フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

まだ。もう

2009-04-04 15:55:03 | Weblog
先日、ある先輩に誕生日のお祝い電話をしたお礼にお葉書きをいただきました。その文面には「もう○○歳です。まだ私○○歳です」と書かれていました。確かにまだと自分の年を表現できるのは青春真っ只中です。
コップの中の水。「まだ半分か、もう半分か」よく言われたものです。かつて職場の先輩に、もうという言葉を使うな、もうという言葉は自分の限界を決めつけ、自分で自分の成長を止めてしまう言葉だと叱られました。いつ、どんな時でも「まだ出来る」に徹しろと。
「まだともう」は色んな所に使われます。金融市場の格言に「まだはもうなり、もうはまだなり」というのがあるそうですが、実感する人も多いでしょう。
ところで自分がある事にチャレンジしようと思い立った時、意外に区切りを見付けて、そこからスタートするという事がありませんか。「さあ明日から始めよう」「区切りのいい4月から始めよう」こうした考え方も「まだ、もう」に当てはまります。頻繁にこういう考え方をする人は、きっとうまくスタートを切れない人でしょう。
とにかく思ったらすぐ行動する、これが大切です。
「写真を撮るコツは?」と聞かれて、ある有名な写真家は答えました。
「それはレンズのキャップを外す事です」