥棒、土泥棒は素敵などろぼう!

 

扉は閉ざされた 塗りこめた泥を最後に 窯内の器はもはや

誰のものでもない 小さく願うのではなく まして突き放したわけではない

火を入れて蹲り 火が火の力で熟れるのを待つ

風はやみ想念は消え ただ薪のはぜる音を聞く

火は火をよんで燃え盛り みよ煙は紫にたちのぼる

そのときだ土が柔らむのは

器は火を喰らい 型を崩さず火に溶ける

衣を太古へ脱ごうとして 土が耐えているとき もう内をのぞかない

手にとれそうで犯しがたい 

みずからにひきこもる器との なんという透明な感覚    「源太詩集 蛇苺より」

今日の夜は「ダメ中」  ぼくは後楽園ホールに「ハリキリボーイズ」たちの試合の応援。

 


珈琲とボサノバ

2014-08-28 08:25:42 | Weblog

昨日今日は午前中が「卒啄珈琲塾」で午後が「無茶しぃの会」

夏休みに調達してきた星野村の極上の玉露を、ガラスの宝瓶に

入れ、硯水泉をそそぎ、冷蔵庫でしばらく冷やす。これをこぶり

の酒杯か玉露茶碗で飲む。夏目漱石の草枕にでてくる玉露の

文章とおなじで、飲まずに舌の上をころがす時の至福は、筆舌が

及ばぬ世界だ。二階でやる「無茶しぃの会」では煎茶を使う

ことが多い。区別が難しいくらいこちらも甘露。

先日押し入れを整理していたら、京都時代に大徳寺の近くの

骨董屋で買った京焼きの煎茶茶碗がでてきた。唐小がかわいらしく

描いてありにっこりしたくなる。昨日はにゃんこくんがこれで煎茶を

入れるお稽古。風鈴がチロンと鳴く。清風と風雅の世界。

「月曜は卵かけごはん」  秋からは「火曜日は粥でお茶会」(予約制2000円)

