朝食

ある年齢になると、定期的に病院へ通って検査を受けることがあります。今日は私にとってはその日です。その日、寂しいのは朝食をとれないことです。検査が終わって、喫茶店で「モーニングセット」を食するのですが、どうもこれでは、いわゆる腹がおさまらない感じです。長年の習慣からか、お米が入らないと落ち着かないのです。大してゼイタクな朝食ではないですよ。ありふれた食卓ですがね。
ありふれたといえば、007シリーズの作家で美食家で有名なイアン・フレミングが何かのエッセイに書いていました。「人は豪華なグルメ料理の描写よりも、ごくありふれた朝食の風景に食欲をそそられる」と。朝食をとりそこねると、忘れ物をしたことから１日がスタートするような焦りが生じるのも事実です。
新学期が始まりましたが、特に子供達にはきちんと朝食をとらせて送り出して下さい。午前中のエネルギー不足に陥らないように。玉子かけご飯でも良いですから、口に入れて送り出して下さい。朝食の効能を馬鹿にしてはなりませんぞ。