田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

大洞山のコウヤノマンネングサ

2011-05-02 | 三重の生き物

コウヤノマンネングサ科のコウヤノマンネングサ

大洞山の東海自然歩道を歩く。こけ専門のY氏がコウヤノマンネングサを見つけて喜んでいた。「このこけは水の中に入れておいても生きております。水中花としても使われます。いくつかの苔を天ぷらにして食べてみましたが,全く美味しくありませんでした。」と説明してくれた。Y氏は,苔が食用に適さないことを身をもって確認した生き証人なのだ。「私が学生の頃,市橋さんや石田さんたちが三重昆虫談話会を作られた。」など,いろんなお話を聞かせてもらった。
「また,いつかお会いすることもあるでしょう」と私に言いながら,S氏のワゴン車に同乗して帰っていかれた。

山渓フィールドブックス『しだ・こけ』によると,「コウヤノマンネングサは日本の各地に見られ,林の下のやや湿った地上に群生する美しいこけである。和名は“高野の万年草”の意味で高野山にちなむ。数年前まで水中花の材料とされたり,しおりとして売られていた。日本のほか朝鮮半島,中国,シベリアなどに分布する。」

2011.4.29

大洞山のシロバナネコノメソウ

2011-05-02 | 草花

ユキノシタ科ネコノメソウ属のシロバナネコノメソウ Chrysosplenium album

大洞山の東海自然歩道を歩く。ハマダラハルカの姿も見えた。歩道脇に白い花が群がっている。

『山に咲く花』によると,シロバナネコノメソウは「白花猫の目草。谷沿いの林内の湿地に生える。花茎や葉柄に白軟毛が多い。根生葉は花時枯れる。花茎は高さ5~10センチ。萼裂片は白色で斜開し,先はとがる。葯は暗紅色。花期4~5月。」など。

2011.4.29