フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

阿吽(あうん)

2008-01-12 21:51:54 | Weblog
明日から大相撲初場所がはじまります。久しぶりの朝青龍の土俵が注目されます。
テレビ、ラジオの中継が楽しみですが、1928年の1月12日に初の大相撲実況放送が行われました。この放送が始まったことによって、今までと違ったしきたりが生まれました。それは仕切り時間が設けられたことです。幕内10分、十両7分でした。今は4分程と短くなりました。制限時間がない明治時代には1時間20分も仕切りを続けていた事もあったようです。
ところで両力士が呼吸をあわせて立上がることをよく「阿吽の呼吸」といい、日常語の中でも使われる様になりました。阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音で一般に吐息と吸う息を表わす言葉です。神社の狛犬や仁王の口も左右で阿吽となっています。
この呼吸を合わせることは普段とても大切な行為です。話相手と呼吸をあわせていくと心身ともに同調を起こし、信頼関係が作られていきます。表情もそうですが、こうした呼吸を合わせる事を心のミラーリングというのかもしれません。
話がそれますが、歩くリズムと呼吸するリズムが一致すると非常に歩きやすくなります。
ともかく心と身体の「阿吽の呼吸」は単純ですがいい方法です。

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