フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

空白の1日

2008-11-21 23:34:44 | Weblog
古い話ですが今日、11月21日はプロ野球ファンにとって忘れられない1日です。今から丁度30年前、1978年のこの日、巨人は法政大学出身の江川投手と入団契約を結んだのです。
前の年のドラフト会議から1年間の交渉権が切れたとする「空白の1日」の盲点をついたものでした。結果は無効でした(後にトレード)。当時の記者会見の様子を憶えていますが、江川投手は落ち着いていました。普通なら舞い上がって頭が真っ白になるところですがね。
我々も経験するんですが、頭が真っ白になる事は舞い上がると往々にしてあるものです。空っぽになってしまうのですね。司会をしていて、スピーチをすっかり忘れてしまった方を見かけた事もありました。江川投手の場合は「空白の1日」でも頭の中は空白ではなかったのです。
ところで皆さんは自分の人生の中で記憶が抜け落ちるという経験はなさった事がありますか?「もちろん。酒を飲んでどうやって自宅へたどり着いたか憶えていない事が再三あるよ」という声が聞こえてきそうです。
私はお酒は殆ど飲めないのでそうした経験が全然ありません。つまり空白の時間がないのです。厳し~い人生を全て憶えているのです。
いや、違ってました。何かの手術で全身麻酔の経験がありました。三平師匠ならば「あ、すい・・ません」でしょうね。
とにかく記憶を取り戻したら億万長者になっていた!という空白なら歓迎ですね。

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