フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

リキジョ

2015-05-21 22:06:43 | Weblog
安倍総理の政策が反映(?)しているのか、色んなジャンルで女性の存在感が増しているようです。スポーツ界で特にその傾向が強いようです。昨年から続いている女性の広島カープファンは「カープ女子」として健在です。また、連日満員御礼の垂れ幕が下がる、東京両国国技館で行われている大相撲夏場所にも大勢の女性相撲ファンが訪れています。その名も「リキジョ」です。力士だけでなく相撲そのものを好きな女性が巡業やイベントに押し寄せているそうです。この「リキジョ」の存在がブームを一過性にしない期待が広がっています。ほんのちょっと前の「八百長疑惑」の際には考えられない喜ばしい状況です。
リキジョはカッコいい序二段クラスの若手力士にも熱い声援を送っているようですから、リキジョの存在感はその力士の出世につれて益々ヒートアップしてくるでしょう。遠藤のお姫様抱っこイベントに沢山の反応があったことを覚えていますが、その参加者がリキジョとなり人気を押し上げたのですね。
この人気を定着させるのは、やはり「若貴時代」のように日本人力士の優勝や横綱でしょうね。

応仁の乱

2015-05-20 20:27:44 | Weblog
今日は歴史上、有名な応仁の乱が始まった日とされています。1467年のことですから、548年も前のことです。
ところでこの応仁の乱とはどういう戦争だったのでしょうか。この内乱は室町時代、八代将軍の足利義政の時、応仁元年に発生し10年間も継続したのです。こんなに長く続いたのは、将軍家や管領家の家督争い、それに守護大名同士の勢力争いが複雑に絡みあったからです。この乱の影響で守護大名が衰退が加速し、戦国時代に突入するきっかけになりました。とにかく長い戦争でしたから、京都全域が壊滅的な被害を受けて荒廃しました。
昔から会話の中のギャグで、京都人は「応仁の乱ごろから住んでいるんやで」と胸をはりますが、京都が京都らしくなり、世界遺産の古都だという認識は、この応仁の乱という時代の区切りから作られた自負があるからではないでしょうか。まあ、それ以降、都以外のつまり織田、豊臣、徳川と田舎からの勢力に席巻されただけに、京都は京都人からのスタートを強調したいのでしょう。

ポイントカード

2015-05-19 23:44:11 | Weblog
買い物をする際に、店員の「有り難うございます」は当たり前の言葉ですが、最近はもうひとつ増えました。支払う時に「ポイントカードはお持ちですか?」私はカードが多くなりすぎるのが嫌で「持っていません」「お作りしましょうか」「いや、結構です」のやり取りになることが多くあります。レジで並んでいる時に見ているとほとんどの客がポイントカードを持っているようです。小売店にとって利用者の再来店を促しやすくなる利点があり、大手の小売りチェーンの普及に貢献したアイテムの一つです。
しかし最近ではその効果も頭打ちとなり、また、運営コストも馬鹿にならない現状が浮かび上がっているようです。その対策として企業同士がタイアップして共通ポイントを取り入れるところも出て来ました。この利点はカード数を極端に少なくすることが出来るようになりました。
ともかくテレフォンカードに始まったカードの世界、まず確認すべき三大カードは、免許証、保険証、それに銀行カードでしょうか。この三つはいつも身近に。

上、下

2015-05-18 17:51:50 | Weblog
その昔、漫才のネタで背が高いのが得か背が低いのが得かというのがあります。背が低いと落ちているものが早く拾える、背が高いとかなり高い木の実を手に入れることが出来るとやりあうものです。
ところで、高いサクラの話題で見上げるのが綺麗か下のサクラを愛でるのが良いかという話題はどうでしょうか。実はオホーツク海に近い北海道大空町の「芝桜公園」でシバザクラが見頃を迎えているのです。公園一帯がピンクの絨毯のようになっているのです。五月下旬まで楽しめるそうです。
私はサクラと言えば見上げて楽しむのが定番です。サクラを見下ろして楽しむ経験がありませんので、どんな雰囲気かを見てみたいですね。シバザクラの場合は花見の宴はどうなるのでしょう。逆に北海道ではツツジの大木があり、そのツツジの下で花見という習慣があるようです。東北ではサクラや林檎の花が同時に咲いて賑やかになります。
日本列島の細長さがこうした特徴を作り出します。北と南、上と下、こまめに楽しみたいですね。

江戸っ子

2015-05-17 21:27:34 | Weblog
時代小説を読んでいると、最近は料理のメニューを取り入れた場面が多く登場します。「鬼平犯科帳」の著者、池波正太郎さんの作品が評判となり著者の食通ぶりが小説の中に書かれるようになった影響もあるでしょう。
さて江戸っ子が盛んに有り難がる食材に初鰹があります。なかなか庶民には手が届かないだけに「初鰹が食いてぇ」となるのでしょう。初鰹というのは初物ですが「初物よりも旬」という言葉があります。いくら河岸に初めて入っても旬ではない時期では美味しくありません。江戸っ子はむしろ、粋がっていただけでしょう。食通の人はむしろ「旬に食べること」にこだわりがあります。野菜、穀物、魚などの四季の恵みを生かした料理を食べることは大切です。
最近は一年中という食材が多くなりましたが、実際にはその季節のものを食べるのが最もおいしい食べかたです。ですから、まずその食材の旬を覚えることがまず勉強です。
改めて「初物よりも旬」覚えておきましょう。

