フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

梅干しの種

2009-07-25 21:22:44 | Weblog
最近のいただき物のヒットは「梅入黒べっ甲飴」です。何がヒットかといえば、梅干しの種が口の中に残ることです。この種の口の中の感触がよく飽きないんです。ガムの場合はやはりすぐに飽きてしまいますが、梅干しの種は違うんですよ。これも天神様のお陰です。どういう事かというと、梅干しの種の実を仁と言い、あの菅原道真が好んだことから天神様と言う様です。
梅干しは日本人にとって非常に身近な食べ物で、お弁当やおにぎりに欠かせませんね。しかしなかなか梅干しの種までは気が回りませんでした。種の中の仁を調理すれば百日咳によくきくそうでもあります。柿の種は沢山の人に好まれていますが、梅干しの種は余り日の当たるところにはいないようです。
ちょっとこじつけかも知れませんが、芭蕉に「よくみればなずな花咲く垣根かな」という句がありますが、我々は余りよくみない事が往々にしてあります。芭蕉の句は、なずな、つまりペンペン草でもしっかり花をつけているよ。よくみてみなさいと教えてくれています。他人をよく見ないことから善意や長所を見過ごしてしまうのです。
梅干しの種の仁のようにもう少しよくみれば新しい発見があるかもしれませんね。

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