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流木を乗り越えるアカウミガメの子供
2010.9.28 15時頃の津市白塚海岸,白塚漁港の南。カラスが多い。茂みの中から野良猫のうなり声が聞こえた。野犬の姿も見える。堤防道路より海側にもう一つの堤防がある。その堤防際の砂浜にテリハノイバラが繁っている。私はその辺りで白いハエを探していた。
テリハノイバラの刺が痛い。足元を見ると,刺だらけの小枝の間で子ガメが逆立ちしている。アカウミガメの子供が海とは反対の陸地側に進んできたのだ。近くの水産加工の工場は夜間灯りが付いている。その灯りが目に入って,海と間違えたのか。周りを探したが,他の子ガメたちは居ない。足跡も3個体程度,途中で切れたりしている。鳥の足跡がやけに多い。
とにかく子ガメを茂みから取り出した。手に持つと肢を力強く動かす。この子は大丈夫だ,一人で生きていけると感じさせた。
海までの道中,海浜植物も乗り越え,漂着物の多いところも乗り越えていった。カメラを向けると,私を避けて進路を変えて進む。障害物の無い所ではスピードが速くなる。タフな子供だ。
巣穴を探したが,野犬が掘ったと思われる穴がたくさん見つかったが,亀の巣穴は発見できなかった。翌日も捜索したが見つけられなかった。他の子ガメたちは無事に海に入っていけたのか,そればかりが気になった。
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逆さまになってはいるが,なんとか抜け出そうと動いていた。昨夜のうちに巣穴から出てきたのか,だとすると15時間以上さまよっているのかも。
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鼻の穴が二つある。その下に卵歯又は卵角と呼ばれる鋭く尖ったものがある。これを使って卵の殻を割り,出てきたのだ。
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最後のハードルも乗り越えた。さあ,海だ。一人ぼっちの旅立ちだ。伊勢湾口に向かって休まず泳ぐぞ。太平洋の黒潮に向かうぞ。
地元の表浜(太平洋)が海亀産卵地だったため注意事項は聞かせられたことがありますが、こうして実物の写真を見るのは初めてです。
海亀の子供は波に誘われて海に帰っていくんでしたっけ?
波音かと思っていましたが並みしぶきの反射光に誘われるのですね。
浜辺へのバギー乗り入れ禁止なんかの看板を作ってましたが、海までの障害には打ち寄せられた流木なんかがあって自然だけでも大変そうです。
まだまだ小さい子なので大きくなってもらいたいものですね。
私は釣りもしますので釣ってしまう可能性がありますが、海亀は狙ってないので釣れてしまわないように祈ります。
釣ってしまったらだいたい美味しくいただきますからね。