田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

イシハラクシヒゲガガンボが灯火に

2009-07-22 | ハエ目(双翅目)
イシハラクシヒゲガガンボ
ガガンボ科Ctenophorinae亜科Cnemoncosis亜属の イシハラクシヒゲガガンボ Ctenophora (Cnemoncosis) ishiharai Alexander, 1953

野登山の標高800メートルほどの所で灯火採集を行った。21時頃に、このガガンボが現れた。
体長は約15ミリ、翅長は約13ミリ。イシハラクシヒゲガガンボではないかと思うが、既知の情報が極めて少ない。

新訂原色昆虫大図鑑Ⅲには、スネブトクシヒゲガガンボに似るが「♂の後脚脛節は膨大しない」との記述がある。また、「クシヒゲガガンボの類は♂の触角が櫛歯状で顕著であるが、♀では触角はほとんど糸状をなす。」とある。なお、同図鑑では
スネブトクシヒゲガガンボをCnemoncosis亜属としているので、イシハラクシヒゲガガンボも同じ亜属に属するものと思う。
参考までに、イシハラクシヒゲガガンボに似ているというスネブトクシヒゲガガンボとは、同図鑑によると、「体長16~19㎜。翅長15~17㎜。翅の斑紋と後脚脛節が♂では膨大することが特徴である。胸部背面はほとんど黒色。側面は黄色斑が存在する。触角は黒色だが、柄節のみ黄色。顔も黄色である。」

Catalogue of the Craneflies of the Worldによると、分布は本州、四国、九州の日本だけとなっている。また、亜科はCtenophorinaeとしている。

2009.7.18
イシハラクシヒゲガガンボ


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