を月に一度やることになった。8時に茶粥をいただき、二階でお茶会。

「湯豆腐でお茶会」の季節も近し。

明日が「ダメ中」  ダメから始める中国語。

土曜日が

30日(土) 三線&ギター

演奏:片山恵理(三線)・吉田将幸(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


アレコレやってきた。

2014-08-26 09:03:30 | Weblog

今朝からお店の前の「アコレ」が開店。アレヤコレヤの商品を目当てに、

あれこれの人が、あーじゃないこーじゃないいいながらやってきた。

シャッター通りの商店街の人たちもシャッターをあけ?表で新入りのお店の開店を

見ている。うちの常連さんで、そば前を4本くらい飲む酒豪のFさんも自転車

のって来店。「アカキリですか?」と声をかけると、テレ笑いしながら「アレコレ・・」。

今朝は、スカルラッティを聞きながら蕎麦を打った。元気なそばになった。

近所に住む(といっても全国飛びまわっている)ピアニストのあかまっちゃんこと

赤松林太郎くんが、ニューアルバム「二人のドメニコ」をぶらさげて、卵かけごはんにやってきた。

ドメニコ・スカルラッティとドメニコ・チマローザ・・・どちらも特異とする彼らしいユニークなネーミング

のタイトルだし、ライブでも何度も聴いているけど、ぐーっと大人っぽくなってきた感がある。

卵かけごはんを聴きながら聴いてもいいし、蕎麦を打ちながらもいいし、夜に酒を飲みながら

聴いてもいい。やつは、ちょっと笑いながら「トイレで聴いてください」といって帰っていった。

ウンコも踊りだすくらい軽快なピアノだ。的をはずさないように気をつけないと・・・

本日は「お仕覆」夜は「テイムドメイン」

27日28日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

金曜日が「ダメ中」  ダメから始める中国語。

土曜日が

30日(土) 三線&ギター

演奏:片山恵理(三線)・吉田将幸(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 


ちいさい秋見つけた

2014-08-25 07:49:14 | Weblog

まだまだ残暑はきびしいけど、朝はやく虫がすだく音。

腹の虫ではない、コオロギのような声が聞こえるようになった。

庭の半化粧もいよいよ枯れかけて、池の端の「ほととぎす」あたりが可憐な花を咲かせている。

週末のお花のお稽古で、先生が矢羽すすきとムラサキシミブを置いていってくれたので、それを信楽の

蹲(うずくまる)に投げ込み、バンダヂの上に飾った。風鈴の音が過ぎゆく夏を惜しむように悲しげな音をだす。

今日は「卵かけごはん」。

天真庵のメニューで「ごはん」を出すのは、月曜日の朝だけ。

酒肴で「ままけは」というのがある。「ご飯をたべろ」という秋田の方言がついた味噌の酒肴。

大塚の「ぼんご」というおにぎりやさんの人気商品。そこでは酒がでないので、「これで飲んでみたい」

と思って、酒のアテにしたらはまって、今でも「三種盛」の中に入れてある。

最近「メニュー以外のメニュー」で「梅おろしそば」と「とろろそば」をやっている。

梅・・・は暑い京都の夏によく北山の蕎麦屋で食べた。とろろは、大好物で麦飯でどんぶり三杯

喰った記憶も新しい。高菜の漬物なんかがあれば、軽くいける。それをそばにぶっかけて食べると

夏バテどころか、三回くらいいけそうな気分になる?

今日の夜は「順受の会」  20年目の「論語の会」だ。メンバーもアラカンを過ぎ、社会的に隠居

さんの人も増え始めたけど、よく食べよく飲みよく討論する元気な殿方が多い。

明日は「お仕覆」

27日28日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

金曜日が「ダメ中」  ダメから始める中国語。

天変地異や政治も経済も混沌としている。こんな時代に「どうやって生きていけばいいの?」

と考える人が多いと思う。

「正しく生きる」のがいい、と思う。てにおは、もなくそっけない答えだけど。感謝。


アレコレあるよ

2014-08-24 08:47:12 | Weblog

そんな意味らしい。

うらぶれた十間橋通りのパチンコ屋が「アコレ」というスーパーになる。

25日(火)がオープンで、アレコレ激安な特売があるらしい。先日イケメンの

若い店長が挨拶にこられた。店の斜め向かいのネオンは消えたけど、「アコレ」

という目立つ看板が目をひく。店の前は「柿なんとか鮨」になって一年。

今年で築69年になる天真庵の建物が風化されながらも原爆ドームよろしく

昭和を象徴するように古色蒼然としたまんまだ。

「柿の葉が 遠く散りけぬ そば畑」(蕪村)

昨日は茨城の常陸秋蕎麦の種まきがあった。毎月やる「葉隠れの鮨会」

のお米を提供してくれるHさんが主催で、葉隠れじいちゃんも参加したらしい。

自然はときどき猛威をみせつけるけど、人間は謙虚に自然の中で「生かされている」

ことに感謝し、天と地と繋がるようにまっすぐ生きていかなくてはいけない。

 


