フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

久しぶりの休み

2017-09-20 23:58:46 | Weblog
久しぶりの休み。とは言っても休みだからすることが山ほどあるようで、それをすべて放りだして過ごす勇気はありません。しかし、暑さのピークは盛夏ですが、疲れのピークは残暑に訪れます。
やることの一つは今だからこそ残暑見舞いを出してみようということです。かつて涼風が吹くころ、ふっと届いた残暑見舞いに何故かしら心がなごんだ覚えがあるからです。それも手書きです。やはり、人は物事のピークやクライマックスが過ぎると急に気が抜けるものです。疲れも出ますよね。そんな時にそっといたわりの心を向けられるとても嬉しいものです。
ええっ、手紙なんてめんどくさなんて言わないで、ちょっと大事な友達に葉書を出して見て下さい。こんな気遣いが自分の気持ちも和ませてくれますよ。一気に手紙にいかなくてもメールを久しぶりに送って見てはどうですか。普段のメル友のことではないですよ。大切な友達でご無沙汰の人。大切にしている気持ちの第一歩です。

ナンプレ

2017-09-19 23:34:28 | Weblog
このところ、時間があれば、ナンプレの問題集を開いています。表紙に書かれている呆け防止とか脳が活性化するという言葉につられてやりはじめましたが、結構はまってしまいましたね。問題に取り組み始めると時間のたつのが早いこと、早いこと。残念ながら脳が活性化した兆候はまだありませんが。
このナンプレの欠点は、取り組んでいる最中に用が入ると、戻って再チャレンジする際に、頭の中でもう一度全部やり直さないといけないことです。系統だてて数字を扱うことが大切だからです。
さて、我々の世代はどうしても呆け防止が命題のように過ごしているような気がします。ただ、体力と違って脳の中が劣化するところがはっきりとわかりません。何となく記憶力が悪い、相手の名前がわからないなどなど、ぼんやりした部分で判断するだけですから、逆にナンプレ努力で脳が活性化しているか判断しかねるのが残念です。まあ、それでも信じて楽しみましょうか。

ファンとサポーター

2017-09-18 23:51:34 | Weblog
今日は台風一過の青空のもと、東海ラジオの大感謝祭がオアシス21で行われました。それぞれの番組のファンの皆さんが沢山集まってくれました。
ところでファンとサポーターとではどう違うのでしょうか。応援するという意味では同じですが、どこか違うようですね。我々日本人にはファンという言葉が馴染み深いです。映画ファン、野球ファン、特にドラゴンズファンと何かと使いやすい言葉です。しかし、野球ファンとは言っても野球サポーターとは言いません。
サポーターという言葉は特にサッカーファンのことを示しています。サポーターとは、膝のサポーターというように、助けるという意味が濃いのです。そこでサッカーの世界では応援する人間を実際にプレーする選手11人の次の選手、すなわち「12人目の選手」と位置付けているのです。選手たちはグランドでプレーして、ファンはそれ以上に選手たちを応援で助けます。つまり、サポートしているのです。サポーターたちはボールこそ蹴りませんが試合には参加しているのです。

外は広い

2017-09-17 23:53:13 | Weblog
北朝鮮の金正恩総書記は留学経験があるはずですが、今の彼は、世界は自分の国だけだと思っているのかもしれません。鎖国後の明治維新や戦後の日本の若い人たちの外へ目を向ける気概を見習って欲しいですね。
トヨタが世界の企業に成長した礎の豊田佐吉翁は「障子を開けてみよ、外は広いぞ」という言葉を残しています。この言葉を北朝鮮のすべての人に送りたいです。近代社会は人々が平和という理念を共有して初めて成り立つものです。テロ、ミサイル、全く近代社会には必要ありません。私には想像もつきませんが、世界の広さを伝える情報は北朝鮮国内に入ってこないのでしょうか。情報遮断が当たり前の国になっているのですか、それともわかっていても、国民自らが目を閉じてしまっているでしょうか。
恐らく後者でしょう。何故ならば、外貨獲得の為に、労働者が世界に出ているからです。中国レストランで働いていた人々が亡命したのも情報を咀嚼したからでしょう。国内の人々よ、外に目を向けよう。

迷走

2017-09-16 22:51:27 | Weblog
夏の台風は迷走すると言われていますが、この秋近くになって今日あたり日本に上陸する台風18号はかなりの迷走ぶりです。中国大陸の方へ行くと思っていましたが、まさか日本列島へとは。それも勢力が大きいので厄介です。空の異変は相当深刻です。
これに合わせるかのように、野党第一党の民進党も迷走しています。新代表が決まり、さあこれからという時に、まず幹事長人事でつまずき、さらに離党者が次々に現れています。政権の至らぬところを追求する野党が迷走していては心配です。
世界状勢はこれまた、北朝鮮の動きに世界各国が右往左往させられています。懸念されるのは、アメリカトランプ政権がこの問題で迷走することです。戦争に向かわないことを第一にして解決をはかって欲しいものです。
さて今月の後半、日本では臨時国会が召集されます。新内閣になっての初めての国会です。よくありがちな新大臣の国会答弁の迷走。くれぐれも、信頼を勝ち取る答弁を期待します。

