桜前線

同じ前線でも、梅雨前線と桜前線では、我々の感じるイメージが全然違いますね。
ここで桜前線の定義です。桜前線というのは一般の気象前線とは異なり、ソメイヨシノの各地方での開花日を示す等期日線のことです。日本全国の桜の開花日は三月下旬の九州四国南部から、五月中旬の北海道に至るまで、気温の上昇と同じようにだいたい東西方向については同じころでそれが順に南から北へ上がっていきます。この桜の開花日が同じ日である地点を結んだ線を桜前線というのです。そうそう「お花見前線」とも言うそうです。
高い山にいくにつれて開花日は遅くなります。だいたい100メートル上がるごとに平地よりも一両日遅れるのが普通です。秋にも前線があり、こちらは北から南へ順次下がっていく紅葉前線があります。この前線によって季節の進み具合や気候の変動を知る手掛かりになりますね。
そうした思いを持って前線の行方を重視していくと季節との一体感を味わうことになりますね。