フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

金木犀

2009-10-14 21:22:29 | Weblog
朝から家人の「今年は金木犀の花をつけた」とうれしそうな声が届いてきます。「いい香りだねぇ」と相槌を求められても残念ながら余り感じないんです。あ~あ嗅覚まで衰えたのかと淋しい気がしています。
ところで甘い香りの花木としては、早春の沈丁花、初夏のくちなし、そして秋の金木犀が香りによって季節を知らせてくれます。くちなしや沈丁花は歌のタイトルにもなっていますが金木犀はどうでしょうか。
香りは大きな力があります。香りによって過去を思い出すこともあるそうです。この現象をフランスの作家のマルセル・プルーストが書いた小説で紅茶に浸した香りによって過去の記憶が蘇るシーンから、プルースト効果と呼ぶそうです。
歩道で擦れ違った人のオーデコロンの香りで突然、知り合いの顔が浮かんで来ることがあります。私もずっと同じオーデコロンをつけていますので、時には思い出して貰っているかも知れません(笑)。ただし先程も書いた様に嗅覚が衰えるとオーデコロンのつけ過ぎには気をつけないといけません。
そうそう金木犀の仲間に銀木犀があるそうですが、どんな香りがするのでしょうね。
こうした香りの季節、この香りにちなんで素敵な思い出が子供たちにたくさん出来るように親御さんは頑張って下さい。