拍手

2017-09-15 23:58:18 | Weblog
番組を通したツアー「日曜も歌謡曲」のカラオケツアーを昨日と今日、名古屋-下呂温泉で楽しんできました。行き帰りのバスの中、ホテルでの決勝大会と沢山の歌を聞きました。参加された皆さんも本当に沢山拍手をされましたね。
拍手といえば年を取ると拍手にも年寄りの癖が出てくるのですよ。リズムを取る際に手のひらを摺るように手を叩くのです。
さてこの話とは別に、日本人はタテに両手を合わせるように拍手しますが、中国人は左手を下にするように拍手をします。人間は身近な人に拍手を送る際には中国式の拍手をするそうです。その傾向を観察する機会はスポーツにあります。スポーツの国際大会の日本を応援するスタンドを見て下さい。日本の選手が活躍した瞬間に叩く拍手は左手に右手を叩いています。左手は選手、右手は自分です。自分感激ぶりを選手に送る拍手になっているのです。拍手一つにも心がこもるものなんですね。

京都

2017-09-14 23:54:11 | Weblog
もの思う秋、行楽の秋とを重ねると私は、やはり京都を思いだし、無性に出掛けたくなります。学生時代の街ですが、観光地としては意識が薄いものでした。しかし、離れて見ると何故かしら出掛けてみたいと思ってしまいます。
さて学生時代、観光として余り出掛けなかったと言いましたが、龍安寺だけは数回出掛けました。水と木を一切使わない、徹底した石と砂だけの庭です。その庭に敷かれた白砂は美しいですね。当時の受け売りですが、この白砂は単に枯山水の庭を作る為の材料ではありません。それは照明のアイデアです。照明のなかった時代の白砂は太陽や月の光に反射して室内に明かりを送り込むのです。明るさだけでなく、冬には太陽熱によって室内に暖かさを育みます。美しい白砂がこうした実用的に利用されるわけでまさに一石二鳥です。足利時代からのアイデアをしるにつけ龍安寺の庭を訪ねると、歴史のロマンに浸ることが出来ます。
第二の故郷へ今年は行ってみたいものです。

上手?下手?

2017-09-13 23:21:23 | Weblog
アナウンサーと言う職業上、よく人様から「上手に話すにはどうしたら良いでしょう」と訪ねられます。その答えは「上手に話そうと思わないことですね」
何だか禅問答みたいですが、実際にそうなんです。私もプロになる前に聞いた話ですが、話し方には「上手の上手」「上手の下手」「下手の上手」「下手の下手」の四通りがあります。プロのアナウンサーは上手の上手を目指します。一般の人は下手の上手であるのが一番です。その意味は、話は下手でも内容があるのが良いのです。ですから、下手の下手ではダメですが、濃い内容を語れば聞き手は感動してくれるものです。つまり内容次第ですね。私の友人にとつとつとした話し方しか出来なくてもトップセールスマンだった人があります。聞き手としても優秀でしたが、少ない話の中に、顧客の胸をうつ話が多かったのです。
話は変わりますが、ステージの司会の台本には、司会は下手と書かれることが多くあります。下手は下手(しもて)に立てということです。でも良い気はしません(笑)。

上司の好む言葉

2017-09-12 23:56:27 | Weblog
ある調査で上司がよく使う、つまり好む言葉がまとめられています。「ゆとり」「けじめ」「出会い」「気配り」「根性」がベスト5です。部下に対してよく使いますね。しかし、この言葉は誰にも言える言葉で、特に個性が求められる言葉でもありません。それではどんな言葉が良いでしょうか。
ありきたりの言葉ではなく、自分の人生を暗示したり、夢に繋がる言葉を持つことが大切です。着眼と発想の原点になる言葉を探してみましょう。さしずめ私は、「明日を見る」ですか。年を経ると仲間たちとの会話の中心は、病気、医者、薬の話です。それではここで人生、終着点、未来がありません。ですから、そう言った話は自分からは話さないように心がけています。まだまだ、人生これから、未来への夢を持つことを諦めてはなりません。夢を持つことが最高の薬になるのです。13掛けの人生より、8掛けの人生を進みたいですね。

今日も笑顔で

2017-09-11 21:45:15 | Weblog
一年間に150人近くの歌手にインタビューします。中には今年デビューした歌手もいます。もちろん初対面です。私は長年この仕事を続けているので緊張は少ないのですが、デビューしたての新人歌手は相当緊張しているものです。その歌手の気持ちをほぐす為には、やはり笑顔が一番です。
ドイツには「笑顔がない男は店を開くな」という格言があります。お客は店に楽しさがなければ入る気にならないからですね。笑顔で迎えないと自分は気にいられてないと第一印象でそう思ってしまうからです。初対面では特に笑顔が必要になります。
年をとってくると笑顔が少なくなっています。何故ならば口角が下がってくるからです。ですから我々の世代では自分の笑顔が作りにくくなります。笑顔作りのトレーニングが必要になります。口角上げのトレーニングです。誰も見ていないところでは、割り箸を口に加えていて下さい。口角あげで素敵な笑顔を作りましょう。