フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

月並み

2016-12-29 23:45:30 | Weblog
今年も残り少なくなってきました。一年を振り返れば、やはりこの格言を思い出します。それはルーマニアの格言です。それは『月並みこそ黄金』です。開高健さんが書いた本で読んだと思います。平凡な市民にとって日々が平安こそ黄金という意味です。
もちろんその背景には人の心を傷つけず、傷つけられず。激動の2016年が通り過ぎる時、改めて平凡、平安の良さを味わっています。そう考えれば良いのですが、年をとると齢を重ねることがまるで人としての退化であるかのような言説ばかりが世の中にあふれています。ですから、その風潮にあおられるようについ、「やはり寄る年波には…」などと自分で自分をおとしめているのです。今年一年の平安を感謝して年を越すことが、来年がまた可能性ある右肩上がりの一年になると信じるばかりです。
そういえば「病気を口にすれば病気になる」という言葉通り、悪い言葉をスッキリ封印したいです。