フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

梯子

2007-11-04 22:56:25 | Weblog
今日は歌手による催事のはしごをしました。
最初は御園座で座長公演をこの11月続けている中村美律子さんでした。演目は「下田慕情」です。表敬訪問を終えた後、今度は小沢亜貴子さんのコンサート、15th企画「あっこ色の愛 ライブ in 名古屋」を観賞。そして最後は10月に新曲をリリースした大咲舞さんのディナーショーを楽しみました。こういうのをはしごをすると言うのでしょう。
居酒屋のはしごとか、映画館のはしごとかよくいいますが、はしごするというのは、次から次へと場所を変えて渡り歩くことです。
はしご=梯子は語源的には横木を組む事を言うそうですが、川を渡すのは橋で、溝を渡すのが梯子です。
しかし梯子というのはどうしてもタテに昇るイメージが強いですね。忠臣蔵の討ち入りや江戸の火消しなどの名シーンから想像つきます。
又、よく使われる言葉に「梯子をはずされる」という言葉もありますが、高い所へ昇ってはみたものの、梯子をはずされてどうしても降りられなくなってしまったことをいいます。やはり梯子は昇ったり降りたりする道具なんですね。
英語でも「はしごする」ことをピョンピョン飛び跳ねて動きまわる意味からホップというそうですから、こちらもホップ・ステップ・ジャンプと一段ずつ昇っていくイメージがあります。ここでも渡り歩くというイメージとは結びつかないんですね。
まあ人生はタテとヨコが微妙にからみあっているという意味におさめておきましょう。


御園座の楽屋前で中村美律子さんと。

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