フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

カリスマ

2009-10-05 17:02:58 | Weblog
この時期になるといつも山口百恵さんの「秋桜」という曲がラジオやテレビから流れてきます。こうした曲が名曲というのでしょう。山口百恵さんが日本武道館でラストコンサートを行ったのが1980年の今日です。その百恵さんも今年ちょうど50才になり、お子さん達も芸能界入りをはたしているようですね。
山口百恵さんのカリスマ性は今も健在です。むしろ残った芸能人の中にあれほどのカリスマ性を持った人を捜すのが困難な位です。ラストコンサートで歌い終わって白いマイクを静かに置いて以降、彼女のカリスマ性は継続しているのです。ある評論家は「山口百恵は菩薩である」といいましたが、確かにファンだった人達の神仏を信じる心と同じ様に、心の中で山口百恵さんが存在しているのでしょう。
カリスマという言葉はギリシャ語から誕生した言葉で、今は普通の人が持ち合わせない、人を魅了する能力を持つ人間に与えられる称号と定義付けてもいいでしょう。単に歌が上手だとかヒットを打つのが上手なだけでカリスマ性は身につきません。
ヒットといえばイチロー選手ですが、彼のカリスマ性も凄いものがあります。今日の結果で4年連続最多安打記録を達成しましたが、記録ではなくてカリスマ性はファンの心理を掴んでいるかどうかでしょう。たいした根拠もないのに何となく信頼してしまう心理。これですね。
山口百恵さんやイチロー選手のカリスマ性は双璧です。まあ真似をしても出来るわけではありませんから、我々は目の前の人の心を掴む事をまず努力しましょう。