フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

子供の喧嘩

2016-05-09 20:53:56 | Weblog
先日、自分の番組で「子供の頃の思い出の遊び」を募集したところ、やはり広場で子供同士が大勢集まっての遊びが大半でした。年齢も幅広いものでした。つまり、今の子供達には考えられない光景がずっと展開されていたのです。その光景が消えたことで心配が生じます。大勢で遊べば何かしら喧嘩が起きるのは当然です。この喧嘩、争うのは悪いことというイメージがありますが、子供が自己主張したり社会性を学ぶ上で大事な意味があるからです。幼いうちに他人とのトラブルを解決する方法を学ばないので成長してから憎しみをコントロールできず、突然感情を爆発させてしまうのではないでしょうか。少子化の影響で大人達の目が行き届き過ぎて、喧嘩の前に大人が仲裁してしまうのです。子供同士で解決することはほとんどな
いわけですから、和解の方法もわからないですよね。
上級生から下級生まで一緒に遊ぶことで下のものに対する労りの気持ちも持てます。こうした積み重ねが、心の成長につながります。