暖かい眼差し

2015-05-16 21:56:28 | Weblog
聞いた話を二つ。まず一つはバスガイドさんが、出発時にマイクを持って挨拶する時のお客様の視線によってその日が決まるということ。暖かい眼差しをかんじれば、まずその旅行は大成功。逆に喋りはじめた瞬間に腕組みをして射るような視線を向けられると、テンションが下がってしまうそうです。
その二は長い海外赴任から帰ってきた人の話。日本人の視線が冷たくなったというものです。特に若者の目には人を人と思わない無神経な冷たさが見えると言っています。機械に振り回される生活環境が他人に関心を示さない冷たい視線を育ててきたのかもしれません。
視線ということで影響を受けるのは私も一緒です。今日もセントレアのイベントプラザのステージでラジオの公開録音の司会を担当しましたが、始まる前の挨拶にステージに出た途端の眼差しに暖かい眼差しが多く感じるとその番組が上手く行くことは間違いありません。視線が冷たいと感じたら、何はさておき視線を暖かくする努力が大切です。番組が生きるか死ぬか「しせんをさ迷う」のはこの時です。

条件反射

2015-05-15 23:50:17 | Weblog
小学校のころ、道の向こうから苦手なガキ大将が来るのを見つけると、あわてて横道にそれたりして隠れたものでした。今でいう条件反射なんでしょうね。今なら蒲焼きの匂いにつられて腹がなるのも条件反射でしょう。
その条件反射を生かして成功した人が数多くいます。それはアイディアや発想が浮かぶ場所が決まっているという条件反射なんです。日本人最初のノーベル賞を授章した湯川秀樹博士は風呂につかっている時にアイディアが良く出たそうです。条件反射の場所が散歩中だったり、車を運転中に突然ひらめく人もいましょう。自分の居住範囲などでアイディアの出やすい場所があるといいですよね。その場所にノートなどを置いておけば役立ちそうではありませんか。
私の条件反射の場所は眠りの中。夢をさ迷っている時のアイディアは素晴らしいものです。天才かと思うくらいです。ところが目を覚ますとほとんど覚えていない凡人に成り下がります。枕元に筆記具を置いておいても書くことを覚えていないのですからね。

他生の縁

2015-05-14 23:07:26 | Weblog
一期一会も好きな言葉ですが、「他生の縁」も好きな言葉です。道の行きすがりに袖が触れあうというような偶然であってもそれは前世からの深い縁で起きるもの。人との絆を大切にしようと教えてくれる言葉です。
ところが、この他生の縁が今、瀕死の状況に陥っているような気がしてなりません。日本人の誇れるところは、ちょっとしたことの気遣いが出来るところでした。残念ながらそのちょっとしたことが欠落している世の中です。まず基本的に、あいさつがヘタ、周りを見ないので困っている人がいても気づかない。こんな日常です。
しかし、嬉しい情報と体験をしました。情報は、あるレストランがお客さまを迎える言葉を「いらっしゃいませ」から、「こんにちは、今晩は」と変えたら、お客さまも挨拶を返してくれるようになったとか。良い話ですよね。もうひとつ体験は、知人に久しぶりに電話。共にご無沙汰を詫びて話が弾んだあと、電話を切る時に、彼が咄嗟に「電話かけてくれて有り難う。嬉しかったよ」の一言。逆にこの言葉の嬉しかったこと。

ライトアップ

2015-05-13 22:32:09 | Weblog
時代劇大好きな私は、時間があると時代劇チャンネルで昔のヒット時代劇をよく見ます。そこでふと考えたこと。捕物帖で犯人の後を付けるシーンがあります。その際にあんなに近づいて大丈夫だろうかと思ったことありませんか。テレビですから後を付けているよとわからせているのでしょうが、江戸時代と現在と最も違うのは、夜の明るさでしょう。
かつて初めて東京へ行った時に、なにが驚いたといえば夜の明るさでした。名古屋と東京のスケールの違いを見せつけられたものです。それが江戸時代ですから、月のない夜などは闇夜でしょうね。そうしたところから「夜に寝て朝起きる」という習慣になったのでしょう。その上、単に照明器具の発達だけでなく、最近の夜の明るさは尋常ではありません。それはライトアップ空間が各地で激増しているからです。北の函館、小樽から始まって、全国でスケールの大きさを競うようにライトアップされています。
これを見ても古い時代の人間は夜はこわい、新しい世代は夜は楽しいと思う人間の心理を読み取れますね。

五月の台風

2015-05-12 22:25:02 | Weblog
この時期の台風の影響を受ける珍しい1日です。日本の水の三大供給源は、雪、梅雨、そして台風の雨です。30年ほど前には台風の襲来が無くて水不足に陥ったことがありました。しかし、梅雨が夏の水事情を支え、台風は秋から冬の水事情を支えるわけですから、この時期台風は早すぎます。各地で被害が出ないことを祈りたいですね。
日本では台風ですが、アメリカではハリケーン、またフィリピン近くで最近も大きな被害をだしたのがサイクロンです。ほとんどどれも台風の規模は違わないのに、災害の結果はその国の国力と関係があるようです。国力がまだまだ先進国より遅れている国ほど人的被害を含めて大きくなります。毎年世界の何処かで国際会議が行われています。確かに経済問題、あるいは地球温暖化問題も人類にとって喫緊の問題です。ですが、この台風や地震に関する国際会議が開かれたとは聞いたことがありません。自然は時に優しく我々に語りかけてくれますが時として本性を現して大きな災害を引き起こします。
同じ地球人として、対策を国際会議で話し合いたいですね。