田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

虫こぶヌルデミミフシ

2009-10-20 | 虫こぶ
ヌルデミミフシ
ヌルデに出来た虫こぶ ヌルデミミフシ

三重県自然環境保全地域のひとつに指定されているいなべ市の員弁大池に出向いた。
日当たりの良い散策路のあちこちにヌルデが生えている。そのヌルデに大きな虫こぶがついていた。
虫こぶの形成者はヌルデシロアブラムシ。虫こぶが大きいほど、中にいるヌルデシロアブラムシの数が多い。

ヌルデミミフシにはタンニン酸が多く含まれ、お歯黒の原料として用いられた。
ヌルデミミフシを加熱乾燥させたものは、五倍子と呼ばれ、古くから漢方薬や皮なめし剤などとして利用されてきた。
2009.10.18

ヌルデミミフシ

ヌルデミミフシ
虫こぶの中にいたヌルデシロアブラムシ 単為生殖により繁殖した幼虫たち
アブラムシの排泄物は白い蝋状となり、脱皮殻や死体も白色をしている。虫こぶ内部に見えている白い部分は、おそらく脱皮殻や死体であろう。

砂浜のウバメガシ

2009-10-20 | 樹木
ウバメガシ
ブナ科コナラ属のウバメガシ Quercus phillyraeoides A. Gray

芦原海岸に自生しているウバメガシにドングリが出来ていることに気付いた。
周辺には松やトベラ、アカメガシワなどの樹木が生えている。
備長炭の原料となる木として名が知られているが、私はこの木の名前がいつもなかなか思い出せない。ウバメガシのウバメが出てこないのである。ウバメが何の意味のある言葉なのか、どんな漢字が充てられているのか全くイメージが沸かないから思い出せないのだと思う。

何年か前に、カワラハンミョウが芦原海岸にも居るようだねえと知人から聞いたことがある。
私は10年ほど前から、この砂浜には数え切れないくらい足を運んでいるが、一度も見たことがない。
この3月にO氏から、何年か前に芦原海岸でカワラハンミョウの成虫と幼虫を確認し、報告文を書いたと聞いた。
ウバメガシが生えている辺りの砂地が少し硬そうなので、いつかはカワラハンミョウに会えるかもと思っていたが、虫屋のO氏に先に見つかってしまっては。
2年前の夏に、知人と二人で砂浜をくまなく見て回ったが、カワラハンミョウの姿は見つけられなかった。
2009.10.16

ウバメガシ

ウバメガシ