フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

国語事典

2015-05-22 22:26:19 | Weblog
アナウンサーを生業としていると、離せないものの一つに国語事典があります。数々の事典の中で大御所的な事典はやはり「広辞苑」でしょう。父親に初めて買って貰った時には、こんな分厚い本があるのかなと思ったものです。14・5才だったと思います。
その「広辞苑」の発売から今年60年を迎えると報道されていましたから、私が最初に手にした「広辞苑」は歴史が浅い頃でしたね。初版は1955年だそうで、今年還暦を迎えたわけです。私の悪い癖というか、性格は、買っただけでもう賢くなったような気がすることですから、当時この事典を手にした時にはすごく気分が高揚したことを覚えています。
「広辞苑」は専門家以外に読者の意見にも耳を傾けながら改版を続けてきました。しかし、私にとって聖書のような「広辞苑」の売り上げが落ち込んでいると聞きました。調べものをする時には直ぐに頁をめくったものですが、最近は簡単にネットで調べてしまいます。そうした影響が大きいようです。私自身も「広辞苑」の肌触りを少し忘れていました。反省です。