音、香り

思い出がふと甦る要因に、音や香りがあります。聞こえた音楽によって身体の中に強烈に、あるいは仄かに思い出達が甦るのです。また、あのときの香りからも記憶が甦ります。街中のキンモクセイの香りからも数多くの思い出を引き出してくれます。それだけに香りや音に敏感でありたいものです。そうすれば感じられる事の幅が広がります。
記憶の香りや音を甦らせる方法の一つに手帳の活用です。几帳面とまでは言わなくても、１日の中でちょっと感じたことを書き留めておくだけで、後に感性に囁いてくれるのでしょう。
ところでその情緒を育む環境が減ってきているようです。古来からの伝統的な風習をないがしろにしがちです。季節と寄り添う情緒が受け継がれない危機感すらありそうです。四季を持つ日本の特徴を活かして伝統の行事があるのです。
香りと音が横道に逸れたかんじですが、こうした伝統にも必ず音楽が寄り添ったものです。その年をイメージ出来るヒット曲を期待したいですね。