
タデ科ミチヤナギ属のアキノミチヤナギ Polygonum polyneuron
田中川干潟は秋の気配。ハマサジの花穂が赤茶色に変わってきた。ホソバハマアカザの株も大きくなってきた。そのホソバハマアカザが生えている所よりも少し高いところにアキノミチヤナギが群生している。
道端で普通に見かけるミチヤナギに良く似ている。ミチヤナギは高さ10~40cm,アキノミチヤナギの高さは約80センチ。40cmまでの成長過程のアキノミチヤナギはミチヤナギとの区別が分らない。花期はミチヤナギが5~10月,アキノミチヤナギが9~10月。
『野に咲く花』によると,アキノミチヤナギは「茎の上部では葉が小さく落ちやすいので穂状花序のように見える」という。その状態になるのはもう少し経ってからだと思う。今は未だ葉が落ちていない。
図鑑には海岸に生えると書いてあるが,この辺りの砂浜海岸には生えていない。ここでは干潟の塩生植物と一緒に生えている。二代目ハマボウの近くにも生えている。だから,アキノミチヤナギは塩生植物の一つだと私は思っている。
2010.9.22




左はホソバハマアカザ 右がアキノミチヤナギ