♪昔を偲ぶ 秋月の屋敷の後や城の跡

2014-08-23 08:18:42 | Weblog

今年の夏休みの帰りは、国道3号線をゆっくり走り、関門トンネルを潜り、

しばらく山口も国道をゆっくり走り、鉄の街「光市」も初めていった。

「鉄の街の記憶」という名著があるけど、北九州は「八幡製鉄」ができ、鉄の

街としてさかえた。ぼくが生まれたところは「春の町」という名前で製鉄所の東門

の近くだった。起業祭という秋のお祭りは学校も休みになって、みんなで鉄の街の企業を祭った。

全盛期は100万都市だったけど、鉄が冷え込んで、今は100万未満になった。

黒崎という博多・小倉とならぶ駅の近くに小さな山がある。「城山」

その横に妙見山という死火山があり、そこにかつて製鉄所の社宅があり、

ぼくも3年生から6年までそこに住んで、城山小学校に通った。煤煙など公害がひどい場所で

ぼくらが卒業した後に廃校になった。ぼくはそののソフトボール部でピッチャーやった。

ピアニストの松岡さんのおばあちゃんは城山小学校の先生やった。昨年なくなられた。

ひさしぶりにいってみた。学校後地は公園になっていた。まわりはあいかわらず工場ばっかりで

よくこんなところに住んでいたなと思う。荒城の月のような感慨で、工場地帯で校歌を歌ってみた。

洞海湾という豊かな海が、鉄を運ぶ港になり魚が死に、風光明媚な城跡の屋敷街に工場があまたたって

人が住めなくなった街。多感な時代を過ごした場所だけに、いろいろなことを思う。

 

 

 


鮨のうまい喰い方

2014-08-22 08:38:28 | Weblog

「鮨はおごられるのが一番」と、友達が名言を吐いた。

確かに名店のカウンターに座って、めいめいが時価のものを注文する。

取引先や部下だと、「ぜんぶ払う覚悟」で食べているけど、友人などと

いくと「誰が払うんだろう?」「いくらなんやろ?」とか考えていると、酒の味

も鮨の味も微妙だ。その対岸にあるのが「回転鮨」で、子どもから老人まで家族

で楽しめる、という点では、いいもんだと思う。

月に一度の「佐賀の葉隠れ鮨」も、9回目が無事終わった。9月は18日(木)8000円ポッキリ(酒は各自持ち込み)

うちは「そば」が中心なので、蕎麦焼酎の「花」を蕎麦湯で飲むお客さんが多い。年をとってつくづく思うのは、この飲み方

だとどんなに(といっても、5杯くらいが限度)飲んでも、あくる日残ることがない。昨日は鮨と「花」の日本酒であわせてみた。

「しんこ」を食べながら飲むと、千曲川の悠久の流れみたいな風雅な気持ちになる。信州の佐久の酒。

11月5日、6日で「法隆寺で蕎麦会」をやることになった。正確にいうと、奈良の旅館に泊まって、そこでぼくか、

もしかしたら葉隠れ翁が蕎麦を打ち、翌日に法隆寺を見学するという「大人の修学旅行」。

春は「京都で蕎麦会」をやった。秋は奈良・・・

鮨もそばも旅行も「気のおけない仲間」といっしょが楽し。

 

 

 


♪浴衣の君はススキのかんざし・・色っぽいね~

2014-08-21 08:17:20 | Weblog

昨日から浅草の東洋館で「たまちゃん」こと悠玄亭玉さんの三味線を

やっている。今日明日まで。あまたの芸人たちの聖地。

5月に近所に越してこられ、ほぼ毎日のように、ほぼぶらじるを飲みに

こられ、お店のお客さんに影響を与えている。幇間芸という、絶滅危惧種の

ようなものを85歳にして現役で精進を続ける姿がすばらしい。

感化された女子たちが昨日天真庵に集まって「かっぽれ」をやった。

かっぽれは春夏秋冬「浴衣」が基本。ケツをまくって、襷をかけ、鉢巻きを

きりりとしめれば、心の奥底から「しゃん」という声が聞こえてくる。テープレコーダ

の三味の音が鳴り始めると、そこは桃源郷みたいな陶酔の世界。

踊るアホウに見るアホウ・・・断然踊らなきゃ、ソンソンな感じがする。

昨日はそれを取材に元気な女子2人がきた。取材している目がきらめいていた。

帰りぎわに「私たちもやりたい」とのこと。熱烈歓迎浴衣もってこい、と返事。

今日は「がばいじいちゃんの鮨会」

朝、庭に生えた「葉蘭」をつんでお店にもっていく。原田先生に習ったお花の初日

を思い出した。生け花も葉蘭で始まり、葉蘭で終わる。鮨も葉蘭があるといい。

人生も波乱万丈がいい。

31日に三味線の源流みたいな三味(さんしん)のライブがある。日本人のこころのふるさと

の源流みたいな楽器。

30日(土) 三線&ギター

演奏:片山恵理(三線)・吉田将幸(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)