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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第729回】 海外から日本を見て

2012年12月29日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、ニースからバルセロナに戻ってきました。

ニースで過ごした3日間で、たくさんの刺激をいただきました。

景観・街並というものの大切さをもの凄く理解できました。

人口2000人の村に、年間何十万という人が訪れるのです。
レストランやお土産物を販売しているお店が繁盛しますし、雇用が生まれます。

過疎化や高齢化で悩む日本の市町村も、南仏の村に学ぶ点はたくさんあると感じました。

日本でも京都や鎌倉、金沢などは景観が素晴らしく、たくさんの観光客が訪れます。
でも、ほとんど縛りが無く、各々が好き勝手に建築していくのが、今の日本です。
これでは、景観のアップなど望めません。

ヨーロッパでは、景観に対する意識が本当に強いです。
イタリアでは、既存の建物のファサードの窓をリフォームで変えるのにも規制があるそうです。

だから、美しい街並が維持でき、たくさんの観光客が訪れるのだと思います。
そして、ホテルやレストラン、お店などに多くのお金がおとされ、雇用も生まれます。

日本の観光客は、フランスやイタリアから比べれば、10分の1程度。
世界で最も国家として歴史がある国ですし、衛生面や安全面ではシンガポールやモナコと並び、
世界トップクラスなのですから、ここを強化して欲しいと、海外を見るとつくづく感じます。

観光を強化して、雇用を生み出す。
また、働けるのにも関わらず職を選んで働いていない人の生活保護を廃止し、
その分を観光資源に投資する。

素晴らしい国なのですから、未来あることに税金を使って欲しいなぁ、と
バルセロナに居ながら、しみじみ感じたのでした。
コメント
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