フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

拒否権

2011-09-28 23:15:21 | Weblog
パレスチナ自治政府のアッバス議長が正式な国家としてのパレスチナの国連加盟を申請しました。194ケ国目の加盟が認められるかが注目されますが、大きな壁があります。パレスチナの国連加盟を現段階で反対するアメリカが安全保障理事会で加盟承認に拒否権を行使するとしているからです。安全保障理事会の仕組みは常任理事国の5ケ国のうち1ケ国でも拒否権を行使すれば承認出来なくなっているのです。第二次世界大戦の遺物と言ってもいいと思うのですが、この5ケ国は決して既得権を離そうとはしません。遺物といえば、日本やドイツは敵国条項に入っているのですから、なにをかいわんやです。
この拒否権ですが、5人に1人が持っているとしたら大変でしょう。何一つ進まないでしょうね。政治の世界でもねじれているだけで、法案の成立が進みません。
家庭において拒否権を持つのは誰でしょう。夫か妻か、二世帯住宅の場合はおじいさんかおばあさんか、はたまた子供が拒否権を持っているか、様々なケースが考えられますが、総じて女性達が拒否権を現在持っているのではないですか?それに気づいたのか、サウジアラビアではようやく女性に参政権が与えられるようです。