フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2013-06-15 23:17:03 | Weblog
ウクライナの首都、キエフで街中を緑で覆われた車が走っているそうです。緑の多い街にしましょうというアピールのためだそうです。いつも思うのですが、人間というのは「二律背反」の動物だなあということです。行楽シーズンに郊外へ出て緑の多い風景の中に身を置くと、ああ気持ちが洗われるなあと感動します。しかし一方では、開発の名のもとに平気で緑を失っていきます。この矛盾に気づいているのかいないのかこの現象があちこちで起きているのです。トルコの反政府デモも、緑多いイスタンブールのゲジ公園を開発する計画が発表されてからです。いこいの広場の緑がなくなるという危惧から始まっているのです。
人類の生活には、開発と自然という二つのバランスが大切です。今、この地球を覆っている異常な気象という黒い幕は、このバランスの悪さから派生しているのではと私は思うのです。緑の景色を愛でる時は先人たちに感謝しなければなりません。先人の努力によって緑の景色が生まれています。我々がそれを思うと、子供達の未来に対して考えることが自ずとわかると思うのですが…。

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