京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『夢の御舟 傑作10選』日曜美術館

2015-02-04 05:57:19 | 美術・博物館

節分も終わり、そろそろ寒さの底から抜け出て欲しいです。
今日は、先日放映された日曜美術館は、 『夢の御舟 傑作10選』です。





明治から大正、昭和、激動の時代を駆け抜けた画家、速水御舟 (1894-1935)です。





天才と呼ばれた御舟の絵は千変万化、ときに妖しげに、ときに荘厳に、
同じ画家が描いたとは思えないほど、それぞれが強烈な個性を放っています。
御舟は生涯、新たな技巧の誕生に執念を燃やした画家です。

今回の番組は、そんな御舟の作品のなかから、傑作10作品を紹介しています。

傑作選1「炎舞」1925
御舟の代表作です。揺らめく炎に誘われるよう に舞う蛾の群れを描いています。










傑作選2「洛北修学院村」1918
夜明け前の修学院の景色です。















傑作選3「京の舞妓」1920
青の着物を纏った舞妓の姿です。










傑作選4「名樹散椿」1929
京都の地蔵院にあった五色八重の散り椿を描いたとされています。





傑作選5「花の傍」1932
西洋画に負けない人物画に挑んだ作品です。





傑作選6「鍋島の皿に石榴」1921
静物画です。





傑作選7「京の家・奈良の家」1927
絵の右側が京の家ですが、赤い壁の家に違和感があります。
左側の奈良の家も屋根のとんがりや目のような白壁なども違和感があります。
西洋のシューレアリズムの画風を取り入れたとも言われています。





傑作選8「翠苔緑芝」1928
琳派を彷彿させる画風です。





向かって右側が翠苔、青々とし苔の上に黒い猫
高くのびたビワの木が印象的です。





左側は緑芝、咲き誇るアジサイと緑の芝でくつろぐ二匹のウサギ





傑作選9「木蓮(春園麗華)」1926
天に向かってのびる木蓮





傑作選10「牡丹花(墨牡丹)1934
輪郭線がなく霞むような描きかたです。木蓮とはずいぶん違います。