クモバチ科のツマアカクモバチ Tachypompilus analis (Fabricius, 1781)
津市の豊津海岸。
ヤブガラシに訪花したツマアカクモバチ。昔の名はベッコウバチ科のツマアカベッコウ、別名をツマアカコブベッコウ。
ツマアカクモバチはアシダカグモを狩る蜂。もともと南方系の種、本州以南、東南アジアに広く分布しているらしい。成虫は6~8月に出現する。
和歌山、大阪でも記録があるらしい。静岡県の桶ケ谷沼でも見つけられている。神奈川県での記録もある。京都府の自然環境目録にもリストアップされている。
高知県と三重県では準絶滅危惧種となっている。
三重県レッドデータブックによると、ツマアカコブベッコウの種名を用い、「成虫の体長20mmほどの全身黒色で腹部末端が朱赤のハチ。クモを幼虫の餌にするカリバチの仲間。南方系のハチで近年分布を北に伸ばしている。1997年鳥羽市で記録されて以降、確認されていない。餌となるクモ類の減少が本種の動向にかかわっているものと推察される。さしあたっては、継続的な種の確認調査を行う必要がある。」としている。
2002年の「ひらくら」4月発行号によると,松浦 誠先生が「ツマアカコブベッコウの津市三重大学構内での記録」として,2001.6.28に1♀を目撃していると発表している。また,「未発表ではあるが,志摩郡志摩町阿津里浜において1991年10月23日に1♀が採集されている」とも記している。
その後、何回も発見場所を訪れているが、再会を果たしていない。
2009.9.5
ツマアカクモバチ再び
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