フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

忘却とは…

2013-11-28 22:57:16 | Weblog
昔の有名な映画「君の名は」の決まり文句に『忘却とは忘れ去ることである』がありました。寂しいことに今や『忘却とは覚えていないことである』になってしまっています。「最近は忘れるよりも覚えない」とか「立ち上がり 目的忘れ また座る」などの川柳がぴったりの毎日です(笑)。映画カサブランカの有名なセリフに「ゆうべはどこにいたの?」「そんな昔のことはおぼえていない」。クールなハンフリーボガードがこんな風に美女の追求をかわすのですが、こんな粋なやり取りとは程遠いゆうべの食事さえも思い出せない昨今です。
来年の干支は「午(うま)」ですが、馬は忘れないそうです。人間の気持ちが一番わかる動物で、オリンピックの種目を見ても動物が出場出来るのは馬術が一種目あるだけです。まあ、それだけ馬は人間と一体になることが出来る動物なんでしょうね。その馬は自分に悪さをした人間は忘れずにきちんと区別出来るそうですよ。犬はいじめられた人間ではなく、他の関係ない人に噛みつくことがあるそうですがね。
我々人間も馬のように、世話になった人はどんなに忘れっぽくなっても忘れないようにしたいですね。