鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1089回】 デザインの重要性

2013年12月24日 | 住宅コンサルタントとして
私が個人的に楽しみにしているテレビ番組は、
テレビ東京系の「カンブリア宮殿」と多分TBS系の「アナザースカイ」なのですが、
テレビ東京系は映らない地域も多いため、基本的にDVDに録画しています。

ただ、それを見る時間が休日しかないのですが、
毎年秋が最も忙しく、9月末から11月末までの我が家のDVDは、
私が撮り貯めて全く見ていないカンブリア宮殿とアナザースカイばかりになり、
家族に大変不評です。

昨日は仕事をし、娘(ワンコです)の散歩に付合い、ジムに行き、お買い物に付合い、
更にはピザを焼きながら、カンブリア宮殿とアナザースカイを見まくっていました。

カンブリア宮殿の中で最も食い入るように見たのは、
今、日本のビジネス界で最も注目を浴びているといっていい、
佐藤可士和さんについての放送分でした。

佐藤可士和さんと言えば、ユニクロ・セブン&アイ・楽天・HONDAなど、
日本を代表する企業のブランド構築・ブランドデザインのために、
さまざまな仕事をされているアートディレクターです。

個人的に、佐藤さんがプロデュースされてからのセブンプレミアム・セブンゴールドのPB商品が大好きで、
イトーヨーカドーがある地域に宿泊する際は、その地のヨーカドーの売り場を全て見て回えいながら、
いつもニヤニヤしたり独り言を言っていたりします(←他の人が見たら、超キモイと思います)。

そもそも、セブンプレミアム・セブンゴールドが本格的に注目されたのは、
おそらく2~3年くらい前だと思いますが、実はそれ以前からセブン&アイでは
PB商品に力をいれていたのだそうです。

しかしながら、やっている方向もバラバラで、商品のロゴや字体、パッケージも商品ごとにバラバラで、
全然消費者に伝わっていなかったそうなのです。

それを可士和さんが入ることで、ロゴを統一し、パッケージのデザインや字体も統一し、
更には商品のデザインの細かい部分まで一貫性を持たせることで、
これまでの活動のベクトルが一気に同じ方向を向き、急に市場にメッセージが伝わるようになったのです。

番組の中では、セブンプレミアムの傘について、
可士和さんがアドバイスをされているシーンが取り上げられていましたが、
タグの色、それからタグに書かれている文字の色まで指示されていました。

また、今軽自動車の中でかなり売れいるのが、ホンダの「N BOX」という車です。

「NEW」
「NEXT」
「NIPPON」
「NORIMONO」

という、4つの単語を並べたCMはとても印象に残りますが、
これも可士和さんのプロデュースだそうです。

Nという文字にホンダのメーカーとしての想いを込め、
Nのとんがった部分のRをどれくらいにするのか、ということまでこだわっているそうです。

これ見て、私はメチャメチャ反省しました。

というのは、各クライアント様のツール類に関して昔ほど指摘をしていないことに気づいたからです。

経営戦略や商品開発、新しいビジネスモデルの提案など、
そういった大きい分野のアドバイスが多くなっていて、
各クライアント様のブランドを構築するさまざまなモノのデザインに、
昔のように積極的にかかわっていかなくてはならない、と気づきました。

お客様は、住宅会社の営業マン・商品・事務所のしつらえ・封筒や紙袋、名刺・のぼりなど
ありとあらゆるものから、その企業のメッセージを感じ、イメージを抱きます。

このことを再度認識し、2014年、改めてデザインのアドバイスの強化をしていこう、
と気づけた、とても有意義な1日でした。
コメント
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