鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第606回】 結果を出し続けてこそ、意見が通る

2012年08月28日 | 住宅コンサルタントとして
このお仕事をさせていただいる中で、本当にいろんな企業様とお付き合いをさせていただいております。
また、私自身もこれまで二社の会社でお世話になりました。

そんな中で分かったことは、「完璧な組織など無い」ということです。
どんな素晴らしい業績を上げている会社でも、どれだけ優秀なスタッフがたくさん所属していても、
どれだけ財務内容が良くとも、どの企業も問題をいっぱい抱えているということです。

問題があるということは、改善すべき点がある、ということです。
皆さん自身は、自分の職場の改善すべきだと思う点をいくつ、挙げることが出来ますか?

ただ、どれだけ良いアイデアでも、採用され、実際に組織の中で実行されなくては意味がありません。
実行前提で無い、単なる意見は無責任ですし、それは本来仕事とは言えません。

実行されたとしたら、組織の中に1つの経験値が溜まりますから、
「こういうケースの際はこうしたらよい」とか、「我が社にはこういうシステムは合わない」といったことが
分かってくるわけです。

別に改善策を実行して、良くない方向で結果が出れば、いつでも元に戻せば良い。
私はこう考えます。

だから、改善策を組織内で言う時に、ちゃんと通りやすいように工夫するのが、
プロのビジネスパーソンというもの。

私はいつも思うのですが、
結果も出していないのに、正論を振りかざす方の意見には、
正直耳を傾ける気はありません。

その言葉に説得力が無いからです。

だから、まず自分の意見を通すためには、しっかりと結果を出し、
同僚や上司、社長から認められていなければならないと思うのです。

売上0の営業マンが「こんな会議が時間の無駄で、だから受注が上がらない」と言っても、
会議に参加していて受注をコンスタントにあげている方がいたりする訳です。

更に、いつ、どこで発言するかが大切です。

会社の現状の体制を変えるとか、今組織が力を入れてやっていることを全面的に中止する、
といった意見をもし持っているのなら、それは全員の前で言うのではなく、
事前に上司や幹部に相談すべきだと思うのです。

その方以外の方で、会社の方針に沿って努力している人もいる訳ですから、
そういう人のやる気を下げたりするのは、組織人としてはまずいです。

要は、自分の意見を持つのは素晴らしいこと。
でも、それを具体的に実現させるために、普段から結果を出し認められることと
やや過激な意見を言う場合は、事前に1対1で上司や幹部に相談すべきだと思います。

会社をより良くし、お客様により良い商品やサービスを提供するために、
自分自身が結果を出す。

皆さんはどう思いますか?
コメント
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