京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

六道参りと陶器まつり

2013-08-09 07:35:30 | 京都めぐり


京都ではお盆の8月7日~10日頃にかけて精霊迎えをします。
先祖の霊が冥土から戻る際、六つの道に迷うことなく、迎える 盂蘭盆会の行事です。

京都で有名なのが六道珍皇寺 と千本えんま堂です。京都で東側に住む人は、昔から先祖を珍皇寺に迎えに行き、北側近くに住む人は千本えんま堂に行くようです。

私は六道珍皇寺に行ってきました。
昨年末に、40年来の学生時代の友人が闘病の末に亡くなりました。
私はショックでしばらくひきずっていました。人は身近の死で人生の無常を知ります。
初盆にあたり、お参りしたかったのです。

六道珍皇寺の一帯は平安京の頃より鳥返野という葬送地の入口にあたります。
ここで野辺の送りの法要を 行い、最後のお別れの後、鳥辺山の麓へ運んで行きました。
珍皇寺の辺りを「六道の 辻」と呼び、地獄への入り口とされてきました。
衆生は死後生前の善悪の業により六道のいずれ かに赴くとされ、
珍皇寺はこの六種の冥界への入り口にあたり、
人の世の無常と儚さを感じる「あの世とこの世」の分岐点と信じられてきました。
珍皇寺は、線香の煙が漂うなか、水塔婆を納め、冥土にも届くといわれる、
梵鐘の「迎え鐘」をつく大勢の参詣者で賑わいます。

千本えんま堂も、古い埋葬地である紫野 (蓮華谷)に近く、古くより、
先祖の霊を迎える場所として信仰されてきました。










この時期に合わせて特別公開も行われています。


参道でお供えの花を売っています。








迎え鐘をつき、精霊を迎えます。









珍皇寺から五条坂の陶器まつりに向かいます。
午前中だったせいか、客足は多くなかったです。
暑くて早めに退散しました。