自然

我々人類は古代以来、便利さを求めて生きてきたといっても過言ではありません。と大げさに書き出しましたが、その便利さが一つ増えるごとに、自然と触れる機会が減っていくような気がします。
五感という感性があります。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚です。子育てにおいては、子供の五感をしっかりと育て上げることに尽きます。知識や勉強は学校で学ぶことが出来ます。
便利な世の中になると、例えば寒さから逃れるために、密閉性の高い住宅にします。冬の厳しい寒さを体感するチャンスが少なくなります。暖房がきいた部屋に入り込む、太陽の日射しの温かさに感謝する気持ちも持たなくなります。冬の日本海側では例えつかの間の晴れ間であっ
ても良い天気には深く感謝する気持ちが生まれものです。ですから、便利さを追及するのももちろん否定はしませんが、もっと自然に素直に付き合うことが必要です。
昔から「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがありますが、それは、自然の厳しさから密閉された自宅から外で過ごす時間を増やしなさいという意味ではないでしょうか。