フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

応仁の乱

2015-05-20 20:27:44 | Weblog
今日は歴史上、有名な応仁の乱が始まった日とされています。1467年のことですから、548年も前のことです。
ところでこの応仁の乱とはどういう戦争だったのでしょうか。この内乱は室町時代、八代将軍の足利義政の時、応仁元年に発生し10年間も継続したのです。こんなに長く続いたのは、将軍家や管領家の家督争い、それに守護大名同士の勢力争いが複雑に絡みあったからです。この乱の影響で守護大名が衰退が加速し、戦国時代に突入するきっかけになりました。とにかく長い戦争でしたから、京都全域が壊滅的な被害を受けて荒廃しました。
昔から会話の中のギャグで、京都人は「応仁の乱ごろから住んでいるんやで」と胸をはりますが、京都が京都らしくなり、世界遺産の古都だという認識は、この応仁の乱という時代の区切りから作られた自負があるからではないでしょうか。まあ、それ以降、都以外のつまり織田、豊臣、徳川と田舎からの勢力に席巻されただけに、京都は京都人からのスタートを強調したいのでしょう。