フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

掛け声

2008-08-02 22:59:48 | Weblog
東北4大祭りの1つ、青森のねぶた祭りがはじまりました。青森は「ねぶた」弘前は「ねぷた」といわれますが、このネーミングは農民が忙しい時期、眠気を追い払う為に睡魔を船や灯ろうに乗せて川へ流した事から「ねむてぇ」という言葉がなまった様です。
青森のねぶたは大きな山車をひいて練り歩くとおもに、跳人はねとと称される踊り手が飛び跳ねる姿が有名です。
青森と弘前の違いは掛け声にも表れます。ねぶたが「ラッセラー」ねぷたが「ヤーヤドー」で凱旋の掛け声を出陣の掛け声の違いがある様です。期間中400万人といわれる人出があるそうですが、その人気の秘密はリオのカーニバル風のアップテンポにあります。どちらかといえば日本のお祭りはスローなテンポが中心の民謡祭りです。それだけに掛け声の「ラッセラー」とともに飛び跳ねるアップテンポは祭り気分を盛り上げます。
さて「掛け声」は日本の伝統芸能に欠かせません。お伊勢さんの遷宮の為のお木曳きは「エンヤーエンヤー」と声を掛けます。町内の祭りでは「ワッショイワッショイ」が定番です。漢字で書くと「和一緒」となり神と共に心が1つになるという意味あいがあるそうです。花火の「玉屋っ!」「鍛冶屋っ!」や歌舞伎の大向こうもその1つです。そういえばゴルフ大会で観客から「ナイスショット!」「ナイスオン!」などもギャラリーが1つになって応援しているよという意味でしょうか。
掛け声文化、日本の伝統文化の1つとして大事にしたいですね。

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