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バッタ目コオロギ科のクチキコオロギ Duolandrevus ivani (Gorochov)
紀伊長島の赤野島は急峻な崖が多く,登っていくのは大変である。私は手が届きそうな高さ付近までしか行かなかったが,斜面にマツの朽ち木が何本も倒れていた。朽ち木は意外と簡単に折れるほど虫に喰われていた。強くつかむと,いくらでもバラけてしまう。
そんなことをしていると,大型のコオロギが落ちてきた。体長は約25㎜,触角は体長の2倍半ほどもある。クチキコオロギ雌である。この1個体しか見つけられなかった。
クチキコオロギは鈴島でも枯れ木に居るのを見たことが有る。
新訂原色昆虫大図鑑Ⅲによると,クチキコオロギは「体長24~29.5㎜。前翅は♂では方形で,後縁は裁断状,♀ではさらに小さく末端は内方に斜に切断される。本州(千葉・伊豆・静岡・三重・山口など)・四国(高知)・九州;台湾・ジャワなどに分布し,森林中の腐木の洞や樹皮下の間隙に生息し,成虫は8月中旬ごろから見られる。」などとある。
福井県レッドデータブックではA(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)に区分されている。
2011.1.16
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