鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3270回】 分析・検証をしないと・・・

2019年12月13日 | 住宅コンサルタントとして

仕事をしていく上で、常に意識したいことは、

仕事の品質・精度を高めていくことです。

 

例えば、営業面で言えば、

年間1000組のお客様が来場する会社があったとします。

 

来場から次アポを取得する比率が50%だったとしたら、

これを55%にUPするためには、何をどう変えれば良いか、

ということを考え、実行していくということです。

 

次アポ率50%ということは、

50%のお客様にはアポが取れていない訳で、

その取れていないお客様に、

例えばお客様が満足されている映像を見ていただくとか、

初回接客時にまず上司がお客様に挨拶をした上で

担当スタッフに案内してもらうとか、

何をどうやれば、少しでもアポ率が上がるのかを

仮説を立てて実行し、検証することが仕事なのです。

 

利益管理面で言えば、

契約時にイメージしていた粗利益が確保できていない場合、

どういう建物(吹き抜けあるとか、下屋比率が高い家など)が

特に利益が下がっているのかを調べたり、

窓の本数や建具の本数を調べたりして、

積算システムにどういう変化を加えたら、

利益率が思い通りに出るのかを検証したりする必要があります。

 

また、実行予算から締めた後の利益が大きく下がっている場合、

どの工事が大きく実行予算をオーバーしているのか、

監督別、大工さん別、業者さん別に集計して

最も利益を失っている要因を見つけなくてはなりません。

 

この分析・検証をすることで、仕事の精度が上がっていくのです。

 

これ、仕事の基本中の基本の

PDCAサイクルを回すことそのものなのですが、

これを全く出来ていない会社もあるのです。

 

PDCAサイクルを回せない。

分析・検証ができない。

 

こういう会社は、仕事の精度が上がらず、

良い会社になっていかないのです。

 

PDCAサイクルを理解できていないトップが経営する会社は、

苦戦し続けることでしょう。

 

皆さんの会社は、どうですか?

コメント
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