田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

アカウミガメ産卵巣の確認

2008-08-11 | ウミガメ
アカウミガメ産卵巣
2008.7.29近所の人からの連絡を受け、ウミガメの上陸跡を確認する。
芦原海岸で今年5ヶ所目の上陸跡である。
砂が掘られて少し凹んだ所があった。その隣は周りよりも少し高くなっているような感じ。この少し高くなっているところこそ、アカウミガメが産卵後に埋め戻した場所ではと直感した。
地元で長年ウミガメの上陸、産卵、孵化の記録を残している方と一緒に、産卵巣を確認することにした。
直感した場所を掘ってみる。
すぐに湿り気のある砂が出てきて、意外と硬さを感じる。埋め戻した感じがしない。
20センチ以上掘り進めたとき、砂が急に軟らかくなった感じ。指がスムーズに中へ入っていく。何か軟らかくザラついたものに触れた感触が指先にあった。
アカウミガメの産卵巣であることを確認。芦原海岸で今年3ケ所目の産卵巣となった。
すぐに関係者に連絡しておいた。
これまでの当地での調査記録から判断して、孵化は早くても9月中旬と思われる。

アカウミガメ産卵巣
この場所なら、台風が来ても大丈夫と思う。

アカウミガメ産卵巣
卵の一部に凹みが見られた。

アカウミガメ産卵巣
地表から30センチ強の深さのところで卵に触れた。卵の数は孵化後に行われる孵化率調査により明らかにされる。

アカウミガメ産卵巣
この辺りでは何度かイタチやキツネが目撃されており、アカウミガメの産卵巣も何度か被害を受けている。このため、獣害を防ぐ目的で孵化が近づく頃まで産卵巣の周りをネットで覆う。
また、バイクや4駆が砂浜を走るので、周囲をトラロープで囲って産卵巣を保護している。

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