風の盆

編笠を目深にかぶった男女が、哀調漂う胡弓や三味線にあわせ町を踊り歩く「おわら風の盆」が昨日で終わりました。この「風の盆」は台風が多いこの時期に、風を治め豊作を祈願する行事ですが、折からの台風12号の雨も風も鎮めること出来ませんでした。
新聞やテレビで報道される今回の台風の爪痕の様子は悲惨なものです。またも自然の脅威を浴びました。テレビで映しだされる以外にも、数々の被災があることでしょう。野田内閣も防災大臣を委員長とする今回の災害対策本部を立ち上げました。
この本部の取るべき道は。ある新聞に私は成る程という意見を見つけました。政治主導だ、官僚主導だといつも主導権争いをしていますが、官を上手く使いこなして、政治が決断という構図がベストです。そこで、机上の立案が多い官僚達に被災地を生に見せることから始めるべきだという意見です。どんなに政治家が官僚の尻を叩いても、共感するという感情のやり取りがなければ被災地の住民の気持ちにそった立案が出来ないのです。災害対策に臨まなければならない官僚達こそ、いの一番に被災地に駆け付けるべきです。そうした背景があってこそ、国民は祭を堪能出来るのです。