長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

今年最後の日曜日

2010-12-26 08:17:00 | Weblog
今年最後の日曜日。いつものように5時に起きて
すぐにお店にいって、元気に蕎麦打ち。この2日で
4冊読破したマンガ「そばもん」流で、少しこれまでと
違った蕎麦打ちに挑戦した。ちょとしたところに、「ヒント」
がある、というのは、どの道でもいえることだ。
マンガの中で、ホームレスさんたちと主人公の蕎麦職人が
そばがきを食べるシーンがあった。
炭火で珈琲を焙煎し、石臼で豆を挽いて、珈琲を入れたり、
蕎麦掻をつくったりできるので、大地震がきたり、何かの有事で
ライフラインが止まっても、しばらくは、食っていけそうな体制が
できてきた。

そのマンガに「新そば」のことが書いてあり、蕎麦が大陸から
対馬を経由して由来する話があった。とある新宿の蕎麦屋のおやじ
が(長崎出身)、新年に対馬の蕎麦の原種の玄そばを挽きぐるみで打つ、
という話がでていた。ぼくの友だちも対馬にいて、上京したときは、
ひょいっと隣町からチャリンコでくるように、のれんをくぐってカウンター
に座る君がいる。彼は毎年、その対馬の蕎麦を年始におくってくれる。
お店ではださないけど、勉強会なのでそのまま10割で打って供することが
ある。いや、「蕎麦のふるさと」みたいな素朴な味がする。
最近いろいろ派手な蕎麦や蕎麦屋がめだってきたけど、本来は実に
簡素で素朴な食べ物だと思う。

今日は「エリカ庵」
一年間、丈夫で元気な蕎麦が打てたのも、月に二度
エリカ庵でほぐしてもらったことは大きい。
生活や仕事をそぎ落として、簡素にしていったら、やはり
最後は「ひと」にいきつくし、ひとにとって大切なことは、
一に健康、二に健康、三四がなくて五に芸術・・・
そんなところではなかろうか。