フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2007-09-06 14:27:59 | Weblog
台風9号の日本接近で、この時期の素晴らしい夕焼けがみられないのは残念です。
特に夏の終わりから秋にかけての印象的な夕焼けは1年中で最もきれいかもしれません。
夕焼けにむけていた視線を後ろに振り向けると、夜の闇がすぐそこまで迫っています。闇の色はもちろん黒。今日は9月6日(クロ)にちなんで「黒の日」です。それぞれの業界が「黒豚の日」「黒豆の日」などとして宣伝におおわらわですが、黒という漢字はどちらかというと損な感じかもしれません。「白黒つける」という場合は黒は悪役です。「暗黒時代」なども典型的ですが、そう思って辞書をひいてみると、意外や意外、結構有難い意味の黒もある様です。
実業家にとっては何よりも「黒字」がいいですね。「黒髪」もつややかな髪をイメージさせます。かつて黒川紀章さんと番組をご一緒したときに「どうして先生はいつも黒の装いですか?」と質問しました。すると「黒がいちばんシンプルな色なんだよ」という答えが返ってきました。
ものごとには切り口がそれぞれあります。牛も豚も黒の方が高級ですし、ごまや豆も身体に良いそうです。
我々パーソナリティーも黒のように、沢山の切り口を持つ事ができるのかが大事な事かもしれません。

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